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“凍死(とうし)”の意味
凍死(とうし)とは、全身が寒冷などにさらされ、体温の調節機能の限界を超えることによって体温が低下し、呼吸器系や神経系の機能低下が起こり死亡すること。
一般的に体温が35℃以下になると低体温症と言い、寒さによる激しい震えや判断力の低下が起こる。
その後、放置すると33℃以下で脈拍や呼吸が弱まり血圧の低下、25℃以下で仮死状態、20℃以下で死亡(凍死)とされる。
凍死の発生条件としては環境温度が低いことが挙げられるが、プラスの気温でも生じる。そのため、凍死したとしても凍傷になっているとは限らない。
また、このことから夏山でも凍死する可能性があることが分かるが、夏山での凍死は「疲労凍死」という表現を使うことがあります。
“凍死”の豆知識
日本の凍死者数は2010年以降、年間1,000人を超える規模となっている。熱中症による死亡者数を上回る年も多い。
しかし、冬山登山などでのケースは少なく、大半は高齢者が室内で低体温症になり死に至るケースが多いです。
日本の登山での凍死事例でよく知られているものに、2009年7月のトムラウシ山遭難事故がある。
この事故は悪天候による影響とガイドの判断ミス、準備不足などの要因が重なり、ツアー参加者7人とガイド1人が低体温症による凍死で命を落とした。夏山登山では「過去最悪」の遭難事故とされている。
山での凍死は季節関わらず起きるものなので、十分に注意したいですね。
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