夏の登山で厄介な、痛いほど強い日差し。
皆さんはその日差しの対策をしっかりしていますか?
日差しを直接浴び続けると、紫外線による日焼けや熱中症を引き起こす可能性があり大変危険です。
特に頭は人体の中で一番太陽に近く、生命活動に重要な体の部位です。
その大事な頭を守るのに役立つのが帽子。
登山でも、安全・快適に活動を行う上で必要なアイテムの一つです。
今回は、日差しに加えてUVカットに特化したメンズにおすすめの帽子を10選紹介していきます。
帽子の役割や選び方なども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
登山に帽子は必要?帽子の大事な役割
結論から言えば、登山に帽子は必要です。
登山では、汗をかいて気持ち悪いからと帽子をかぶらない方もいるかもしれませんが、帽子にはこんな重要な役割があります。
帽子の役割① | 日差しや紫外線から頭と髪を守ってくれる
登山で帽子をかぶる大きな理由は日差しや紫外線から頭と髪を守るためです。
紫外線は標高が1000m上昇するごとに平地の10%〜12%も増加するので、登山ではより多くの紫外線を浴びることになります。
そんな環境の中を帽子もかぶらずに歩き続けるとどうなるでしょう?
よく知られるのは、頭皮が日焼けして痛みを伴い、それがおさまると表皮が剥がれてフケが出ることでしょうか。
他にも、髪の毛が傷んだり乾燥してかゆみを引き起こしたりして、それを繰り返していくと白髪や薄毛の原因になってしまいます。
そうならないようにするためにも登山で帽子をかぶることが重要なのです。
また、帽子をかぶることで頭と髪だけで無く、首回りを守れたり、目に浴びる紫外線を20%カットしてくれます。
紫外線についてはこちらの記事でたっぷり説明しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
帽子の役割② | 夏の暑さを和らげる効果がある
夏の暑い日差しを浴びることで日焼けをするだけでなく、直射日光により頭の中に熱がこもって脳がオーバーヒートを起こしたり、熱中症になる可能性があります。
こうなると疲労感や頭痛、体が熱い・力が入らないなどの症状が現れ、最悪の場合、遭難や事故を引き起こしてしまうので注意が必要です。
帽子をかぶり直射日光を遮ることで、太陽の暑い熱を遮断してこれらの危険から防いでくれます。
Q. 帽子をかぶったら汗をかいて熱がこもるから逆に危ないんじゃない?
帽子にはベンチレーションやメッシュ、吸湿速乾性の高い素材を使っていたりと汗をかきにくく熱がこもらないようにする工夫がたくさんされています。
こういう機能も含めて、何もかぶらないより帽子をかぶった方が、涼しく快適に登山をすることが出来るのです。
帽子の役割③ | ファッションの一部としての活躍する
上記の2つが登山において帽子をかぶる大きな理由になりますが、ファッションとしての役割も見逃せません。
最近ではおしゃれなシャツなんかも出てきましたが、登山の格好は少し年配感が出てしまったり、機能面が高いものはスポーティーすぎたりします。
また、夏はTシャツ1枚で登る方もいるでしょう。
そこに帽子を+αしてあげるとアクセントになり、オシャレ度が一気にアップします。
歩いたり景色を楽しむための登山だけでなく、SNSに映える写真を投稿したいオシャレメンズ登山者はぜひ帽子をかぶりましょう。
登山で使う帽子の選び方
帽子と言っても、たくさんの種類があってどれを買えば良いか悩む方も多いことでしょう。
ここでは、登山で使う帽子の選ぶポイント4つをご紹介していきます。
帽子を購入する時の参考にしてみてください。
帽子の選び方① | 素材
帽子には主にポリエステルやナイロンなどの化繊が使われています。
基本的に、夏の登山で使用する帽子の素材は、この2つを選んでおけば間違いないでしょう。
また、登山服の素材でNGとされている綿素材ですが、水に強く通気性が高いという特徴からアウトドア用の帽子でも使われていることがあります。
登山において身体を冷やすことは絶対に避けなければいけませんが、頭を冷やす分にはそこまで問題になりません。
「自分が好きなデザインの帽子で買いたいけど綿素材だった…」となっても、あまり気にしなくて大丈夫です。
アウトドア製品の主にレインコートに使われているゴアテックス素材ですが、帽子にも使われることがあります。
防水透湿性に優れ、雨で濡れる場面で帽子内をドライな状態に保つことができ、かつ汗をかいても外に水蒸気として放出されるという特徴があります。
しかし、ゴアテックスの特徴で汗は水蒸気でしか外に放出されません。
裏地に吸汗素材・速乾性の高い素材が使われていないと、ムレはないけど汗でびしょびしょになる可能性があります。
ゴアテックスという名前だけで安心して買うのではなく、他に汗を処理する機能が備わった素材が使われているかも確認しましょう。
帽子の選び方② | 機能性
アウトドアメーカーが販売する帽子には快適に登山が出来るような工夫がたくさん施されています。
- 紫外線(UV)カット機能
- はっ水性
- 通気性
- 速乾性
- 携帯性
紫外線(UV)カット機能
帽子はかぶっているだけで紫外線(UV)カット効果はありますが、普通の生地や何も加工を施していない素材だとカット率は低めです。
UVカット性に優れた生地や加工をした帽子で、UPF(紫外線保護指数)50+の表示がある場合はUVカット率は95%以上になります。
紫外線をしっかりカットしたい方はUVカット機能の高い帽子を選びましょう。
もし自分の欲しい帽子に高いUVカット機能がなかった場合は、スプレータイプの日焼け止めなどを頭に吹きかけるなどの対策をすると良いですよ。
はっ水性(撥水性)
はっ水性は水を弾き急な雨に心強い機能です。
はっ水加工がない帽子は、濡れるとくたってしまい視界が塞がれますが、はっ水加工がされていれば雨の時でも視界が確保され、安全に登山をすることが出来ます。
帽子のはっ水加工やゴアテックスは強い雨や長時間の雨には対応出来ない場合があるので、レインコートのフードをかぶるなどの対応をしましょう。
通気性
夏に特におすすめなのは、ベンチレーションやメッシュ生地が使われている通気性の高い帽子です。
この2つは通気性を高めるために細かい穴が空いていることが特徴です。
風通しがよく帽子内の熱やムレを逃がしてくれるので、気温の高い日の登山や汗をかきやすい方には効果の高い機能になります。
速乾性
帽子は、上で紹介したベンチレーションやメッシュ生地でないと密閉され、熱がこもり汗をかきやすくなります。
登山では大量の汗をかいたり急な雨で濡れたりすることもあるので、なるべく速く乾く素材がよいです。
速乾性を重視するのであれば、コットン素材よりはポリエステルやナイロン素材などがおすすめです。
携帯性
折りたたみ可能な帽子はつばが固いキャップタイプに多く、折りたたみやすいよう柔らかくしていたり素材を分けていたりします。
樹林帯や雲が多い日など、帽子の必要性が低い時にザックにしまいやすいので持ち運び便利です。
ここで紹介した機能が複数備わっている帽子も多く出ています。
商品説明をよく見つつ、自分に必要だと思う機能が備わった帽子を選びましょう。
帽子の選び方③ | サイズ
頭に合った形・サイズの帽子を選びましょう…と言いたいところですが、自分にジャストフィットの帽子を見つけるのはなかなか難しいと思います。
また店舗で試着して買う時間が無く、ネットショップで購入する方もいるでしょう。
最近では誰でもかぶりやすいFree size(フリーサイズ)の帽子も多く出ており、そういう帽子にはサイズ調整が出来るゴムやテープが付いていることが多いです。
自分の頭のサイズが分からない方や試着をせずに買う方で迷ったら、サイズ調整が出来るFree sizeの帽子を選ぶと良いでしょう。
また、風が強く吹き荒れる高山では、頭にフィットしていても風で飛ばされる可能性があります。
写真のようなあご紐(ドローコード)のある帽子だと、お気に入りの帽子が風で飛ばされる心配がないのでおすすめです。
ドローコードが無い帽子でも、後から付けれるように取り付け部分が設けられている帽子も出ています。
ドローコードも100均やアウトドアメーカーが販売しているので、心配な方は取り付けると良いでしょう。
帽子の選び方④ | デザイン
夏の登山にかぶっていく帽子はキャップかハットの2択になるでしょう。
紫外線カットの観点から見ると、つばが360度あるハットの方がおすすめです。
また、キャップにしてもつばが長いと顔や目の紫外線カットに効果があります。
好きなデザインや顔の形に合うタイプは人それぞれです。
あまり紫外線カットにこだわり過ぎず、ご自身の好きなデザインの帽子を選ぶと良いでしょう。
色は黒を極力避けた方がよいでしょう。
黒はUVカット効果は高いですが、熱を吸収しやすく温度が上昇しやすい特徴があります。
また、汗染みが目立ったり虫(特にハチ)が寄って来やすいので、あまり良いことがありません。
髪の毛の色と同じで違和感が無いからついつい選びがちですが、出来るだけ黒色以外を選ぶようにしましょう。
登山にかぶっていきたいUVカット機能のある帽子おすすめ10選
ここからは、登山にかぶっていきたいUVカット機能のある帽子おすすめ10選をご紹介していきます。
どの帽子も、UVカット機能以外の機能もたくさん備わっていながらデザイン性も高く、快適に登山をするのに適した帽子になっています。
ぜひ参考にしてみてください!
THE NORTH FACE(ザノースフェイス)
ホライズンハット (ユニセックス)
王道のTHE NORTH FACE(ザノースフェイス)の帽子の中でも、高い人気を誇る「ホライズンハット」
UVカット率85%と高いUVケア機能とおしゃれなデザインを両立させたハット。
帽子内部がメッシュになっていて通気性が良く、蒸し暑い夏場でも快適に過ごすことができます。
また、風の強い日の登山でも、取り外し可能なあごストラップ付きなので安心です。
THE NORTH FACE(ザノースフェイス)
サンシールドハット(ユニセックス)
こちらもTHE NORTH FACE(ザノースフェイス)から出ている帽子「サンシールドハット」
UVカット率85%・取り外し可能なあごひもストラップ、帽子内部がメッシュになっているなど、先ほど紹介したホライズンハットと作りが同じところも多いです。
しかしそれに加えて、取り外し可能なサンシールドと、頭頂部とバイザー部分に遮熱性の高い素材を内蔵などのパワーアップを施しており、さらに夏場に使いやすいUVケア機能帽子になっています。
Karrimor(カリマー)
トレッキングハット ventilation classic ST
イギリスの総合アウトドアブランドKarrimor(カリマー)から出る、UVカット性に優れた軽量生地を使用したトレッキングハット。
つばの長さも8cmと長めで首回りまでしっかりカバーしてくれます。
<Taslan Nylon>という綿のような風合いのナイロン素材が採用されており、優れた撥水性を持ちつつ、ベンチレーションも設けてあるので通気性もよく、快適性の高いハットになっています。
ダークベージュ・ネイビー・ブラックの3色展開です。
MILLET(ミレー)
ハット LONG DISTANCE HAT メンズ
フランスのアウトドア用品メーカーMILLET(ミレー)の、暑さと日差しの厳しい日に最適な「LONG DISTANCE HAT」。
軽量で速乾性に優れたナイロン素材を使用が使用されています。
首元の日焼けを防いでくれる収納可能なサンシェードが付いており、メッシュ生地を組み合わせているので高い通気性が確保されています。
撥水性加工も施されているので急な雨にも対応できます。
Columbia(コロンビア)
ボラボラブーニーII CU9107
アウトドアウェアブランドColumbia(コロンビア)のハット「ボラボラブーニーII」。
側面から後頭部にかけてあるメッシュと裏地にもメッシュが使われており、風をよく取り込んでくれるので通気性が抜群。
裏地のメッシュは吸汗速乾性に優れていて、ベタつきやムレを軽減してくれる、汗かきや暑いジメジメとした日に嬉しい帽子です。
紹介したベージュカラーの他にブルーグレー(Metal)も出ており、どちらも他ブランドの帽子には無い色合いなので、ファッションとして個性を出せる帽子になっています。
Karrimor(カリマー)
ventilation cap ST Hydro Free
Karrimor(カリマー)の撥水性とUVカット性に優れた生地(UPF50+)を使用したベンチレーションキャップ。
UVカット率は95%と高いので、頭皮の日焼けは心配いりません。
撥水加工が施されていたり、本体周囲にはベンチレーションが設けられ、汗や暑さによる蒸れを防いでくれる多機能でおしゃれな色味のキャップです。
MILLET(ミレー)
登山用キャップ ベンチキャップ VENTI CAP メンズ
頭頂部をぱっくりと割るユニークなベンチレーションが付けられたMILLET(ミレー)のベンチキャップ。
常に高い通気性を確保し、猛暑下の行動でも快適さを確保してくれます。もちろん、このベンチレーションはチャックで開閉できます。
柔らかい軽量ナイロン素材でかぶり心地もよく、つばを折り曲げればコンパクトに収納することが可能です。
THE NORTH FACE(ザノースフェイス)
サンシールドキャップ ユニセックス
先ほどハットの方で紹介したTHE NORTH FACE(ザノースフェイス)サンシールドハットのキャップタイプ。
取り外し可能なサンシールドとあごひも付きで自由度の高いキャップになっています。
UVカット85%に加えて、本体のメッシュ部とサンシールドには虫よけ加工が施されているので、虫の多い樹林帯でも活躍してくれます。
MAMMUT(マムート)
キャップ Sun Peak Cap
160年の歴史を持つスイスのアウトドアブランドMAMMUT(マムート)が販売する暑い日や強い日差しに最適なキャップ 「Sun Peak Cap」。
UPF50+(紫外線保護指数)でUVカット率は95%と高く、頭皮に受ける紫外線からのダメージを防いでくれます。
ストレッチ素材が使われていながらサイズ調整も可能なので、頭にしっかりフィットして快適なかぶり心地のキャップです。
マムートの技術「Midori加工」により優れた水分管理で放湿性を高めているので、汗をかいても安心です。
Marmot(マーモット)
タフタコーデッドジェットキャップ/Taffeta corded jet cap
アメリカのアウトドアブランドMarmot(マーモット)の「タフタコーデッドジェットキャップ」。
UVカット率95%の他にも吸水、速乾、撥水機能を持ち合わせた、機能性が高いキャップ。
取り外し可能なドローコードが付いているので、風の強い日でも飛ばされる心配なくかぶることが出来ます。
カラーリングが独特なキャップで目立つこと間違いなしです。
まとめ
以上、UVカット機能があるメンズにおすすめの帽子10選でした!
日差しと紫外線の強い登山において帽子は必須アイテムです。
機能性が高い帽子をかぶれば、より快適に登山が出来ること間違いなしです。
そして、帽子はファッションとして楽しめるアイテムでもあります。
この記事を参考に自分のお気に入りの帽子を見つけ、登山を安全に楽しんでください!
それでは、おしまい!
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