最近、登山でショートパンツにタイツを履いた格好の人をよく見かけませんか?
実はそのタイツ、おしゃれの為だけに履いているわけではありません。
登山のタイツには疲労を軽減する、関節を保護してケガを防止するなど、たくさんの嬉しい機能があります。
今回は冬山以外を基本タイツで登っている私が、メンズ向け登山タイツのおすすめを紹介していきます!
登山でタイツを履くメリット・デメリットや、初めてタイツを買う人に向けて選び方なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
登山にタイツは必要?タイツを履くメリットいろいろ
タイツは、主に筋力や関節の”補助”をしてくれるサポートアイテムです。
まだ若かったり、運動を頻繁にしていて筋力がある人であれば、必要なアイテムというわけではないでしょう。
しかし、タイツを着用した時としてない時では、登っている最中の快適さや下山後の身体の疲れはかなり変わってきます。
また、ファッションとして楽しむためにタイツを履く人もいるでしょう。
タイツは無くても困るものでは無いですが、あったら登山がより快適に、楽しくなるアイテムと覚えておきましょう。
次はタイツにはどんな効果があるのか、詳しく見ていきます。
登山タイツの種類と効果
登山で履くタイツは大きく分けて<コンプレッションタイツ>と<サポートタイツ>の2種類があります。
他にこれら2つの特徴を組み合わせたハイブリッドタイツというのもありますが、覚えるのは上記の2種類で大丈夫です。
この2種類はそれぞれ特徴や効果が違います。
種類 | コンプレッションタイツ | サポートタイツ |
---|---|---|
特徴 | ・着圧効果で血の巡りを良くしてくれる ・疲労軽減効果がある ・冷えやむくみの予防効果あり | ・筋肉や関節の負担軽減 ・関節の保護でケガを防止 ・テーピングの原理でサポートしているので デザインもテーピングしているかのよう |
こんな人向け | ・足がむくみやすい ・足に疲労を残したくない ・泊まりがけや長時間の登山をする | ・筋肉痛が起きやすい ・膝や腰に不安がある |
それぞれ特徴や効果が異なるため、自分の身体や登山スタイルに応じて使い分けましょう。
登山を長く楽しむ上では、身体を大事にしながら登ることも大切です。
どちらのタイツもあって嬉しいサポート性能です。
日焼け、擦り傷や切り傷の防止にもなる
夏になるとショートパンツで登山をする方も多いかと思います。
しかし、登山では素肌を出していると日焼けをしたり、岩や枝により擦り傷・切り傷を負うことがあります。
「外で活動しているから当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、登山でこれらの怪我を負うと、最悪の場合、事故や遭難に繋がる危険性があります。
その危険から身を守ってくれる役割もタイツにはあります。
登山タイツのデメリット
登山で使用するタイツは着用の仕方を間違えたり、サイズの合ってないものを履くと、効果を得られないどころか、かえってデメリットにもなり得ます。
ストレッチ性はあるものの足全体を締め付けるため、小さなサイズでは血流が悪くなり疲れが余計に溜まったり、最悪足が上がらなくなる可能性もあります。
また、比較的値段の高めなアイテムでありながらも、扱いがデリケート点も気にしなくてはいけません。
登山で使うタイツは薄い素材で出来ていることが多く、爪や枝に引っかかると簡単に破れてしまうこともあります。
また、洗濯回数を重ねると、生地が伸びて着圧効果が弱まってしまうこともあるのが注意すべき点です。
登山タイツの選び方
登山タイツには大きく2種類あるとご説明しましたが、ほかにも選ぶポイントや購入前に知っておきたい点がいくつかあります。
①用途目的によって選ぶ
先ほど紹介した通り、タイツには主にコンプレッションタイツとサポートタイツの2種類があります。
それぞれ特徴や効果が違います。
自分の登山スタイルやどんな効果を得たいかによって選ぶといいでしょう。
先ほども書きましたがおさらいです。
種類 | コンプレッションタイツ | サポートタイツ |
---|---|---|
特徴 | ・着圧効果で血の巡りを良くしてくれる ・疲労軽減効果がある ・冷えやむくみの予防効果あり | ・筋肉や関節の負担軽減 ・関節の保護でケガ防止 ・テーピングの原理でサポートしているので デザインもテーピングしているかのよう |
こんな人向け | ・足がむくみやすい ・足に疲労を残したくない ・泊まりがけや長時間の登山をする | ・筋肉痛が起きやすい ・膝や腰に不安がある |
疲労軽減が目的ならコンプレッションタイツ、膝や腰に不安があったり筋肉痛が起きやすい人はサポートタイツを選びましょう。
②季節にあった厚さ、素材のものを選ぶ
タイツには寒い時期に使える厚手のものや、発熱素材を使用した商品も出ています。
自分がタイツを使う時期を考えて、商品の厚さ・素材を必ずチェックしてから購入するようにしましょう。
春夏秋の3シーズンは、同じ厚さのものを着用してOKです。
コットン(綿)素材は避けよう!
コットン素材は保水しやすく、速乾性がないため、汗をかいてしまうとそれが乾かずに体温を奪ってしまう危険性があります。
アウトドア用品専門店のmont-bellでもコットン素材のタイツが売られています。(登山用としてはおすすめしていない)
アウトドア専門店に置いてあるタイツだからといって安易に選んではいけません。
素材はポリエステルやポリウレタン、ナイロンなどの化学繊維がおすすめです。
③お財布と相談する
コンプレッション・サポートタイツともに案外高く、10,000〜15,000円の値段帯の商品が多くなっています。
自分のお財布と相談して選ぶと良いでしょう。
高いものを買えば相応の効果・メリットを受けられますが、登山に必ず必要なアイテムではありません。
安価なものでもそれなりの効果はあります。
初めてタイツを買う方は、安価なもので使用感や効果を実感してから、2着目に”より良いもの”を買うようにしてもいいかもしれません。
④試着をしてから購入しよう
タイツは身体に完全にフィットした状態で効果を発揮します。
サイズが大きいと着圧によるサポートの効果を受けることが出来ず、またサイズが小さいと、キツすぎて履けなかったり、血の巡りが悪くなってしまうことがあります。
タイツは多くの登山用品店で試着可能になっています。
ぜひ試着をして、自分に合ったサイズが分かってから購入しましょう。
⑤前開きがあるとトイレが楽
タイツは締め付けが強いため脱ぎにくく、トイレでの着脱がけっこう大変です。
なので、前開きタイプのものを選ぶと、トイレの時に手こずらずに済みますよ。
登山におすすめのタイツ6選
ここからはおすすめの登山タイツ紹介です。
普段の登山からタイツを愛用している私が実際履いているものや、効果やコスパが良い商品を6つ、タイプ別に各3アイテムずつおすすめをご紹介します。
ぜひ、購入の参考にしてみてください!
コンプレッションタイツのおすすめ3選
Goldwin(ゴールドウィン)
インスピレーションロングタイツ
私が愛用しているGoldwin(ゴールドウィン)から販売されている「インスピレーションロングタイツ」。
冬山以外は基本このタイツで登っています。
血行促進効果、むくみ軽減効果をもつ「一般医療機器・弾性ストッキング」の機能を持ったこのタイツは、コンプレッション(着圧)性能が高め。
筋肉のブレを抑えてくれるので、長時間の登山やトレイルランニングをする方には特におすすめです。
私もよく縦走登山で長時間歩いたり、たまに走ったりもするのですが、登山後の疲労感や足の筋肉痛はタイツを履いていない時に比べて、格段に軽減されているのを実感します。
また、肌面をフラットに仕上げるスマートシーム加工を施していたり、人間工学に基づいたC3fit独自の3D設計を取り入れてるため、歩いていて全くストレスを感じないのが特徴です。
このタイツの詳細を知りたい方は公式サイトをご覧ください。
CW-X
エキスパートモデル3.0 スポーツタイツ
コンディショニングウェアブランド「CW-X」が販売するサポート機能付きのコンプレッションタイツ。
筋肉に沿ってウェアに組み込まれたテーピングが筋肉のムダな動きを抑え、運動時の疲労軽減が期待できるほか、CW-X独自のテーピング原理で着地時の衝撃からひざを守ってくれるサポートタイツの役割も持っている一着二役のタイツになっています。
調節可能なウエストひもが付いていたり、吸汗速乾あり・UVカット率90%以上など、機能性・使い勝手に優れた商品です。
UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)
トレーニングベースレイヤー UAヒートギアアーマー レギンス
コンプレッションウェア (フィット系ウェア) の代名詞ともいえる存在で、世界的なスポーツ用品メーカー「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」が手がけるコンプレッションタイツ。
この「トレーニングベースレイヤー UAヒートギアアーマー レギンス」は、アンダーアーマーの「ヒートギア」というラインナップで、身体を常に快適に保つテクノロジーを駆使しています。
水分や熱を放出し身体をクールダウン技術や吸湿速乾性に優れ、特に夏の暑い時期に履きたいタイツになっています。
おすすめした他のコンプレッションタイツに比べるとコンプレッション(着圧)性能は弱めですが、4000円弱と圧倒的に安価でコスパに優れた商品になっています。
初めてタイツを買う人や、締め付けが少し苦手という方におすすめです。
サポートタイツのおすすめ3選
Goldwin(ゴールドウィン)
インパクトエアーロングタイツ
Goldwin(ゴールドウィン)C3fitラインナップの中で最も多くの部位をサポートするロングタイツ。
特にトラブルがおこりやすい腰と膝をしっかりと守りつつも、軽量・薄手のストレッチ素材を部位によって使い分けることで、119g(メンズMサイズ)という軽さを実現しています。
汗をかいた時の肌面のべたつきが少ない通気性に優れたドライメッシュ素材を採用しているのも特徴です。
Goldwin(ゴールドウィン)
フォーカスサポートロングタイツ
「着脱しやすく」「動きやすく」「でもサポートは欲しい」というわがままニーズに応えてくれるサポートタイツ。
膝・腰まわり・太ももの重要な箇所はしっかりサポートしながらも、ハムストリングと膝上部の一部のサポートを外すことで足上げをしやすくしているのがとくです。
タイツには珍しいフロントファスナーがついており、着脱がスムーズに行えるので、タイツが邪魔に感じるお手洗い時のストレスも軽減される、嬉しい仕様となっています。
足上げのしやすさ・着脱の容易さで、特に長時間の登山に適しています。
CW-X
ジェネレーターモデル2.0 スポーツタイツ
先ほど、コンプレッションタイツでもご紹介した「CW-X」が販売する、腰から脚までをフルガードしてくれる「ジェネレーターモデル2.0 スポーツタイツ」。
股関節、腰、おしり、ふともも、ひざ、ふくらはぎと“これでもか!”というほど、下半身をサポートしてくれるので、カラダへの負荷が強い登山も安心して行うことが出来ます。
CW-X独自の段階着圧設計を採用して足首、ふくらはぎ、太ももで着圧を変えており、筋肉の余分な振動を抑制し、運動効率をアップ。
同時に血行を効果的に促進し、むくみ・疲労軽減を促してくれます。
まとめ
以上、登山に履いていきたいおすすめのタイツ紹介でした!
タイツは登山に必ず必要なアイテムではありません。
しかし、履いていけば疲れや足の痛みが格段に軽減され、快適な登山が出来るでしょう。
私はタイツを履いたことで、かなり世界が変わりました。
お財布の余裕がある時や、そろそろ必要だなという身体のタイミングがきた時、購入を検討してみてはいかがでしょうか?
今回はここまで。
それでは、おしまい!
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