神奈川で予定がある。でも9時からだから時間がある…
「そうだ、大山に行こう!」
そう思ったのが事の始まり。
ということで今回は神奈川県は丹沢山塊の大山(1252m)に朝活で、それも爆速(?)登山をしてきました!
ここ大山は高尾山に次ぐ、関東の観光の山としても有名なところ。
私、実は3年ほど神奈川県民だったのにも関わらず、途中までしか行ったことが無かったんです!(前回は雨に降られてリタイヤ)
なので、リベンジも兼ねて登ってきました。
それでは行ってみましょう!
2022年5月24日(火)
5:40、大山ケーブル駅の市営駐車場に到着。
本当は料金の安い第一駐車場に停めたかったのだけど、自動精算機は開かないし問い合わせても出なかったので、仕方なく第二駐車場に停めました。料金は1000円なり。
平日のこの時間は、人気の山でも静かです。車は私含めて3台のみでした。
人気な山だけあって設備もしっかりしています。
登山道にもいくつかトイレがあるようですが、広くて綺麗ですのでここで済ましょう。
大山には「ヤビツ峠ルート」や「蓑毛ルート」などいくつかありますが、今回は「大山ケーブル・阿夫利神社ルート」で行こうと思います。
この「大山ケーブル・阿夫利神社ルート」は観光客・登山客問わず人気のルートになっています。
わたしはリベンジの念を込めて、このルートを選びました。
というのも以前、同じルートで登ったことがあったのですが、雨が酷くて阿夫利神社でリタイアをした思い出があったからです。
まずは「こま参道」を登って行きます!
この参道の名前、「大山こま」というあの回すコマの伝統工芸品から付けられたと思うんだけど、今や「豆腐」のほうが有名だよね?
とうふ参道に改名…
まだ朝のこま参道はシャッターが閉まり薄暗かった。
いつもは賑わっているはずの店通りの朝、雰囲気あるね。
このこま参道、階段で構成されている参道なんだけど、階段は362段あるみたい!
階段のところどころにこういった看板があって、登ってて飽きないです。
突然ですがここでクイズ!
さて、標高は何mでしょう。わかるかな?
正解は…
1252mでした!
観光の山としても紹介されているから、高尾山(599m)みたいに低いのかと思われがちだけど、意外とあるんだよね。
ちなみに、大山ケーブルから山頂まで全て歩くと、980mほど登ることになります!
さて、店通りも終わり橋を渡ります。
ここから、自然豊かな参道に変わっていきます。
さっそく蜘蛛の巣のお出まし。
朝露に濡れて…ではなく雨に濡れてキラキラしている。
昨日の夜、雨が降ったんだよね。
ケーブルカー駅に行く場合は、この蜘蛛の巣…否、後ろでボケている看板の階段には進まず、手前を右に曲がります。
参道は、「男坂」と「女坂」に分かれます。
今回は身体も温まってないし、男坂はキツいので(経験済み)女坂を登ります。
ここは参道なので、整備された階段が続きます。
階段って地味にキツいんだよね。
昨日の雨のおかげか苔や木々の葉が青々として、参道の神聖な雰囲気が増している。
5月頃から丹沢ではヒルが出るので敬遠されがちだが、新緑の丹沢いいぞ。
結構降った様子。
下もぐちょぐちょだったけど、上からも雨粒が落ちてきて自然のシャワーを浴びながら登った。
女坂の途中にある「前不動」と呼ばれる廃寺である。
古い建物で中も空ではあるが、朝の空気とあいまって力を感じた(霊感とかないけどね)
この廃寺より上はモミジやカエデが多く、紅葉が綺麗そうです。
実際に秋になると「紅葉祭り」も開催されています。
朝日が木々の合間から見える。
朝早くに登るとこういう景色が見られるから好きなんだよね。山にいると太陽の有り難みを凄く感じる。
大山寺
ここで「大山寺」と「ケーブルカー駅」の分岐になります。ここの駅って「大山寺駅」であって「大山ケーブル駅」ではないよね?
ケーブルカーはやっていないので(そもそも使う気はないので)、お寺の方に行きます。
大山寺へと向かう灯籠のある階段が美しい。
6:08、大山寺に到着。ここは、厄除け「かわらけ(土器)投げ」が出来ることで知られるお寺です。
今日はご開帳日のようだがまだ閉まっていた。帰ってくる頃には開いているかな?
垂れ幕(?)や旗がカラフルだった。
登山道に行くには本堂の右手を通り抜けます。
なんか裏道感があって好きぞ!
今回の登山、一番心配していたのは「ヒル」なんだけど、全くいなかったなぁ。
時期的にも雨上がりというのもあって期待していたのだが(刺されたくはない)。
6月以降の丹沢に行く際、心配な人はヒル避けを買った方が良いですよ↓
大山寺を過ぎると、道の雰囲気が参道から登山道らしくなってきた。
合間からケーブルカーの線路が見える。
森の中を抜けていくケーブルカー、乗ってみるのも悪くなさそうだなと思ってしまう。
おじいちゃんになったら乗ろっと。
次の通過点「阿夫利神社」まではまぁまぁ疲れる坂道、ご丁寧に鎖の手すりを設置してくれています。
女坂と男坂の分岐に到着。
合流地点にはトイレがあります。途中途中にトイレがあるのは助かりますよね。
阿夫利神社
阿夫利神社の手前には売店がありますが、まだやってないよね。
こちらが阿夫利神社へ向かう階段。
んーっ、綺麗に晴れている!
ケーブルカーの終点、「阿夫利神社駅」は神社へ向かう階段の左手の道を進むようです。
私は神社の方へ。
階段を登ると手水舎があります。
階段を登り切ると6:25、阿夫利神社(下社)に到着。
朱色の柱と金色の扉で豪華な面持ちの建物ですね。
振り返ると来た道が朝日に照らされて美しい。
向こうの方を見ると下の街が見える。
地図と景色を交互に見て場所を確認する。
房総半島は低い雲に隠されているけど、江ノ島は見えた!
曇り予報だったけど、晴れていてよかった。
景色を堪能したら頂上に向かいます。
登山道は拝殿(先程の大きな建物)の左手を抜けて行きます。
こちらが入り口。
なんだか仰々しい門があるぞ。
というのも、後から知るけど本社と奥社が山頂にあるから、その登拝門なんだよね。
門をくぐり抜けると現れ出るのがこの腿上げ階段…ちょー急だよ。
前回・前々回の登山で鹿を見れているから、「3連続で野生の鹿見たいな~」なんて思っていたら…
カサカサッ
リスだ!!!
登山中にリスを見たのは初めて、それも神奈川県で会えるとは思わなかったので驚いた。
音を立てるとすぐに逃げてしまうので、興奮する気持ちを抑えてシャッターを切りました。
いやー、鹿じゃないけどなかなか見ないリスさんに会えたからるんるん!
今までの疲れも吹っ飛んだので登山再開。
山頂までの登山道は見どころもいっぱいです。
こちらは「夫婦杉」
縦写真にしても入りきらないほどの大きさだった。
んー、岩だらけだったけど、どれも牡丹の花には…
途中まで全く気にしていなかったけど、この石柱に~丁目って書かれていたんだね。
山頂はなんと28丁目らしいです!あと半分ちょっと…
だんだん足場にゴロゴロとした岩が増えていきます。
こういう足場、慣れていない人でローカットの靴で行くと、足捻っちゃうかもね。
蓑毛口との分岐に到着。ここでひと休憩できます。
が、そのまま行っちゃいます。
ガスが流れ込んできて綺麗だったが、湿度はほぼ100パーセントに近いので、この気温だと暑い。
木道が敷かれていて、「丹沢」の雰囲気が出てきます。
ですが、雨に濡れて滑りやすい!
先程からちょっと歩き20丁目「富士見台」
東京の方面は晴れていたけど、静岡・山梨県の方面はガスっていて見えないですね。
浮世絵に描かれるほどの富士山、見たかったな~。
今まではヒルが怖くて5月から冬になるまで丹沢に行くこと無かったけど、新緑の丹沢いいな。
ヒル対策さえしておけば、手軽に登れるしオススメです。
山頂まで残すところ、あと300mになりました。
ラストスパートです!
大山山頂
山頂前の鳥居、さきほどよりもガスに包まれている。
景色は見えないだろうが、これはこれで幻想的でいいか。
山頂はこの建物の裏手にあるようです。
7:12、大山(1252m)に到着!!
ガッスゥゥゥ…
3年の時を経て、やっと辿り着いた。
何回も登るチャンスはあったはずなんだけど、なにかとアルプスの方に行きがちだよね。
山頂は広いですが、混雑時には埋まるようです。
朝だから3組しかいなくて広々~。
トイレはテラスの奥にあるようです。
富士山もトイレの方から見えるようです!
ガスっていて見えないのがわかりきっているので、今回は行きません。
下山
景色も見えないし人が少ない内に降りちゃおうということで、滞在時間3分で下山開始!
来た道を走って帰ります。
登りは思いの外ほか急な坂だったので、走れずに1時間30分かかった。降りは1時間切れるかな?
走りながらも綺麗な風景があれば立ち止まる。
木漏れ日が美しい。
ヤビツ峠と阿夫利神社への分岐
下山道だとヤビツ峠に行く道がまっすぐになるから気をつけてね。
富士見台に戻ってきて、期待を込めて覗いてみると…富士山が見えた!
写真には映らなかったけど、あれは確かに富士山だった。
阿夫利神社の手前まで戻り、階段を見下ろす。
…急だね。
大山の登山道で一番怖かった(笑)
降りてくると阿夫利神社の扉は開かれ、参拝されている方もいました。
また、女坂を使って帰らせていただきます…今度来た時は男らしく男坂を使うからねっ!
女坂の坂も結構急ですので、特に雨で濡れている日などはお気をつけて。
登りの途中で何度か「滑落注意」の看板があったけど、実際に何件か滑落事故が起きているんだって。
登と同じ道なわけで大山寺も通ります。
こちらも7:50の時点で開いていましたよ。
タイムスリップして、こま参道まで戻ってきました。
降りてくる際には数名の登山者がいて、私の知っている賑わいのある大山の風景になっていました。
こま参道のお店も開いていました、朝早くからご苦労様です。
店番さんは中で朝ご飯を食べていました。
8:02、下山!
結局、50分ほどで降りてくることが出来ました(だいぶ走った)。
写真を撮らなければもう少し早く降りて来られたなぁ。慣れていない人は真似しないでね!
この時間には第二駐車場はほぼ満車、バスは動き出して団体の方たちも到着されていました。
丹沢・大山(1252m)
神社・リス・ガス・ちょっと富士山とさまざまな要素を楽しめた朝早くの大山登山。
観光の山としても取り上げられることも多い山ですが、結構登りごたえがありました。
「行ってみたいけど混むのは嫌だ」という方は朝早くもオススメですよ!
あと、ヒル対策をして新緑の丹沢を楽しんでみてください。
おしまい。
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