ヘッドネットは種類が多くて、何が違うのか分かりにくいですよね
「メマトイやブヨが顔にまとわりついて、登山どころじゃなかった」という話を聞いて、ネットを買おうと決めた方も多いと思います。
ただ検索してみると、メッシュの細かさ、重さ、色、キャップ用・ハット用……と項目が多くて、結局どれを選べばいいのか分かりにくいんですよね。
メマトイのように目や鼻の周りにまとわりつくタイプの虫は、手で払ってもすぐ戻ってきます。顔をネットで覆うだけでも、体感はかなり変わります。
この記事では、実際に3つの商品を比較しながら、あなたに合うヘッドネットを決められるようにしていきます。番外編としてモンベルの商品も1つ紹介します。買う前に確認しておきたい落とし穴もあわせて紹介します。
- ネットを買う前に、自分の帽子で使えるかどうか
- 目の細かさ・重さ・食事のときの扱いやすさで見た3商品の違い
- 顔以外の虫対策とどう組み合わせるか
①まず、被せる帽子はありますか
比較表の前に、1つだけ確認させてください。いま紹介する3つのヘッドネットは、すべて単体で使うタイプです。
つばのある帽子に被せて、顔まわりをふわっと囲む形になっています。帽子一体型ではありません。
つばのある帽子を持っている人は、そのまま②へ進んでください
キャップでもハットでも構いません。つばがあれば、ネットが顔から離れて、視界も呼吸もしやすくなります。手持ちの帽子で十分です。
持っていない人は、先に帽子を決めておくと失敗しません
つばのない帽子や、帽子なしでネットだけ被ると、生地が顔に貼り付いてしまいます。話し声もこもるし、汗ばんだ頬にメッシュが張り付く感覚は、正直かなり不快です。
「ネットだけ買えば安く済む」と思って注文しても、被せる帽子がなければ結局使えず、二度手間になってしまいます。
標高が上がるほど紫外線も強くなるので、どのみち日差しを避ける帽子は必要になります。この機会に、通気性の良いつば付き帽子を選んでおくと、熱中症対策も兼ねられて一石二鳥です。
合わせて読みたい:帽子選びの基準は、こちらの記事に具体的にまとめています。

②3つの軸で見比べる
ここからは実際の商品を、次の3つの軸で比較していきます。
目の細かさは、メマトイのような小さい虫が通り抜けないかどうかです。重さと収納サイズは、荷物として気になるかどうか。食事や水分補給のときの扱いやすさは、休憩のたびに外すのが面倒かどうかを見ています。
登山中は何度も水を飲みますし、山頂ではお昼を食べますよね。そのたびに脱ぎ着しやすいかどうかは、地味に体感の差が大きいポイントです。
| 商品名 | 対応する帽子 | 目の細かさ | 重さ | 食事・水分補給 |
|---|---|---|---|---|
| SEA TO SUMMIT モスキートヘッドネット ST82421 |
キャップ・ハット両対応 | 80穴/cm²(公式表記) | 公称30g | 裾を軽くまくり上げて口元だけ出せる |
| Husegu トレイルモスキートネット |
キャップ用・ハット用が別展開 | 耳の二重メッシュはキャップ用のみの仕様。穴の大きさの数値は非公開 | キャップ用18g/ハット用15g(公称) | 裾がやや短めで、まくり上げには不向き。外す前提の設計 |
| Caravan モスキートヘッドネット 04211 |
キャップ・ハット両対応 | 1穴0.89mm以下(公式表記) | 公称21g | 裾を軽くまくり上げて口元だけ出せる |
表の「目の細かさ」は、メーカーごとに表記の仕方が違います(穴の数で示す方式と、穴の1辺の長さで示す方式)。単位が異なるため、数値だけでどちらが虫を通しにくいかを比べることはできません。メマトイやブヨよりさらに小さいヌカカのような虫が心配な人は、数値だけで判断せず、商品ページの写真やレビューも合わせて確認することをおすすめします。
価格は、2026年8月時点でどれも1,700円〜2,000円前後です。同じ商品でも販売店によって数百円の差があるので、下のボタンからそれぞれの販売ページで確認してみてください。
番外編として、モンベルの「バグプルーフ ネット」も載せておきます。重量は公称28g、メッシュ素材はポリエステルです。モンベルはAmazonや楽天だと転売品や旧モデルが混ざりやすいので、購入するならモンベル公式サイトから直接どうぞ。
③商品を見る
SEA TO SUMMIT モスキートヘッドネット ST82421
80穴/cm²というメッシュで、メーカーは海外の渡航先も含めた蚊対策(マラリアやデング熱、日本脳炎など)まで想定した設計だと明記しています。日本国内の登山でこれらの感染症を心配する必要はほとんどありませんが、それだけ目の細かいメッシュということです。裾に少し余裕があるので、口元だけまくり上げやすいのも使いやすい点です。
向いている人: とにかく目の細かいメッシュを求める人、海外への持ち出しも考えている人。
注意点: 3商品の中では30gとやや重めです。軽さを優先したい人は次のHuseguも見てください。
Husegu(フセグ)トレイルモスキートネット
3商品の中で最も軽く、キャップ用は18g、ハット用は15gです。耳の周りが二重メッシュになっているのはキャップ用だけで、刺されやすい耳もしっかり守れます。ハット用にはこの二重メッシュはありません。キャップ用とハット用で商品が分かれているので、持っている帽子の形に合わせて選んでください。
向いている人: 荷物を1gでも軽くしたい人。手持ちの帽子の形がはっきりしている人。
注意点: 裾がやや短く、食事のたびに外す前提の作りです。休憩中にこまめに外すのが面倒な人には不向きかもしれません。
Caravan モスキートヘッドネット 04211
1穴0.89mm以下という細かいメッシュで、収納時は7×4×4cmとコンパクトです。重さは公称21gで、SEA TO SUMMITとHuseguのちょうど中間になります。
向いている人: 軽さと収納のコンパクトさを両立させたい人。
注意点: 色のバリエーションは公式サイトに明記がなく、購入前に販売ページで確認したほうが確実です。
④顔は守れても、それ以外はどうするか
ヘッドネットが守ってくれるのは、あくまで顔まわりだけです。手や首の後ろ、腕はネットの範囲外になります。
虫除けスプレーを顔だけに使うのは目や口に入りやすくて避けたいところですが、手や首なら塗るタイプが使いやすいです。ネットとスプレーで、守る場所を分担させるイメージですね。
そこを塗るタイプの虫除けで補ってあげると、顔から下も含めて対策できます。ディートやイカリジンなど、成分ごとの選び方はこちらにまとめました。

もう一つ、服そのものに防虫加工がされているウェアという選択肢もあります。ネットとスプレーに加えて、シャツやパンツにも防虫加工があると、腕や脚まで含めて守りの範囲が広がります。

よくある質問
まとめ
ヘッドネットを選ぶときは、まず自分がつばのある帽子を持っているかを確認してください。持っていれば、あとは目の細かさ・重さ・食事のときの扱いやすさで、今回の3点から選べます。
軽さ重視ならHusegu、とにかく目の細かいメッシュを求めるならSEA TO SUMMIT、軽さと収納のバランスを取りたいならCaravan、という選び方をしてもいいと思います。
顔以外の対策は、虫除けスプレーや防虫ウェアと組み合わせると安心です。ご自身の登山スタイルに合わせて、無理のない組み合わせを選んでみてください。

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