夏の登山で帽子を被っていても、暑いから・汗で不快だからとすぐに帽子を脱いじゃう人も多いのではないでしょうか。
日焼け・熱中症対策に有効な帽子ですが、すぐに脱いでしまったら意味がありません。
そこで今回は、夏の登山でも涼しく快適に被り続けられる、通気性の高い帽子を紹介していきます。
通気性の高い帽子であれば上手に風を取り込み、汗による蒸れを逃がしてくれるので快適な状態で活動を続けることができます。
ぜひ、参考にしてみてください!
夏の登山に帽子は必要なの?
夏の登山において帽子は必須アイテムです!
理由は痛いほどの日差しから頭(頭皮)を守るためです。
登山で浴びる紫外線は標高が1000m上昇するごとに平地の10%〜12%も増加します。
ですので、特に日差しが当たりやすい頭皮は常に危険にさらされています。
頭皮はなかなか見えにくいので日焼けしている実感が湧きづらいかもしれませんが、症状としては痛みを伴い、それがおさまると表皮が剥がれてフケが出てきます。
他にも、髪の毛が傷んだり乾燥してかゆみを引き起こしたりして、それを繰り返していくと白髪や薄毛の原因になってしまいます。
また日焼け以外にも、直射日光により頭の中に熱がこもって脳がオーバーヒートを起こしたり、熱中症になる可能性があるのが怖いところ。
オーバーヒートや熱中症になると疲労感や頭痛、体が熱い・力が入らないなどの症状が現れ、遭難や事故を引き起こしてしまうので注意が必要です。
帽子をかぶり直射日光を遮ることで、太陽の暑い熱を遮断してこれらの危険から防いでくれます。
他にも帽子を被ることで首周りや目への紫外線をカットしてくれたり、枝や岩に頭をぶつけた時のリスクを減らせるなど帽子を被るメリットはたくさんあります。
これらの危険から身を守り安全に登山をするためにも、必ず帽子は被って行きましょう。
夏の登山で使う帽子の選び方
帽子を選ぶ際はデザイン性やサイズ感などを気にしてしまいますが、夏の登山で使う帽子を選ぶ際は特に素材や機能性に注目してみましょう。
帽子の選び方① | 素材
帽子には主にポリエステルやナイロンなどの化繊が使われています。
基本的に、夏の登山で使用する帽子の素材は、この2つを選んでおけば間違いないでしょう。
素材といえば、アウトドア製品の主にレインコートに使われているゴアテックス素材ですが、帽子にも使われることがあります。
防水透湿性に優れ、雨で濡れる場面で帽子内をドライな状態に保つことができ、かつ汗をかいても外に水蒸気として放出されるという特徴があります。
しかし、ゴアテックスの特徴で汗は水蒸気でしか外に放出されません。
そのため、裏地に吸汗素材・速乾性の高い素材が使われていないと、ムレはないけど汗でびしょびしょになる可能性があります。
ゴアテックスという名前だけで安心して買うのではなく、他に汗を処理する機能が備わった素材が使われているかも確認しましょう。
帽子の選び方② | 機能性
夏の登山で特に気にしていただきたいのは「通気性のあるものか」「汗処理機能が高いものか」など、どんな機能性を持った帽子を選ぶかです。
せっかく帽子を被って日焼け・熱中症対策できているからといって、汗による不快感ですぐに脱いでしまっては意味がありません。
汗による蒸れや不快感を無くし、できるだけ脱がずにいられる帽子が夏登山にはおすすめです。
夏の登山にあったら嬉しい機能は主に通気性と吸汗速乾性の2つです。
通気性
通気性の良い帽子とは主にベンチレーションやメッシュ生地が使われている帽子になります。
ベンチレーションやメッシュ生地は、生地に小さな通気孔が開いているので風通しがよく、帽子内の熱やムレを逃がしてくれます。気温の高い日の登山や汗をかきやすい方には効果の高い機能になります。
吸汗速乾性
通気性のあるものを選んだとしても、運動量が多い登山ではどうしても大量の汗をかいてしまいます。
そこで、その汗を素早く吸って乾かしてくれる機能(吸汗速乾性)を持つ帽子だと、汗で頭がびしょびしょになったり、顔に汗が流れてくる心配もありません。
夏の登山に使う帽子は、出来るだけこの2つが備わった帽子を選ぶと良いでしょう。
それに加えて他のUVカット機能や撥水性などがあれば、なお嬉しいですね。
夏登山におすすめ!通気性の高い帽子6選
さてここからは、夏登山におすすめの通気性の高い帽子を6つ紹介していきます!
ここで紹介する帽子は通気性だけではなく、吸汗速乾性などの汗処理機能に優れた帽子ばかりです。
ぜひ、お気に入りの帽子を見つけてみてください。
Karrimor(カリマー)
トレッキングハット ventilation classic ST
イギリスの総合アウトドアブランドKarrimor(カリマー)から出る、UVカット性に優れた軽量生地を使用したトレッキングハット。
<Taslan Nylon>という綿のような風合いのナイロン素材が採用されており、優れた撥水性を持ちつつ、ベンチレーションも設けてあるので通気性もよく、快適性の高いハットになっています。
つばの長さも8cmと長めで首回りまでしっかり日差しをカットしてくれます。
ダークベージュ・ネイビー・ブラックの3色展開です。
Karrimor(カリマー)
トレッキングハット cord mesh hat ST
先ほど紹介したカリマーのventilation classic STの、ベンチレーション部分の布が取り外され側面全てがメッシュになっているハット「トレッキングハット cord mesh hat ST」。
今回紹介する帽子の中ではダントツの通気性になっています。
とにかく涼しいのが欲しい方、頭が汗で蒸れやすい方はこれを選んでおけば間違いなしです。
Columbia(コロンビア)
ボラボラブーニーII CU9107
アウトドアウェアブランドColumbia(コロンビア)のハット「ボラボラブーニーII」。
側面から後頭部にかけてあるメッシュと裏地にもメッシュが使われており、風をよく取り込んでくれるので通気性が抜群。
裏地のメッシュは吸汗速乾性に優れていて、ベタつきやムレを軽減してくれる、汗かきや暑いジメジメとした日に嬉しい帽子です。
紹介したベージュカラーの他にブルーグレー(Metal)も出ており、どちらも他ブランドの帽子には無い色合いなので、ファッションとして個性を出せる帽子になっています。
MILLET(ミレー)
登山用キャップ ベンチキャップ VENTI CAP メンズ
頭頂部をぱっくりと割るユニークなベンチレーションが付けられたMILLET(ミレー)のベンチキャップ。
常に高い通気性を確保し、猛暑下の行動でも快適さを確保してくれます。もちろん、このベンチレーションはチャックで開閉できます。
柔らかい軽量ナイロン素材でかぶり心地もよく、つばを折り曲げればコンパクトに収納することが可能です。
THE NORTH FACE(ノースフェイス)
GTDキャップ
THE NORTH FACE(ノースフェイス)から出ているGTDキャップは、ストレッチ性と吸汗速乾性に優れるライトメッシュ素材のキャップです。
ライトメッシュで通気孔がありつつ、優れた吸水性や速乾性を有している生地を使っているため、汗による不快さをなくしてくれる帽子になっています。
ランニング用として売られていますが、十分登山にも使えます。
ただし、後頭部側にサイズ調整ができるバックルはあるものの、軽く伸びが良いため強い風で飛んでいってしまう場合があるので、サイズ選び(M、Lの2種類)には注意が必要です。
Karrimor(カリマー)
ventilation cap ST Hydro Free
Karrimor(カリマー)の撥水性とUVカット性に優れた生地(UPF50+)を使用したベンチレーションキャップ。
撥水加工が施されていたり、本体周囲にはベンチレーションが設けられ汗や暑さによる蒸れを防いでくれる、多機能でおしゃれな色味のキャップです。
UVカット率は95%と高いので、頭皮の日焼けも心配いりません。
おわりに
以上、夏の登山におすすめの通気性の高い帽子の紹介でした!
気になる帽子は見つかりましたか?
通気性の良い帽子を被って暑い夏の登山を快適に楽しみましょう。
それでは、おしまい!
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