「天空のビーチ」があると噂の南アルプス・日向山(1660m)に行ってきました。
周りの人たちがオススメしているけど「本当にそんなにいいのか?」と少し疑いつつ行ってみましたが、結果は「最高!」の一言。
それでは行ってみましょう。
2022年5月19日(木)
5月18日に甲武信ヶ岳に登ったあと、温泉に入ってからそのまま尾白川渓谷の駐車場へ。
人気の山域・入口でありながら車はまばらだった。平日だもんね。
車中泊はあまり得意では無いですが、お金をかけたく無いので仕方ないです。
朝4:40、外は明るくなっていた。
どうやら前日の登山の疲れもあってか、よく眠っていたらしい。
起きたら筋肉痛と寝床の硬さからくる身体の痛みが凄かったよ(笑)
空を見上げれば、西の空に月が沈み
東の空から太陽が出てくる。
宇宙を感じる朝だ。
朝ご飯とトイレを済ませて準備をする。
ここのトイレ、広いし綺麗だしありがたい。ただ、巨大な蜘蛛にはびっくりしたけどね。
今回の登山口は、かの有名な甲斐駒ヶ岳(2967m)黒戸尾根の入口。
今回はそんなキツイ登山は出来ないのでゆるふわ登山をしてきます。
6:00、登山開始です。
まずは「矢立石登山口」まで向かいます。
今回は夜着で、トイレとかを考えて尾白川渓谷駐車場を利用したのですが、今回の山行で「矢立石登山口」から登った方が利口だということがわかりました(笑)
朝日によって照らされた、金色にも見える登山道が美しい。
植物たちが喜んでいるのが分かる。
ここは「白州観光 尾白キャンプ場」という場所らしい。
前日、テント持って行ってここに泊まればよかったなー…
シャッターの閉まった売店のところに分岐があります。
尾白川渓谷の方からも日向山には行けるようですが、現在(2022年)は通行止めになっているようです。
詳細はコチラをご覧ください。
大人しく矢立石登山口の方へ登っていきます。
私が朝一の登山者なのか、そこらじゅうに蜘蛛の巣が張り巡らされている。
スパイ映画に出てくるレーザー光線のような網、全部避け…突き抜けていきます。
見頃なのだろうか、ツツジが綺麗に咲いていた。
山頂までは基本的に登りのみですが、結構急な坂が続くので筋肉痛の身体にはこたえます。
看板があったり踏み跡もあるのでそうそう無いとは思うのですが、上の写真のように落ち葉が敷かれた道が続くので道迷いには気をつけましょう。
何か物音がする!と思い上を見ると、鹿がいました。
前日にも会っているので、2日連続だね。
これはなんの釜だろう。
ピザを焼い…(山火事)
黙々と登っていると車道に到着。
ここまででも結構疲れたよ。
平日だし朝早い時間だったから車は来なかったけど、人気の山なのでいつ車が来るか分からないので注意しましょう。
矢立石登山口にはこの車道を通っていきます。
横を見ると鳳凰三山がお目見え!
実は南アルプスに来たのが初めてだったので、この景色に大興奮。いいね、南アルプス!
車道の途中で登山道に復帰する場所があります。
ここからも先ほどと同じような道になるのですが、めちゃくちゃ急でキツイ。
そして後で知るんだけど、もう少し手前にもう一つ入り口があったよう。見逃しちゃった。
6:45、矢立石登山口に到着。
2台の車が停まっていました。ここには10台ほど停められるようです。
休憩もほどほどに登っていきます。
「10−0」と看板があるのですが、これが目安。山頂は10−10ですね。
栗や胡桃などが結構落ちていました。自然豊かな登山道です。
矢立石までと同じような道が続く…
これが最初に「矢立石登山口から登る方が利口だ」と書いた理由です。
下から登ると「登山」、矢立石から登ると「ハイキング」っていう感じになります。
どちらから登っても同じ自然を味わえるので、私は断然「矢立石登山口」から登ることをオススメします。
ただし、休日は混んで車を停められない、なんて事もあるそうなので矢立石を利用するならお早めに。
看板も「10−4」まで上がってきました。
ここから登山道の景色は一変し、両脇に笹が生い茂っています。
これがとにかくずっと続きます。藪漕ぎとまでは行かないけど、冒険心をくすぐられる。
あと、暖かくなってきたから小虫がすごかったです。
笹…
ササ…
ささぁ!!!!!!!
とにかくずっと笹、いいねコレ。
熊とか出そうな雰囲気ぷんぷんしたから、熊鈴とかは持って行った方がいいかも。
どうしてもこの看板、ハイキ“ソ”グコースにしか見えなかった。
アンパンマンをアソパソマソみたいな(古いか
途中、木々の合間からチラリズム。
甲斐駒ヶ岳だろうか。
この登山道、山頂まで景色が開けるところがないので、こういう発見が楽しくなってきます。
あと、山頂に着いた時の感動は格別ね。
この大きな木の存在感が凄かった。
最近やたらとSNSで取り上げられている、とろろ昆布(サルオガセです。)
看板の表示も残すところ、あと1つになりました。
いきなり人工物が現れるのでびっくりします。
途中にこんな標識が。
歩いて1分ほどの場所にあるので、記念に寄っていきます。
7:52、日向山三角点に到着!
三角点て四角い石だけかと思ったら、少し飾られていて少しアガりました。
また分岐に戻って山頂を目指します。(三角点がある場所が山頂では無いのか?と思うが、まあいい)
最後、明らかに土が白くなっていき、あのイメージにある日向山の姿に近いていきます。
そして、
ついに…
7:58、日向山(1660m)に到着!!
樹林帯を抜けてここに出た瞬間、思わず涙が出ていました(大袈裟では無い)
想像を超えた景色、行っている人が盛ってるのではないかと思ってたのだが、そんな考えは吹き飛んだ。
本当に白い!目が細かく例えるなら間違いなく「ビーチの砂」である。
コレは花崗岩が削れて出来たもののようです。美しい。
とりあえず裸足になりたいなと思ったけれど、周りの景色を見ていきます。
八ヶ岳、裾野までよく見える。
周りを見ると「本当に山か?海なんじゃないか?」と錯覚に陥る。
綺麗なんだけど、山ではあまりにも珍しい景色だから面白いな。
次に八ヶ岳とは反対に向かう。
看板には注意書きがあった。
これが錦滝へ向かう登山道。ここだけでも危険なのが読み取れるよ。
そして、顔を上げると甲斐駒ヶ岳(2967m)が姿を現す。
めちゃくちゃカッコいい…。
甲斐駒ヶ岳は中央自動車道からよく見ていたが、こんなに間近で見たのは初めて。
いや、本当にカッコいいな。
少し錦滝方面に行くと、鳳凰三山も見えてくる。
このツーショットはイケメンすぎますね。
鳳凰三山のアップ。
地蔵岳の「オベリスク」が象徴的で分かりやすい。
岩の間から八ヶ岳を望む。
錦滝方面から八ヶ岳の方を見ると、この山頂の美しさをより感じる。
20分ほど景色を楽しみ、来た道を戻る。
今回はトレラン装備で来たので走って帰るよ。(ミラーレス機を持ってるけどね笑)
30分で一気にここまで降りてきた。
走るの気持ちいい!!
登ってくる人もいたけれど、快適に走れました。
9時には5台ほど増えていました。
矢立石登山口から尾白川駐車場までは急な下り坂が続くので走るのが難しい。
慣れたら走れるようになるのかなぁ。
9:32、尾白川駐車場に到着。
結局、1時間で降りてくることができました。
景色にトレランに…なんだか色々楽しめた登山だったな。
日向山(1660m)
噂に違わず、白砂の山頂と絶景を味わえる山、ハイキング気分で登れるので初心者にもオススメです!
是非、この綺麗な景色を見に行ってみてはいかがでしょうか。
おしまい。
日向山 / びっきーさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
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