強い日差しが照りつける登山で重要になるのが、紫外線から目を守ってくれるサングラス。
目は「剥き出しの臓器」と呼ばれるほどデリケートな部位です。
しかし、日本人登山者の多くはサングラスをかけずに登っており、あまり必要性を感じていない方も多いのでは無いでしょうか?
実は、目に紫外線を浴び続けていると、恐ろしい目の病気や日焼け・疲労感を引き起こす原因になってしまうのです。
そこで今回は、皆さんにサングラスの持つ重要な役割を知ってもらいながら、登山で使えるサングラスの選び方とおすすめアイテムを紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
登山でサングラスは必要?サングラスが持つ重要な役割
サングラスをする理由、それはズバリ…「目を紫外線から守るため」です!
標高が高くなるにつれ太陽に近づく登山では、より多くの紫外線を浴びることになります。
環境省によると、標高が1000m上昇するごとに10%〜12%も増加するという研究結果が出ています。
これは3000m級の山では平地より約30%、富士山では約40%も紫外線が増えている計算になりますので、注意しないといけません。
登山中に浴びる、この強い紫外線から目を守るために“サングラスは必要”と言えるでしょう。
では、なぜ目を紫外線から守る必要があるのか、ほかにもサングラスをする理由はあるのか、詳しく見ていきます。
サングラスの役割① | 紫外線から目の炎症やダメージを防いでくれる
サングラスの大きな役割として挙げられるのが、目に入る紫外線を遮ることです。
目にはもともと紫外線を防ぐ力が備わっているので、日常生活で多少の紫外線を浴びる分には、目の機能には問題ありません。
しかし、登山のように長時間外で活動し目に強い紫外線が入り続けると、網膜などの目の奥まで紫外線が到達し、目の健康に影響を及ぼすことがあります。
紫外線の影響で生じる目の障害には、急性のものと慢性のものがあります。
○急性障害 | ○慢性障害 |
---|---|
・結膜充血 ・紫外線角膜炎(雪眼炎) | ・白内障 ・黄斑変性症 ・瞼裂斑(けんれつはん) |
急性障害である「結膜充血」や「紫外線角膜炎(雪眼炎)」は、目が充血したり痛みを伴った症状が現れる、いわゆる“目の炎症”です。
下山後、目が充血していたり、スキーや雪山で目の痛みを感じた経験がある方も多いのではないでしょうか?
この時、砂埃や乾燥の刺激で目が赤くなったり痛くなったと思われがちですが、実は紫外線の影響によるものが大半です。
紫外線対策が足りないとこうした症状が現れやすくなります。
また、このような急性障害を繰り返していると、白内障や黄斑変性症という、視界がゆがんだり目が見えなくなったりする病気を引き起こす可能性があります。
最悪の場合、手術が必要になることもあるので注意しないといけません。
サングラスの主な役割は紫外線をカットすることですので、目を紫外線から守り、これらのリスクを軽減してくれます。
サングラスの役割② | 登山中の疲労を軽減してくれる
運動などをしていなくても、長い時間日光に当たり「疲れた」と感じたことはないでしょうか。
実は近年の動物を使った研究によると、目に紫外線が当たることで、疲労の際に見られる物質が血中に増加して、疲労感を引き起こしてしまうことが分かりました。
登山中の疲労はケガや事故の大きな原因になってしまいます。
サングラスをかけて目の紫外線対策をすることで、紫外線からの疲労を軽減し、安全に登山をすることが出来ます。
サングラスの役割③ | 日焼けを防ぎ、肌トラブルを軽減
身体(肌)の日焼けは、皮膚に紫外線が紫外線が当たって日焼けしていると思う方が大半でしょう。
大部分はそれで合っていますが、驚くことに目に紫外線が当たることでも全身の皮膚が黒くなるということが、近年の研究で分かってきました。
紫外線が目に当たると脳にその刺激が伝わり、脳から紫外線に対する防御反応として、皮膚を黒くするメラニンを増やすように指令が出ます。
このメラニンが皮膚で作られることで、皮膚が黒くなる、つまり日焼けをするのです。
日焼け止めを塗るなどの皮膚の紫外線対策だけでは、日焼けを防げないということになりますね。
日焼けをするとシミやシワ、そばかすなどの肌トラブルに繋がります。
そうならないためにも、目からの紫外線を遮るサングラスが必要となってくるのです。
サングラスの役割④ | 小さな虫や砂埃・乾燥から目を守る
登山では、普段は味わえない素晴らしい景色や体験が待っています。
その一方で、山は過酷な面があることも皆さんはご存知でしょう。
標高が上がるにつれて風が強く吹いたり乾燥していたりと、さまざまな気象条件に晒されます。
そんな中、目を保護しないでいるとドライアイや砂埃により目が傷つき、開けていることが困難になります。
また、低山や樹林帯では小さな虫にまとわりつかれた経験はありませんか?
特に顔の近くを飛んでいる虫たちは、人の涙を舐めにくる「メマトイ」と言われ、目にまとわりつく習性のあるハエ目の昆虫です。
とにかくしつこく、イライラした経験がある人も多いでしょう。
サングラスで物理的に覆うことで、そんな自然の脅威から目を守ってくれます。
サングラスの役割⑤ | 登山道の状況を把握しやすくする
標高が高く遮る木々が少ない山では、強い日差しが照りつけて登山道の状況が把握しづらくなります。
特に太陽が真上にある昼間では、登山道に影が出来づらく、ガレ場や岩場などの足場が不安定な場所での凸凹が把握しにくいです。
また、雪山では照り返しにより目がチカチカして距離感が掴みづらくなり、どこを歩いていいのか分からなくなることもあります。
こういう状況でサングラスをすることで、登山道の情報を正確に把握して、転倒や滑落などのリスクを減らすことが出来ます。
登山でサングラスをするデメリットはあるの?
では、サングラスを掛けることによるデメリットは無いのか。気になりますよね?
どんな商品にも言えることですが、メリットしかないものなんてきっとこの世にはありません。
サングラスにもデメリットはあります。
しかし、どのデメリットも選び方や使い方を工夫すれば解消されるものばかりです。
次に紹介する登山用サングラスの選び方にも繋がってきますので、ぜひ知っておくと良いでしょう。
デメリット① | 景色そのままの良さが味わえない。
サングラスを掛けることのデメリットで一番大きいのは色味が変わってしまうことではないでしょうか?
私は登山では自然のそのままの色・景色を味わいたくて、実際に見える景色と色が変わってしまうことを恐れて、サングラスを掛けることを躊躇していました。
しかしサングラスについて調べていると、見え方がほとんど変わらないものも多く出ているということが判明しました。
もし、サングラスを掛けていても「景色の色を変えずに登山を楽しみたい!」という方は、薄い黒(グレー系)のサングラスや厚さが薄いサングラスを選ぶと、見え方を変えずに眩しさだけが無くなった登山が楽しめます!
デメリット② | 写真を撮る人はいちいち外さなければいけない
登山で見た素晴らしい景色を残したくてカメラを持って行く人も多いことでしょう。
カメラのAUTO(オート)モードで簡単撮影をしている方はあまり関係ないかもしれませんが、一眼レフを使っていてファインダーを覗き込んだり、撮るものによって設定を細かく変えている方にとっては、干渉したり色味が分かりづらいため、サングラスは邪魔になってしまいます。
撮影のたびに外せばいい話ですが、外すのに手間取るとシャッターチャンスを逃しますし、何より想像するだけで面倒くさいですよね?笑
撮影を多くする方は、本体を外さずにレンズを上げるだけの「跳ね上げ式サングラス」がおすすめです。
デメリット③ | 視野が狭くなる
普段から眼鏡やサングラスを掛けない人にとっては、サングラスのフレームによって視野が狭くなったように感じます。
視野が狭くなると身体の感覚が変わりバランスを崩しやすくなったり、周りとの距離感が取りづらく枝や岩などの障害物に当たりやすくなる可能性があります。
出来るだけフレームが細いものを選ぶことで、このデメリットは解消されます。
登山用サングラスの選び方6つのポイント
サングラスと一口に言っても、日常生活で使うファッション性の高いものから激しい運動に適したものまで、様々な種類のサングラスが出ています。
また“登山用サングラス”として売り出しているものは無いので、どんなサングラスを選べばよいのかわからない方も多いかと思います。
ここでは登山に適したサングラスの選び方を詳しくご紹介します。
選び方① | UV(紫外線)カット率99%以上のレンズを選ぶ
サングラスの役割は”紫外線をカットすること“と散々お伝えしてきました。
しかし、サングラスの全商品にUV(紫外線)カット効果があるレンズが使用されているとは限りません。
UVカット効果が高くない、主に眩しさ(可視光線)だけをカットするサングラスも存在します。
前述の通り、強い紫外線を長時間浴び続ける登山では、まず何よりも紫外線をカットすることが重要です。
製品情報をよく読み、UVカット率99%以上のレンズを使用したサングラスを選びましょう。
選び方② | 目的に応じたレンズの種類を選ぼう
サングラスのレンズは主に「調光レンズ」「偏光レンズ」「ミラーレンズ」の3種類に分けられます。
それぞれに特徴がありますので、自分が使用する際に必要な機能を持ったレンズを選ぶことをおすすめします。
レンズの種類 | 調光レンズ | 偏光レンズ | ミラーレンズ |
---|---|---|---|
特徴 | ・紫外線量によってレンズの色が変わる ・全天候に対応 ・屋内と屋外でかけっぱなしでいられる | ・光の乱反射をカットして視界をクリアにする ・でこぼこした地面などで反射した光にも対応できる | ・レンズに当たる光を反射し、目を効果的に保護 ・見るよりも見られることを追求したレンズ |
使えるシーン | ・樹林帯から木々のない稜線を歩く変化に富んだ登山 ・天気が変わりやすい日の登山 | ・雪山やスキーなどの冬山登山 ・ギラつきが強い日差しが出ている時 | ファッションを楽しみながらの登山 |
行動中に使用するのは「調光レンズ」か「偏光レンズ」がおすすめです。
調光レンズ
調光レンズは、紫外線の量によってレンズの色が変わる点が特徴で、紫外線量が多いとレンズは濃い色に、紫外線量が少ないと普通のメガネのような薄い色になります。
レンズの色が一定の場合、山小屋への出入りや雲の動きが激しく陽射しの量がコロコロ変わる天気では見えづらくなることがありますが、調光レンズであればその都度色が変化して見やすさを調節してくれるので、とても便利です。
調光レンズの色の変化は、発色(濃くなる)は約3分、退色(薄くなる)には約7分程度の時間がかかります。
暗い場所に入ってから見やすくなるまでは少し時間がかかるということを覚えておくと、さらに使い勝手がよくなります。
また、気温が低いほど色が濃くなるという特性もあることを覚えておきましょう。
山小屋やロープウェイなど屋内に入ることの多い登山や、天気がコロコロ変わる日の登山におすすめです。
偏光レンズ
偏光レンズには特殊な偏光膜のコーティングが施されています。
これにより、水面や雪面、でこぼこした地面などで反射される光をカットして視界をクリアにしてくれる特徴があります。
通常のカラーレンズや調光レンズは眩しさは軽減できても反射した光を遮る機能はないので、その点が大きな違いです。
着用することでギラついた眩しさを抑えて快適な視界を確保してくれます。
光の一部の透過を抑えるため、スマホやカメラの液晶画面が見えにくくなる場合もあります。
スキーや雪山登山、花崗岩などの白っぽいガレ場・岩場の多い山で重宝します。
ミラーレンズ
「ミラー」という言葉からもイメージがつくように、鏡のように当たった光を反射することで、目を効果的に保護することが出来るレンズです。
ミラーレンズはファッション性が高く、身に付けるだけでおしゃれになる点もメリットです。
ファッションを楽しみたい時の登山やSNSにあげる用の写真を撮りたい時などにあると嬉しいアイテムです。
選び方③ | レンズカラー・色の濃さで見え方が変わる
サングラスのレンズには様々なカラーバリエーションがあり、カラーによって得られる効果や顔の印象がだいぶ変わります。
こちらがそれぞれのカラーの特徴です↓
レンズカラー | 特徴 |
---|---|
グレー・ブラック系 | 光を全体的にカットしてくれるが色味の変化が少なく、裸眼のような違和感のない景色が楽しめる。 |
イエロー・オレンジ系 | 視界を明るくする効果があり、曇天・薄暗い場所での使用に適している。 |
ピンク・パープル系 | イエロー・オレンジ系と同じ特徴があるが、こちらの方が若干景色が自然に見える。 |
ブルー系 | 太陽の中で最も強い「黄色」の光を抑えてくれるので、日差しの強い時に適している。 |
グリーン系 | 緑をくっきりと見せる効果があり、樹林帯などで景色を楽しみながら紫外線カットが出来る。 |
ブラウン系 | コントラストがはっきりするため、ガレ場や木の根が多い足元に注意が必要な登山道で役に立つ。 |
カラーごとの特徴を理解し、自分がサングラスを使うシーンを想像して決めると良いでしょう。
初めてサングラスを使う方や自然な見え方で景色を楽しみたい方は、グレー・ブラック系のレンズカラーがおすすめです。
レンズの色の濃さ
レンズカラーと一緒に確認しておきたいのが、レンズの色の濃さです。
色の濃さは“可視光線透過率”によって変わってきます。
なんだか難しそうな言葉ですが、要するに瞳にどれたけの量の光を取り込むかということです。
可視光線透過率が低ければ光をよりカットし、レンズの色は濃くなります。逆に高ければ光を通すためレンズの色は薄くなります。
可視光線透過率による適したシーンの目安は以下の通りです。
可視光線透過率(%) | 利用シーン |
---|---|
〜30% | 日中や日差しの強い日 |
40〜70% | 薄曇り〜雨の日、早朝や夕方 |
75〜100% | 夜間 |
この目安を参考にしながら、自分がサングラスを掛けておきたいシーンを考慮して、必要とする可視光線透過率のサングラスを選びましょう。
日差しが特に強い日や標高の高い山で使用したい場合は20%前後、曇りの日や樹林帯でも使いたいという方は30〜40%前後のレンズが良いでしょう。
もちろん、シーンに合わせて複数のサングラスを持っておくのもいいですが、荷物を出来るだけ少なくしたい登山では、2本も3本もあると邪魔になってしまいます。
どんな天気や時間でも、行動中はずっとサングラスを掛けていたいという方は、紫外線量によって色の濃さが変わる調光レンズを使用するのもいいかと思います。
可視光線透過率によるレンズの色の濃さはUVカット率には一切関係ありません。
この数値はあくまで眩しさを軽減する値であり、数値が低くレンズの色が濃いからといって、UVカットをしてくれるわけではありません。
可視光線透過率とは別に、UVカット率は必ず確認しましょう!
選び方④ | レンズの形状は6カーブ〜8カーブ
サングラスのレンズには、メガネと同じ形状でカーブのない真っ直ぐなレンズから、スポーツサングラスでよく使われるような湾曲が大きいレンズまであります。
そのレンズは4・6・8カーブの3種類に分類されます。
種類 | 特徴 |
---|---|
4カーブ | サングラスとしてはカーブが浅く、遮光性に欠けるため種類としては少なめ。 どちらかというとメガネフレームに多いカーブになる。 |
6カーブ | サングラスとしては最も主流なタイプ。 遮光性は4カーブレンズより高く、より顔にフィットしやすい作りになっている。 |
8カーブ | 顔を覆い隠すような湾曲の強いカーブで、スポーツサングラスに多い。 カーブが大きいため側面から入り込む紫外線と風をカットしてくれる。 デメリットとして歪みが強く見え方に違和感を感じることがある。 |
上記の特徴のように、サングラスは主に6・8カーブが主流で、登山用サングラスも基本的にこの2種類から選びます。
紫外線も風も強い環境の登山では、カーブの湾曲が大きい形状を選ぶことがポイントです。
また、湾曲が大きいほど顔にフィットし行動中もズレにくいのが特徴です。
そのため、よりカーブの大きい8カーブレンズを選んだ方が良いと言いたいのですが、湾曲が大きいため歪みが生じやすく見え方に違和感を感じたり、気分が悪くなる場合もあります。
その歪みを無くすために「プリズム補正」と呼ばれる技術を施しているサングラスもありますが、高性能なため数も多くありません。
初めてサングラスを買う方は、最も主流な6カーブレンズをおすすめします。
側面からの紫外線も確実にカットしたいという方やトレイルランニングなどで走る方は、より顔にフィットする8カーブレンズを選ぶと良いでしょう。
8カーブレンズを買う際は、視界に歪みが発生していないかチェックすることをおすすめします。
選び方④ | フィット感・かけ心地をチェックする
長時間のサングラスの使用が考えられる登山では、フィット感やかけ心地が大切になってきます。
フィット感は先ほどのレンズカーブによって決まる他、鼻に当たるノーズパッドが自分の顔に合っているかも重要です。
しっかり顔にフィットしていることで、汗が滴る登山でもサングラスがズレることなく、ストレスフリーの登山を楽しむことが出来ます。
また、かけ心地は耳の上に当たるテンプル部分やサングラスの重量によって大きく変わってきます。
これらは試着をすることで確認が出来ますので、気になる商品があり店舗に置いてあれば、購入の前に試着をしてみることをおすすめします。
もし、ネットショップで購入をして「全くフィットしていなかった!」となっても焦る必要はありません。
多くのメガネチェーン店で無料で調整をしてくれる場合がありますので、調整をしたい方はお近くの店舗にお願いしてみましょう。
調整をする場合はどのメガネ店でやってくれるか、店舗公式サイトやこちらのブログを確認してから行きましょう。
ただし唯一、サングラスの重量については購入後に変えることが出来ません。
ストレスを感じないかけ心地を希望する場合は、出来るだけ軽量なものを選びましょう。
選び方⑤ | 視力やメガネのある無しによってサングラスのタイプを決めよう
人によって目の状態は様々です。
裸眼やコンタクト、メガネをかけていなきゃいけない状態の人に向けて、さまざまな掛け方のサングラスが出ていますので、自分に合ったタイプのものを選びましょう。
一般的なサングラス
説明の必要がないであろう、メガネと同じで掛けるだけのごく一般的なタイプのサングラス。
一番オーソドックスであり他のタイプに比べてたくさんの商品があるので、自分に合ったサングラスが見つけられるのが魅力でしょう。
メガネを掛けていなきゃいけないなど、特殊な事情がない限りはこのタイプを選んでおけば間違いないです。
跳ね上げ式(フリップアップ)サングラス
跳ね上げ式(フリップアップ)サングラスとは、レンズを上下することで裸眼とサングラスを素早く切り替えられるアイテムです。
サングラスをかけ直す手間がなく、手軽に切り替えられる点がメリットです。
普通に歩くだけの登山を楽しむ方はもちろん、一眼レフなどで撮影をする方におすすめのタイプです。
度付きサングラス
サングラスの持つ紫外線カットや眩しさを軽減できる機能に、メガネが持つ視力矯正力をプラスした優れものです。
これ1つでメガネやコンタクトの機能も補てしまえるので荷物も少なくでき、掛け直したりする手間も無いので非常に便利なサングラスです。
最近では近視・乱視が強い人でも対応出来るメーカーがありますので、作りたい方はぜひ探してみてください。
クリップオンサングラス・オーバーグラス
最近では度付きサングラスも作れるメーカーも増えてきましたが、近視・乱視が強いと対応出来なかったりとメガネが手放せない人もいますよね。
そんな方に向けた商品がこの2種類のサングラスです。
クリップオンサングラスは、メガネのフレームやブリッジの部分に金具やクリップを引っ掛けるだけの着脱がとても簡単なサングラス(レンズ)です。
メガネの上部に引っ掛けるだけなので跳ね上げが可能になっており、暗い場所や景色をクリアな視界で見たい時にいちいち外す手間がかからないので便利です。
メガネにはボストン型やウェリントン型など様々な形がありますが、それに対応するようにこのクリップオンサングラスも種類が出ているので、違和感なく装着することが出来るようになっています。
オーバーグラスはメガネの上から装着出来るサングラスです。
メガネにプラスしてサングラスの重さも加わるので、少し顔が重かったり耳が痛くなることがありますが、メガネの横の部分もカバーしているため、砂埃を防いでくれたり隙間からの紫外線をカットする効果も非常に高いです。
登山用サングラスおすすめ5選
ここからは、おすすめの登山用サングラス紹介です。
登山用サングラスの選び方で紹介したポイントを踏まえて、高機能で使いやすいサングラスを全5アイテム紹介していきます!
SWANS(スワンズ)
スポーツサングラス エアレスムーブ
商品名 | スポーツサングラス エアレスムーブ 偏光レンズ |
---|---|
販売メーカー | SWANS |
レンズの種類 | 偏光レンズ |
フレームカラー/素材 | マットブラック/ナイロン |
レンズカラー/素材 | 偏光スモーク(グレー系)/ポリカーボネート |
重量 | 17g |
可視光線透過率(%) | 27% |
UVカット率(%) | 99.9%以上 |
安心安全、日本製のスワンズ(SWANS)「スポーツサングラス エアレスムーブ」。
重さわずか17gの軽さで、かけているのを忘れるかのような掛け心地で登山でストレス無く掛け続けられます。
軽量性に優れていながらも耐久性のあるポリカーボネイドレンズを採用し、強い衝撃を受けたり落としたりしても割れにくいのも特徴です。
日本人の顔のカーブにフィットしやすいフレーム設計を施しているので、隙間からの紫外線も軽減できます。
ミラーレンズ・偏光レンズ・調光レンズなどラインナップ豊富なのも嬉しいところ。
もちろん、どのレンズでも紫外線透過率 0.1%以下(UVカット99.9%以上)です。
自分の利用シーンに合わせてチョイスしてみてください!
FLOAT(フロート)
アウトドア偏光サングラス SHARON NAVY/Lt.GY
商品名 | SHARON NAVY/Lt.GY |
---|---|
販売メーカー | FLOAT |
レンズの種類 | 偏光レンズ |
フレームカラー/素材 | ネイビー/プラスチック |
レンズカラー/素材 | ライトグレー/ポリカーボネート |
重量 | 27g |
可視光線透過率(%) | 30% |
UVカット率(%) | 99%以上 |
メガネ産業が盛んな福井県鯖江市に本社を構えるFLOATから出るアウトドア向けのサングラス「SHARON NAVY/Lt.GY」。
安心安全の日本製であり、日本人の顔の骨格に合わせた設計がされています。
テンプル部分(耳に掛ける部分)には“超軽量弾性樹脂”という柔軟性・軽量性に優れた特殊な素材を使っていて、長時間かけていても疲れないのが特徴です。
本製品はライトグレーのレンズを採用しており自然な見え方で景色を楽しめるうえ、可視光線透過率は30%で日差しの強いシーンから樹林帯や曇天時の薄暗いシーンまで良好な視界を確保してくれます。
今回ご紹介したサングラス以外にも、FLOATにはデザインが5種類、可視光線透過率11%〜30%までと幅広いラインナップがあります。
今までサングラスが似合わないからと使っていなかった方も、デザイン・掛け心地・機能も自分に合ったサングラスに出会うことがきっと出来るでしょう。
OAKLEY(オークリー)
偏光プリズムレンズ プリズムブラック フラック2.0 アジアンフィット
商品名 | 偏光プリズムレンズ プリズムブラック フラック2.0 |
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販売メーカー | OAKLEY |
レンズの種類 | 偏光レンズ |
フレームカラー/素材 | ポリッシュドブラック/O-Matter |
レンズカラー/素材 | プリズムブラックポラライズド/高純度ポリカーボネート |
重量 | 不明 |
可視光線透過率(%) | 11% |
UVカット率(%) | 100% |
野球のイチロー選手や多くのスポーツ選手が愛用していることでも有名なOAKLEY(オークリー)から販売されているスポーツサングラス。
オークリーのサングラスレンズは紫外線・有害光線(~400nm)を100%カットしてくれるので、紫外線の強い登山でも目の心配をすることなく快適に活動することができます。
フレームには紫外線・熱・冷気にも耐久性がある、長時間着用にも快適な軽量のOAKLEY特許素材のO-Matterが使用されています。
また、アジアンフィットノーズピースで日本人のフェイスラインにも快適にフィットするため、長時間の登山でもストレス無く使うことが出来ます。
可視光線透過率は11%なので、日中や日差しの強い日向けのサングラスになっています。
uvex(ウベックス)
sportstyle 802 v 調光レンズサングラス
商品名 | sportstyle 802 v |
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販売メーカー | uvex |
レンズの種類 | 調光レンズ |
フレームカラー/素材 | ブラック/プラスチック |
レンズカラー/素材 | ヴァリオマティック® スモーク レンズ |
重量 | 22g |
可視光線透過率(%) | 17%〜77% |
UVカット率(%) | 99.9%以上 |
ヨーロッパ最大のアイウェア&ヘルメットブランドuvexが手がける調光レンズサングラス「sportstyle 802 v」
可視光線透過率が17%〜77%と幅広く、昼夜・シーン問わず掛け続けられるサングラスです。
特筆すべきは、約25秒で透明な状態から暗い状態にスムーズに変化するレンズが使用されていること。
薄暗い場所からギラついた日差しの下に出た時に、瞬時に眩しさをカットしてくれるので活動中ずっと視界を確保してくれます。
ソフトなイヤーピースと調節可能なソフトなノーズパッドにより、圧迫感がなく汗による滑りも軽減したフィット感を実現し、かけ心地が良いのも特徴です。
樹林帯から木々のない稜線を歩く変化に富んだ登山や天気がコロコロ変わる日の登山におすすめのサングラスです。
Sorge×Re:(ゾルゲ)
アウトドアサングラス
商品名 | アウトドアサングラス |
---|---|
販売メーカー | Sorge |
レンズの種類 | 偏光・調光レンズ |
フレームカラー/素材 | マットブラック/PET樹脂 |
レンズカラー/素材 | クリアグレー/プラスチック |
重量 | 22g |
可視光線透過率(%) | 10~45% |
UVカット率(%) | 99%以上 |
先ほど紹介したFLOATと同じく福井県鯖江市で作られる、素材からパーツまで徹底的にこだわり、1点1点手作業で組み立てられているSorgeのアウトドアサングラス。
フレームには100%PETリサイクルを原料とし、廃棄されたペットボトルを再利用したPET樹脂が使われており、環境に優しいサングラスです。
自然の中で遊ぶわれわれ登山者には、環境と自分の身を同時に守ることが出来る嬉しいアイテムです。
機能性ももちろん抜群で、高いUVカットに加え、偏光と調光が一体になったレンズを採用しているのが大きなポイント。
偏光レンズの特徴であるギラついた光をカットしながらも、10~45%まで調光可能なレンズで、樹林帯や曇天時の薄暗い場面などのあらゆるシーンで使える優れものです。
作りも日本人の骨格に合わせたジャパンフィットフレームを採用している、妥協がないアイテムです。
まとめ
以上、登山用サングラスのおすすめ紹介でした!
紫外線の強いアクティビティである登山において、目を守ることはとても重要です。
サングラスは目の病気や日焼け、紫外線による疲労感のリスクを防いでくれる、メリットだらけのアイテムです。
この記事を参考に、自分に合ったサングラスを見つけて、快適な登山を楽しんでください!
それでは、おしまい!
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