5月も最後の土曜日、世界一登山客の多い山として有名である東京都の高尾山(599m)に登ってきました。
晴れ予報、ましてや休日ということもあり、人気の山は登山者で溢れかえるだろうと予想し、電車が動き出す前の早朝に登ってきました。
これが見事正解、今まで経験したことのない静かな高尾山を味わうことが出来ました。
それでは行ってみましょう。
2022年5月28日(土)
4:15、「市営高尾山麓駐車場」に到着。
ここは登山口からも近く、料金も良心的なのでオススメです。
この時間は流石に車は少なかったですが、休日はすぐに埋まってしまうそう。
駐車場にはトイレも併設されています。
氷川神社の鳥居、普段は電車で高尾山に来るので目にすることはほとんど無かったですが、近くで見ると立派です。
準備をして、高尾山へ向かいます。
始発前の高尾山口駅
駅員さんが多くの登山者を迎えるために準備をしていました。朝早くからご苦労様です。
高尾山へ向かう道の左側は河川工事をしていました。
昔あった大きな看板も撤去されて、ちょっと物悲しい感じになっています。
高尾山ケーブルカーまでの道のりは、人もいなく店のシャッターは降りていてとても静かでした。
高尾山にはかれこれ10回ほど来ているのですが、この時間は初めてなので新鮮な気分です。
こちらがかの有名な高尾山ケーブルカーの乗り場
まだ中に入れないよう鎖がしてあり、トイレの使用も出来なさそうです。
今日登るのは高尾山の中でも唯一(?)登山道らしい「稲荷山コース」を登ります。
稲荷山コースへ行くにはケーブルカー乗り場の左側を抜けます。
ケーブルカー乗り場のすぐ左手、こちらが稲荷山コースの登山口になります。
よっ、久しぶり!(およそ3年ぶり)
早速登って行きましょう!
最初に待ち構えるのはこの階段、温まっていない身体には少々キツいのでゆっくり登って行きます。
階段を登るとすぐに「旭稲荷神社」があります。
ここの神社がコース名の由来になっているんだそう。
この稲荷山コースには、所々に距離が表示されている柱があります。
休憩などの目安になって良いですね!
登山道も暗く、シャッタースピードを遅めに設定していたからブレブレ、カメラの液晶では綺麗に写っていたんだけどなー…
木の根が剥き出しになりゴツゴツとした登山道になってきました。
こういう道は足の置き場を考えないと、足を捻ったり転んだりするから気をつけないとね。
観光の山だからと言って舐めちゃあかんでー。
背後から朝日が差し込んでくる。
良い雰囲気。
この空気が感じられるのは、朝早く起きた人の特権だよね。
展望台(稲荷山山頂)まではこういった階段が続きます。
山の階段ってキツイんだよね。土を踏みたい、土を。
「なんかモゾモゾしている!」と地面を見てみると青虫がいました!
モンシロチョウの幼虫かな?大きくなってね。
高尾山は東京都にありながらも自然豊かです。
5:18、展望台(稲荷山山頂)に到着。
いつもなら賑やかな場所ですが、今日は静かです。
驚いたのは東屋の屋根が無くなっていたこと!
いつの間に無くなったの…
こちらが展望スペース
今日の景色はいかがでしょうか?
朝日が眩しい。
雲はあるが東京都市方面の街並みはよく見える。新宿や池袋の高層ビル群まで見えました!
綺麗な景色も見れたので先へ行きます。
身長伸びた。
わーたしさくらんぼー♪
トウカエデの種だ!
なーんて遊びながら登って行きます。
稲荷山コース、尾根道を登るからといって景色が開けてる訳でも無いし、あまり変わり映えのない道が続くので、ただ歩いているだけだと疲れる。
こうやって遊びながら、発見しながら行くと楽しめますよ。
子連れの人はぜひ!(私は1人でもやりますよ…)
こういう看板があるのも楽しめる要素、さすが高尾山。
途中に倒木あり!
道は塞がれていますが跨いで通れます。
高尾山は国定公園になっているし、管理もよくされているからいつしか撤去されるのかな。
と思ったけど、その倒木をよく見てみると蔦が絡まっていた。
結構放置されている?元々ついていたやつ?
分からないけど、可愛いからいいか!
そんなこんなで6号路との分岐に到着しました。
私はそのまま稲荷山コースを進みますよ。
稲荷山コースの続き、鬱蒼とした道になる。
今日は泥濘が多い日だった。昨日雨が降ったからかな。
日差しが届かない場所では泥濘も残りやすく、滑りやすいので注意が必要です。
あと、泥が跳ねたりしてズボンを汚したく無いよって方は、ゲイターを付けていくのも良いかもしれませんね。
この日もしている人いましたよ。
途中振り返ると、木漏れ日が神秘的であった。
歩いていると木の階段が出現した。
「あれ、記憶に無いぞ…」
そう。ここの階段は2022年の1〜3月の工事で設置をしたばかりだそう。だから、材木の匂いがまだしたんだね。
この階段は6号路の分岐後から山頂まで続いています。
正直なところ、昔(と言っても3年前)の稲荷山コースを知っている私は少し残念に思ってしまった。
というのも、稲荷山コースは高尾山にあって唯一、山の荒々しさを手軽に楽しめたコース。
それが、こんなに手入れが行き届いた環境になってしまった。
ダメとは言わない。とても歩きやすかったし、登山道保護の目的もあるのだろう。
ただ、ちょっと悲しかった。
そんな事を考えながら登っていると、山頂前最後の休憩所に到着。
ここから山頂までは「地獄の階段」と呼ばれる長い階段が始まります。
疲れた方は一休みしてから行きましょう。
こちらがその「地獄の階段」
見るからに長い。ここからでは終わりが見えません。
ここに来ると、高校生の時にゼェゼェしながら登った記憶が蘇ってくる。でも、鍛えたから大丈夫でしょう!
長い。でもやはり全くキツくなかった。人は成長しますね!
あと、この階段も新しくなっており、登りやすくなっていたのも要因かも。
前は、歩幅も段差もガッタガタで登りにくかったんだよ。
5:58、高尾山山頂の展望広場に到着!
いやー、写真撮りすぎて時間かかった。いつもならもう下山しているのに(笑)
稲荷山コースはここから出るので、山頂標識より先に景色を見ることになります。
その景色がコチラ!
遠くまで見渡せるよく晴れた日。高尾山の山頂からはここまでの絶景を望めます。
私はここから見える景色が好きで、よく冬に登りにきていましたが、冬の澄んだ空気の中に見る富士山も良いですが、周りの木々の緑が綺麗なこの時期の富士山も綺麗ですね。
朝早くの山頂は静まり返っていました。
けれど何組かいて、どのグループも個性的。
夜からだろうか、酒を飲んで宴会を開いていた比較的若いお兄さんたち、将来について熱く語り合う男子高校生2人etc…
みんな良い時間だっただろうね!
話は変わり山頂のご案内。
この写真の階段を登るとまっすぐ進むと山頂標識が、シャッターが閉まった店の奥を曲がるとビジターセンターとトイレがあります。
トイレは大勢の登山者が来るにも関わらずとても綺麗でした。
お掃除をしてくださる方々には頭が下がります。
山頂標識を見に行きます。
高尾山(599m)到着!
こんなにも人のいない高尾山山頂の写真を見るのも珍しいのでは無いでしょうか。
あまりにもいなかったので、柄にもなく自撮りをしてみました(暗い)
自撮りをしていると何やら鳥の鳴き声がしてきました。
声のする方を振り返ると小さな鳥が!
「ガビチョウ」という鳥だそうで、モデルになってくれました。可愛いね!
人のいない山頂をゆっくり楽しみ、下山の時間。
高尾山は1〜6号路、稲荷山コースと複数の登山道がありますが、今回は帰りも稲荷山コースを利用します。
上の写真は1号路や他の道へ向かう方面。
こちらは景信山(727m)や陣馬山(855m)へ続く「奥高尾縦走路」の入り口。
階段降りたらすぐに「もみじ台」と呼ばれる紅葉が美しい場所があります。秋になったらぜひ行きたいですね。
来た道を戻ります。
「地獄の階段」、上から見ると結構急ですね。
下山は気が抜けていたり、疲れが出てきたりして危ないので気を引き締めて行きます。
新緑が美しい。
この時期は雨が降っていたり、アルプスでは雪の状態が微妙でなかなか山に行かないことが多いのですが、晴れ間を狙って新緑を味わう低山歩きをするのも良さそうですね。
7時手前、展望台の近くまで降りてきたが人とのすれ違いが増えてきた。
電車が走っている。徐々に活気のある高尾山になっていく。
展望台からの景色をもう一度、今度はドアップで。高層ビル群がよく見える。
スカイツリーはどこだろう。
7:20、無事に下山しました!
久しぶりの高尾山、楽しかったな~。
登山服、普段着、スニーカー…人によってお召し物もさまざま。
こんなにも多様性のある山、なかなか無いよね。
駅前は人で溢れかえっていました。
みなさん楽しんで!
駐車場に戻ると満車の赤いランプがついていました。
皆さん、朝早いですね(人のこと言えない)、7:30にはこの駐車場は埋まっていました。
他の近隣駐車場は分かりませんが、ここは安いし近いし人気なようです。
私が出るので1台空きますよ。
高尾山登山、これにて終了。
予報通り晴れて新緑と絶景を楽しめる登山になりました。
また、人がいないであろう早朝を狙っていったのが良かった。とても静かな山行でした。
混雑するのが嫌な人は、ちょっと頑張って早起きして行くのもオススメですよ。
始発前の高尾山・稲荷山コース / びっきーさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
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