- 「Mag-on(マグオン) エナジージェル」は登山の行動食に使えるの?
- 「Mag-on(マグオン) エナジージェル」にはどんな効果があるの?
- 「Mag-on(マグオン) エナジージェル」は美味しいの?
この記事では、実際に「Mag-on(マグオン) エナジージェル」を試した私が、そんな疑問にお答えします。
最近では、行動食(補給食)として多くの会社からジェルタイプのものが発売されていますが、どれが効果があってどれが美味しいのか気になりますよね。
今回は、私が行く登山用品店にはかなりの確率で置いてあり、前々から気になっていたMag-on(マグオン) のエナジージェルを試してみました。
Mag-on(マグオン) のエナジージェルは全6種類販売されていますが、今回は私の好きなフルーツの「ピンクグレープフレーバー」をセレクトしてレビューしていますので、ぜひご覧ください。
「Mag-on(マグオン) エナジージェル」のここがオススメ!
- 吸収率の高い水溶性マグネシウム配合で筋肉のけいれんを予防
- カフェイン25mg配合で運動時の集中力up
- バナナ約1.5本分のカロリーが摂取出来る
Mag-on(マグオン) エナジージェルとは?
製品名 | Mag-on(マグオン) エナジージェル ピンクグレープフレーバー |
---|---|
原材料 | マルトデキストリン、果糖、グレープフルーツ果汁/クエン酸、香料、リンゴ酸、水酸化マグネシウム、グリシン、カフェイン |
栄養成分(1個当たり) | エネルギー(熱量) | 120kcal タンパク質 | 0g 脂質 | 0g 炭水化物| 30g 食塩相当量| 0g マグネシウム | 50mg カフェイン | 25mg |
重量(1個当たり) | 41g |
販売者 | セロトーレ株式会社 |
価格 | 302円(税込) |
セロトーレ株式会社が販売する「Mag-on(マグオン) エナジージェル」は、一般的な補給ジェルと同等のスペックをもちつつ、吸収率の高い水溶性マグネシウムを50mg配合し、エネルギーと同時にマグネシウムを素早く摂れるエナジージェルです。
Mag-on(マグオン)とは、セロトーレ株式会社が展開する必須ミネラル「マグネシウム」を急速チャージできる、アスリート向けのサプリメントのラインナップで、エナジージェルはその中の1つです。
他には顆粒タイプやゼリータイプのものが販売されています。
セロトーレ株式会社は、Mag-on(マグオン)のほかにEnemoti(エネもち)という行動食も販売している、エンデュランススポーツ(長距離・持久力スポーツ)に特化した行動食を出している会社です。
特徴① | 吸収率の高い水溶性マグネシウム配合で筋肉のけいれんを予防
Mag-on(マグオン)の最大の特徴は、吸収率の高い水溶性マグネシウムを50mg配合していることです。
マグネシウムは必須ミネラルの1つで、筋肉の収縮や神経情報の伝達、体温・血圧の調整にも役立っている栄養素です。
マグネシウムは運動による発汗やストレスなどにより失われ、マグネシウム不足になると筋肉のけいれんを引き起こします。
本製品には、高純度の国産のマグネシウムを素早く溶けて、吸収率の高い水溶性に加工して配合しているので、これを補給することで、筋肉のけいれん・足つりを予防することが出来ます。
特に汗をかきやすい真夏の登山におすすめです。
特徴② | カフェイン25mg配合で運動時の集中力up
カフェインには、運動中の疲労感を軽減させ、長時間の運動が続けられることや、集中力を高める効果があると言われています。
一般的に疲労回復には、リラックス時に優位になる副交感神経を高めることが有効ですが、カフェインには、エネルギーを消費し、代謝を上げる効果や、興奮時に優位になる交感神経を高める効果があります。
そのため、カフェインは運動後の疲労回復というよりも、運動中の集中力を高めて疲労感を感じさせない力があると言えるでしょう。
登山時に飲めばカフェインの効果で集中力を保て、下山時に起きやすい、疲れからくる集中力の低下による事故を防いでくれます。
特徴③ | バナナ約1.5本分のカロリーが摂取出来る
行動食でまず大事なのがエネルギー(カロリー)です。
Mag-on(マグオン) エナジージェルは、1本(41g)あたり120kcalのエネルギーが摂取できます。
これは、バナナ約1.5本分のエネルギー量に匹敵するほどです。
登山中にエネルギーが切れてしまうと「シャリバテ状態」になり、歩行が困難になる場合があります。
これだけのカロリーが素早く手軽に補給出来るのは嬉しいですね。
Mag-on(マグオン) エナジージェル レビュー
ここからは実際に「Mag-on(マグオン) エナジージェル」を食べてみて感じた味や食感、効果について詳しくお伝えします!
味 | 酸味と甘味の刺激がすごい。グレープフルーツの香りもあり
私はこれが初めてのジェル体験だったのですが、とにかく味の濃さに驚きました。
濃度が高く甘味も強かったのですが、顔がキュッとなるような酸っぱさのほうが印象に残る感じでした。
酸っぱいの好きでよく食べるけど、それでもかなり酸っぱく感じたよ!
それもそのはず。酸っぱいでお馴染みのクエン酸とリンゴ酸が入っているからですね。
このガツンとした酸味は疲れた身体によく効きます。
食べている時は甘さもそれなりに感じますが、甘ったるさは口の中に残らないのがポイント高いです。
ピンクグレープフレーバーということで気にして食べてみたのですが、グレープフルーツの香りと独特の苦味もほんのりと感じることが出来ました。
味 | (4.0) |
食感 | ドロっとしていてハチミツのよう
粘度があり、冷えると少し硬くなり常温だとトロトロで“ハチミツ”のようでした。
というか、まんまハチミツだね!(色も)
ハチミツをそのまま飲んだりしたことがない限り、この食感を経験することはないのでかなり新鮮。
最初は違和感を感じますし、独特のドロっと感は慣れない人は慣れないでしょう。
食感 | (3.0) |
効果 | カフェインの効果を実感
摂取したのは午後2時(14時)の疲れと眠気が少し強い時間帯で、運動を始める前でした。
長時間の運動中や汗を大量にかいてからの摂取では無かったので、マグネシウムによる足つり予防効果があったかは定かではありません。
そんな中、よく効果を実感出来たのは“カフェイン”の力。
カフェインの量は25mgとコーヒー1杯分(約90mg)には遠く及ばないが、強い酸味も合わさってか、かなりの眠気覚まし効果があったように思います。
摂取後の運動を集中して取り組めました!
カロリー面ですが、本製品1個でバナナ約1.5本分ものエネルギーがあります。
バナナを1.5本も食べれば、それなりにお腹も溜まると思いますが、この製品ではすぐにお腹が空いてしまいました。
ジェルタイプのため、咀嚼をしないからでしょう。
カロリーも摂取したい場合は、他のものも合わせて食べるといいと思います。
効果 | (4.5) |
携行性 | iPhoneサイズで持ち運び便利
行動食として作られた製品なので、携行性は文句なしですね。
大きさはiPhoneサイズ、重さも41gなので全くパッキングの邪魔になりません。
ズボンポケットやザックのウェストベルトにも入れて置けるので、取り出し便利です。
ただし、行動中に食べられるようポケットに入れる際は、食べた後に補給口のベタつきがすごいので、ゴミ袋も一緒に入れておくといいでしょう。
携行性 | (5.0) |
価格 | 行動食としてはちょっとお高め
本製品は1個302円(税込)です。
このようなジェルタイプの行動食では平均的な価格になります。
しかし、普通の登山で食べるにはスペックが高すぎて逆にコスパが悪いような気がします。
泊まりがけの縦走登山やトレイルランなどの負荷の高い登山をする時は、本製品の最大限のパフォーマンスを得ることが出来ると思います。
軽めの登山にこのような咀嚼をしないタイプのものを持って行きたいなら、コンビニに売っているゼリー系の商品とかが安く手に入って良いかもしれませんね。
価格 | (4.0) |
注意点① | こぼすと悲惨。手や口の周りに付けないように注意
食べる際にちょっと中身を見てみようと押し出したら、手についてしまいました。
そしたら、あまりのベタつきに衝撃を受けました。
やってしまった!!
アルコール除菌シートで手を拭いたのですが、落ちる気配ゼロ。
石けんを使ってゴシゴシ水で洗ってやっと落ちる感じでした。
登山では手が洗えるような水場も少ないですし、ましてや石けんなんて持って行かないでしょう。
食べる際は必ず“口を付けてから”押し出して食べるようにしましょう。
食べ終わった後のゴミもベタついているので注意が必要です。
注意点② | 食べ終わるとお腹に痛み…?
何が原因か分からないですが、食べ終わると胃(みぞおち)あたりにヒリヒリする感じがありました。
クエン酸やリンゴ酸の酸味が効いているのか、はたまたカフェインやマグネシウムによるものなのか…
なんだったんでしょう?
そのヒリヒリ感は30分くらい続いたのですが、その後は特に体調を崩すことも無かったです。
公式サイトには
多量に摂取すると軟 便(下痢)になることがあります。一日の摂取目安量を基準に摂取量を調節してください。
Mag-on
マグネシウムは多量に摂取すると下痢を引き起こす可能性があります。
エナジージェルの1日の摂取目安は見当たらなかったのですが、1日のマグネシウムの摂取推奨量が18~29歳男性では340mgになっているようですので、本製品約7個分です。
しかし、他の行動食や食事からもマグネシウムは摂取することになるので、1日1〜2個にしておくのが無難でしょう。
胃腸の弱い方やカフェインが得意ではない方は一度、登山に持って行く前に試した方が良いかもしれません。
Mag-on(マグオン) エナジージェルが買える場所・購入方法
「Mag-on(マグオン) エナジージェル」が買える場所は主に以下の3つです。
- スポーツ・登山用品店
- 公式オンラインショップ
- Amazon・楽天市場などのオンラインショップ
実店舗の取扱店に関しては、有難いことに公式サイトが一覧を出してくれています。
見たところ、スポーツ・登山用品店というより自転車専門のお店に多く置いてある様子です。
違う用事でお店に行ってあったら良いですが、わざわざ買いに行くのは面倒でしょう。
公式のオンラインショップやAmazon・楽天市場なら、家に居ながらお手軽に購入出来ますよ。
まとめ
以上、「Mag-on(マグオン) エナジージェル」のレビューでした。
評価のまとめです。
味 | (4.0) |
食感 | (3.0) |
効果 | (4.5) |
携行性 | (5.0) |
価格 | (4.0) |
総合評価 | (4.0) |
初めてジェルタイプの行動食を食べてみたのですが、味や食感、効果などがどれも新鮮でした。
スペックや価格が高いため、日帰りの比較的軽い計画の登山にはあまりおすすめ出来ません。
泊まりがけの縦走登山やトレイルランなどの負荷の高い登山をする時は、持っていけば必ず役に立つ製品です。
ステップアップの登山やお泊まり登山など、ちょっと頑張らないといけない時に持っていってはいかがでしょうか?
それでは、おしまい!
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