久しぶりの休日登山。
どこへ行こうかと天気を見てみるとどこもあまり芳しくない。
そんな中で山梨県は比較的晴れそうだということで、今回は山梨県の十二ヶ岳に行くことにしました。
適度な鎖場と富士山の眺望が良いと言われる十二ヶ岳、これまた久しぶりの低山登山なのでわくわく。
それでは行ってみましょう!
コースタイム・ルート紹介
55分
50分
1時間23分
2時間
総コースタイム:5時間08分
駐車場情報
- 名称:十二ヶ岳 文化洞TN登山口駐車場
- 住所:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖18
- 駐車可能台数:約20台
- 料金:無料
- トイレ:無し
- その他:正規の登山口からは少し離れています。登山口に行くまでに自動販売機あり。
2022年10月23日(日)
山肌が明るく照らされる、6時20分。
今回はコースタイムが5時間と短いので遅めの出発です。
まあいつもが4時5時とか早すぎるんですよね。
今回はよく私のブログに登場するくるなるさんと一緒に登っていきます。
さて、ここは駐車場の上の道で地図上ではここからも登山道に出られると書いてあり入口を探していたのですが、入口らしき場所に行ってみるとお墓があり「…やめておこうか」と10分ほどもじもじしていました。
結局正規ルートから行くことに。駐車場からは少し離れています。
一度国道に出てトンネルを抜けます。
トンネルを出てすぐ右が毛無山への入り口。
本当にこんな所から入るの?となると思いますが、ここらしいです。
落ち葉のお布団が敷かれて道が分かりにくいですが、最初からつづら折りの急登になります。
この低山らしさ、本当に久しぶりでなんか感動した。なんせ4ヶ月ぶりだもんね。
北アルプスとか東北みたいに雄大かつ険しい所はもちろん好きなんだけど、日本の原風景にあるような裏山・里山も嫌いじゃないんです。
あと低山で道迷いが多い理由が入ってすぐに理解できた。道分かりにくすぎ。
尾根に出るとまだ葉は多いが陽や風が心地よく秋を感じる。
ちゃんと情報を調べてこないで登りに来たのですが(叩かれろ)、ほどほどに斜度のある登りが続いたり倒木があったり、登りごたえのあるルートです。
もともと足を痛めハードに動かなければ痛みがないと言っていたくるなるさんでしたが、この登りは堪えた様子。
急登を登り切り平な道に出ると松が多い場所に。
松以外の葉が紅葉してきて陽にあたりキラキラしていた。紅葉の時期の朝は特別感があります。
左手にチラッと高い山、あれが十二ヶ岳でしょうか。
コースタイムは長くないので楽ちんだろうと思っていたのですが、結構登らされそうに見えますね。
登りで疲れた膝に優しい落ち葉のカーペット、ふかふかです。
途中この山にふさわしくない色味のものがチラッと見えて、よく見てみると…
「きゃーー!!」
もっとホラー編集してもよかったけどここまでにしておきます。
くるなるさんはびびっていました笑
お墓と言い人形と言い、なんかありそうですね。
だいぶ上がってきて木々がなくなる場所があります。
ここまで来れば毛無山まであと少し。
ここから…
綺麗な富士山が見えました!
山梨県の山といえば、富士山を近くから見ないとだよね。
初冠雪はとっくにしたはずの富士山ですが、すでに溶けてしまったようで茶色い富士山でした。
少し威厳が感じられない。(綺麗だけどね)
8時12分、毛無山(1500m)に到着。
私たち以外にも山頂には人がおり賑わっていました。意外と人気の山なのかな?
もちろん富士山もよく見えます。
…
遭難者でしょうか。
いいえ、疲れ切ったくるなるさんです。
まだそんなに登っていないのに疲れたご様子です。
私が山小屋で働いていた間、だいぶ登山をサボっていたようで体力落ちてますわ。
ゆったり30分ほど休憩して十二ヶ岳を目指します。ほぼ同時に登ってきた人たちはみんな先へ行ってしまい静かです。
50mほど歩くとさっそく看板がありました。一ヶ岳です。
あまりにも早すぎます笑
十二ヶ岳という名前から「一ヶ岳もあるんだろうなぁ」とは容易に想像できますが、それにしても早すぎます。
特に景観とかはありません。
縦走路に入るとロープや岩場が出てきます。
一ヶ岳周辺はまだ序の口。
途中にたくさん落ちていたけどなんだろう。
形は花、材質は木…私の辞書(頭)には載っていません。
木の実や紅葉、秋を感じます。
徐々にロープ設置箇所の高度感が増してきました。
夏場に穂高の岩場を散歩しまくっていたので、岩場は楽ちんです。
ピークに必ず看板があるのですが、二・三ヶ岳ともに周りは見えなかったので割愛。そして全区間100mくらいしかないので余裕です。
四ヶ岳は開けていて気持ちが良いです。
見えているのは十二ヶ岳、やはり最後だけグッと登るようですね。
山肌が秋色をしている。
そして富士山
下に見えるは西湖です。雪がない富士山は若干印象が弱いので湖があると画になりますね。
ここは邪魔する木々もなくよく見えます。
四ヶ岳からすぐの岩場、怖い人には怖いかも。
あと少し岩と岩の間が狭かったので体が大きい人は若干つっかかります。
小さな秋
先日登った雨飾山は全山が紅葉に染まり綺麗で眩しかったけど、こういうちょこっと彩りを添えてくれる紅葉も味があって良いよね。
そろそろ終盤。
ここだけは紹介したい九ヶ岳。もうピークですらない笑
名前をつけた人、いくらなんでもじゃないですか?笑
まあピークかどうかはさておき、全区間が本当に短く、適度にアスレチック感があって結構楽しい山です。
九ヶ岳の先にはちょっとひやっとする箇所もあります。
十一ヶ岳を通り過ぎてラスボスの十二ヶ岳がお出まし。
やっぱり、コイツだけめちゃくちゃ急です。
紅葉も形も綺麗で良いんだけど、最後に体力全部持っていかれそうです。
十二ヶ岳に行くために一度グッと降ります。
ロープもあるし岩もそれほど脆くないので降りるのは難しくありませんが、小石や砂が多く落とす・落とされるのが嫌な箇所です。
人が少ない時は間隔を空けて進むのが無難でしょう。
そして難所は続きます。
「1人ずつ渡れ」と書かれた橋、めちゃくちゃグラグラします。
あと橋への入り口がそそり立っていて、踏みつけるかちょっと飛んでいかないと乗れないので結構怖いです。
ラストスパートはThe岩場
結構急ですが、鎖も設置されていて岩もしっかりしているので一歩一歩確認しながら登っていけば安全です。
振り返るとなかなかの高度感!
遠くの山並みも見渡せ絶景です。
今回の山行はどこへ行こうか悩んでいたのですが、他の山域は曇り予報が出ていたので山梨県のこの山になったのですが大正解でした。
岩場を登り切り少し歩くと分岐に到着、山頂まであと100mです。
10時、十二ヶ岳(1683m)に到着です!
山頂はあまり広くないですが富士山の眺望が良いです。
先客がいたので我々は写真を撮ってそそくさと退散。
先ほどの分岐にちょうど良い椅子があったので、少し休憩します。
単独で行くときはあまり休憩をしないのでこういうごくゆる登山は久しぶりなんだけど、コレもこれで良いなと思いました。
軽く食事を摂って下山。
下山路もやや急なので気が抜けません。
特に私が嫌だったのは落ち葉の絨毯。
何でこんなに滑るのか分からないほどに滑ります。何回転びかけたことか。
私は岩場とかよりこういう方が嫌いです笑
急な箇所が終わればあとはひたすら樹林帯の緩い斜面を下って行くだけ。
「もう安心や」と何故かドヤ顔のくるなるさん。
長らく下っていると分岐があるのですが、看板は木の裏に隠れ、道もまっすぐにも行けるので間違いやすいです。
駐車場に戻るには分岐を左に曲がったほうが近いので気をつけましょう。
終盤、沢が出てきます。
沢沿いに向かって道が伸びているように見えるのでそちらへ行ってみましたが、ルートは沢を渡らなければ行けませんでした。
行きに思った通り道迷いしました。
そして最後も登山道とは少し違う所を歩き、民家の裏手に出てきました。
こうして下山完了。
道路を歩いて駐車場まで戻ります。
降りてきたのが昼頃だったのと、ここら辺が良いドライブコースになっているようで車通りが結構ありましたので気をつけて歩きましょう。
帰り道、またホラーチックなものが…
募集している人すみません、だって写真が本当に怖いんだもん。
無事に駐車場まで戻って来ました。
ほぼ満車、結構人気の山なんだね!
帰りは近くの山梨名物、ほうとうのお店へ。
降りて来た時は体があったまっていたから冷たいほうとう(おざら)が良いねなんて言っていたけど、メニュー無かったし待っていたら冷えてきたので暖かいほうとうをいただきました。
野菜がゴロゴロと入っていて食べ応え十分、味付けが優しく心も身体も温まる美味しいほうとうでした。
毛無山・十二ヶ岳縦走
4ヶ月ぶりの低山である今回の山行。コースタイムが短く手頃な山だと思っていたが、スリリングな岩場があったり最初と最後に急登があったりと低山としては変化に富んだ面白い山でした。
富士山の眺望もよく、登山を始めたばかりの人にもおすすめ出来ます。
ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
以上、おしまい!
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