登山を始めてからの夢だった「山小屋で働くこと」
その夢が遂に叶うことになりました!
「どうやって山小屋の求人を探せばいいの?」
正直、私も探す前まではこんな疑問を抱いていました。
そこで今回は、山小屋アルバイトをしてみたいけどどうやって探したら良いか分からない人に向けて、「山小屋アルバイトの探し方と応募から採用までの流れ」を詳しくお伝えしていきたいと思います。
山小屋アルバイトをするまではとても簡単な流れになっているので、是非参考にしてみてください!
山小屋専門の求人サイト「インクノット」を見るのがオススメ!
「山小屋で働いてみたい!」と思い、インターネットで「山小屋 アルバイト」で検索するとまず出てくるのが「インクノット」というサイトだと思います。
インクノットは全国の山小屋の求人情報が掲載されている山小屋専門の求人サイトです。
- 掲載数が圧倒的に多い
- どこの小屋が募集しているかが一目で分かる
- 条件別に調べられたり、相談にも乗ってくれる
オススメポイントを一つずつ解説していきます!
オススメポイント①:掲載数が圧倒的に多い
インクノット以外にも、ヤマケイオンラインやヤマレコなど大手登山情報サイトやインディードなどの一般の求人サイトにも山小屋アルバイトの求人は掲載されているのですが、数は少ないです。
その点インクノットには、約150軒もの小屋の求人情報が載っています。
オススメポイント②:どこの小屋が募集しているかが一目で分かる
上の画像はインクノットが掲載している山小屋一覧です。
見ていただくと分かるように、小屋名の右に赤や青色の家のマークがあります。
これは募集中、募集終了を示すマークになっています。
このように一目で分かるので手早く調べることが出来るのもインクノットの魅力です。
オススメポイント③:条件別に調べられたり、相談にも乗ってくれる
私はどういう山小屋があっているんだろう?
バイト先を探す際にそう考える方もいると思います。
インクノットでは「ロケーション抜群」や「ガッツリ稼ぎたい」といった条件別に探せるページがあったり、自分の希望を項目に沿って回答して問い合わせメールで送り、自分に合ったおすすめの山小屋を紹介してくれるサービス(無料)があります。
これは他サイトには無いサービスで、自分が働きたい山域や山小屋が明確では無い人、山に登ったことがないけど働いてみたい人にとって、バイト先を決める手助けになると思います。
以上が山小屋求人サイト「インクノット」のご紹介でした。
このサイトを見れば自分が働いてみたい山小屋がきっと見つかると思いますよ。
プラスα:働きたい山小屋が決まっている場合は…
働きたい山小屋が決まっている場合は、その山小屋のホームページやSNSをチェックすることをオススメします。
というのも、山小屋アルバイトの採用は早い者勝ちな面もあるようです。
私自身、働きたい山小屋があったのですがインクノットには載っていなくまだかまだかと掲載を待っていました。
すると、その小屋のSNSを見つけて求人が出ているのを知りました。
それは求人を出した1ヶ月後…急いで履歴書を書いて送ったのですが「応募者が多かったため見送らせて頂きます。」との連絡がありました。
ほとんどの山小屋では「初めての方でもOK」や経歴や資格が特に無くても働ける場所が多いようなので、余程のことがない限りは早く応募した人の方が採用される確率が高いでしょう。
さらに、人気の山小屋はすぐに募集人数に達してしまうようです。
インクノットでの掲載前に小屋のホームページやSNSで募集している場合があったり、インクノットには掲載していない小屋もあります。
ですので働きたい山小屋がある場合は、その小屋のホームページやSNSをこまめにチェックしておくと良いですよ!
私が知る限りでは、北アルプスの大人気の小屋「三俣山荘」と「雲ノ平山荘」はインクノットに載せていないので、働きたい場合はホームページやSNSをご確認ください。
求人が出るのはその年の3月~5月が多い
先ほど「山小屋バイトの採用は早い者勝ち」と書きました。
じゃあいつから募集しているの?早く応募したいんだけど。
答えとしては、求人募集が開始されるのはほとんどがその年の3月~5月が多いようです。
まず知ってもらいたいのが山小屋には営業期間というのがあることです。
一年を通して営業しているのは八ヶ岳の小屋くらいで、大半の山小屋は春~7月頃に小屋開けで11月頃には小屋閉めです。
そのため山小屋で働けるのは主に「夏」となります。
なので、あまり求人を急いでいないのか、またはその年にならないとどのくらい登山客が来るのか見込めずスタッフの人数を決めきれないから、その年の春に求人募集をしているのだと思います。(あくまで予測です)
前年に「来年は山小屋で働くぞ!」と意気込んで電話しても、「求人募集をだしてからまたのご連絡をお願いします。」と跳ね返されるのが見えてきますね(笑)
山小屋で働いてみたいと決めたら場所をピックアップしておいて、冬が明けたらその山小屋のホームページやインクノットをチェックして求人を待つのが良いと思います!
そうすれば一番乗りで応募が出来るかもしれませんね。
山小屋バイトが決まるまでの流れ
ここまでは、山小屋アルバイトの探し方をお伝えしてきました。
次は実際に私が山小屋アルバイトに採用されるまでの流れをご紹介します。
一般のアルバイトより手順も少なくて簡単です。
インクノットと山小屋のホームページで自分の働きたい山小屋を探す
私は働きたい山小屋がいくつかあったのですが、そのどれもが中々募集が出なかったので、5月までインクノットで他の山小屋の求人情報がを眺めながらも、求人募集がかかるのを待っていました。
今思うと受け身では無く、募集が出ていなくても一回電話をかけてみても良かったかもしれないですね。
働きたい場所が決まったら電話で問い合わせる
働きたい場所が決まったら募集情報に記載されている連絡先に電話します。
何を話せば良いのか分からない中、緊張しながら電話をかけ「アルバイトの募集を見て電話をしたのですが…」と言うと、名前や年齢、現在の職業・働ける期間などの基本情報を聞かれ、その後、「履歴書を指定の送付先に送るように」と言われ電話は終わりました。
なんともあっさりなやり取りでした。
※山小屋は朝と夕方が食事の準備などで忙しい可能性があるので、その時間は避けて電話するのが良いでしょう。
※また、最近では完全予約制の小屋も増えてきて電話対応に追われている場合もあり、中々繋がらないことがあります。繋がるまで時間を空けながらも根気よく電話しましょう。
履歴書を送付する
電話をかけたら次は指定の場所に履歴書を送ります。
送付先はほとんどが山小屋ではなく、街にある事務所であったり本社であったりします。
募集情報に記載されているので確認してから送りましょう。
履歴書はどれを使えばいいの?どんなことを書けばいいの?
「履歴書を書いてください」と言われた時、「市販の履歴書でいいの?山小屋だから特別な書式のものじゃなくていいの?」と思い確認したのですが、市販の履歴書で大丈夫ということでした。
ただし私が応募したのは2カ所で、一つは市販の履歴書だったのですがもう一つは山荘指定の履歴書でした。
2つとも書いた内容をお伝えします。
市販の履歴書
大体の山小屋は市販の履歴書に書くことになると思います。
こちらは履歴書のフォーマットに沿って基本情報を書けばOK。
そんな事を言われても…一番気になるのは志望動機ですよね?
志望動機は「なぜそこで働きたいか」を素直に書くと良いでしょう。
「お金を貯めたい」「綺麗な景色を見ながら仕事をしたい」etc…人それぞれだと思います。
私は、
- その小屋に2回行ったことがありスタッフや小屋の雰囲気が良かった事
- 比較的登山経歴・技術を持った登山者が集まる場で一期一会の出会いを楽しみたいから
と言った単純明快、素直な理由を書きましたがこれが一番伝わると思います。
山荘指定の履歴書
山荘指定の履歴書を用意しているところは数少ないと思いますが、運良く私が働きたい山小屋は指定の履歴書があったのでお伝えしておきます。
内容としては…
- 名前、住所などの基本情報
- 山行歴
- 免許、資格
- 特技、趣味など(100〜200字)
- 志望動機(100〜200字)
- 当山荘で働くことを通して、何を実現したいか(100-200 字程度)
- 希望勤務期間
- 山荘ホームページの特集の中から記事をひとつ選び、感想を述べる(100〜200字)
- 自由記入欄
と、ボリュームがある内容でした。
この小屋は相当しっかりとアルバイトを選んでいるなと感じました。
履歴書を送ったら後は採用の通知を待つだけです!
採用の電話が来る
面接は無いの!?
そう思う方もいると思いますが、電話で30分ほど面接的な会話をする場所もあるようですが、山小屋や事務所に行って面接をすることは早々無いようです。
私の場合は履歴書を送ってから数日後に担当者から「採用したいと思うのでよろしくお願いします。」と採用の通知と日程の確認などの電話がありました。
これにて晴れて山小屋アルバイトをすることが決定しました!
後日、契約書類や準備物が載っている書類が届くので、確認・準備をしてアルバイトを開始します。
さいごに:あとは働くだけ、楽しい山小屋ライフを!
以上、山小屋アルバイトの探し方と採用までの流れをお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか?
山小屋アルバイトはどんな事をするか想像がつかない所もあると思いますが、きっと綺麗な景色・大好きな山に囲まれてする仕事は楽しいと思います。
それでは私は山小屋に行ってきます。
皆さんも山小屋アルバイトに行ってらっしゃい!そして楽しい思い出になりますように。
おしまい!
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