【お悩み解決】登山のトイレ対策はこれでバッチリ!トイレの悩みを無くして登山を楽しもう!

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登山の大きな悩みの一つ「トイレ問題」

もしトイレがしたくなっても、山の中ではいつでもトイレに行けるわけではありません。

そんな中、我慢して歩き続けるのも嫌ですし、いつトイレにたどり着くか分からないのに漏れないか心配になりますよね?

そうなるとせっかくの登山も楽しめなくなってしまいます。

そこで今回は、出来るだけ登山中にトイレをしないようにする対策と、トイレがしたくなった時の対処法について解説していきます。

これを見てトイレ問題が解決すれば登山中の心配事を減らし、さらに登山を楽しむことが出来るようになりますよ!

目次

登山中に出来るだけトイレをしないための対策

登山ではトイレがしたくなっても、すぐにトイレに行けるわけではありません。

広大なアルプスや人の出入りがあまり多くない山では4.5時間トイレが無いことも珍しくありません。

さらに東北や北海道などの山では無いことも…。

そういう場所に行く場合は「どうトイレをするか」ではなく「トイレをしないにはどうするか」に着目することが重要です。

登山中にトイレをしないことは自分だけでなく、環境にも管理している人にも優しい事になるのでぜひ覚えておきましょう。

登山のトイレ対策には「登山前日に出来ること」と「登山当日に出来ること」に分けられます。

登山前日までに出来るトイレ対策

お腹を下しやすい食べ物・飲み物を避ける

お腹を下す原因はストレスや体質・風邪など様々ですが、自分でコントロール出来るところもある。

それは“飲食”です。

登山の時は登山中の飲食に目を向けがちですが、トイレ問題を考える際は“登山前日の飲食”に目を向けることが大切です。

とりわけお腹を下しやすい食べ物・飲み物を避けることで、登山中のトイレの心配を減らすことが出来ます。

お腹を下しやすい食べ物・飲み物は以下の通りです。

  • 刺激の強い辛い食べ物
  • 焼肉や揚げ物などの脂っこい食事
  • 刺身や生カキなどの生もの
  • アルコール
  • カフェインの入った飲料
  • 炭酸飲料

上記で挙げた食べ物・飲み物は消化が悪く、腸への刺激が強いものになります。

これらは少量ならまだしも、食べ過ぎ飲み過ぎはお腹を下す大きな原因になってしまうので、登山前日には摂らないことをおすすめします。

上記以外でも食べ過ぎ・飲み過ぎは、胃腸への負担が大きくお腹を下す要因になるので「登山のためにいっぱい食べてエネルギーをつけなきゃ」と張り切らないようにしましょう。

しかし、アルコールには特に注意が必要です。

アルコールが抜けきらないと、朝早く車で出発をする場合は事故や取締りを受けてしまったり、登山中もふらついて転倒や滑落の恐れがありますので、登山前日のアルコール摂取は我慢するのが無難でしょう。

お腹を下すわけではないですが、豆類いも類は食物繊維が腸内ガスを発生しやすく、それに刺激されて便意を催す可能性もあります。

食べていけない・飲んではいけないではなく、なんでも摂りすぎないことが重要です。

登る山のトイレの場所を事前に確認する

自分のことだとしても、トイレがしたくなるタイミングを知るのは誰しもが無理なこと。それは突然やってきます。

事前に山中のトイレのある場所を把握しておけば、安心して登ることができます。

登山計画を立てる際、ルートマップを見てコースタイムや危険な箇所が無いか確認をするかと思いますが、合わせてトイレがどこにあるかチェックすることをおすすめします。

出典:YAMAP |タップすると拡大して確認できます

上のマップは関東屈指の人気スポット丹沢・塔ノ岳周辺のルートマップです。駐車場から山頂までいくつもトイレがあるのが分かりますね。

このようにルートマップにも分かりやすく記載がありますので上手に活用しましょう。

また、今ではネットで「行く山+トイレ」で検索すると、どんな種類のトイレ(水洗やバイオなど)があるかも分かったりしますので、気になる方は調べてみると良いでしょう。

山小屋がある山や人気の山にはトイレが設置されていることが多いです。

登山を始めて間もない初心者は、トイレのあるルートを選択することで心配事を減らし、登山に集中して楽しむことが出来ますよ。

登山の経験を積んでいくうちに、「この距離(時間)くらいならトイレ無くても行けるぞ」という感覚が分かってきます(食べたものや体調にもよるので確実性はないですが)。
人によっては8時間ほどの山行でも1回も行かなくて済むこともあります。

山中のトイレも重要ですが、登る前にトイレをしておくことも重要です。

登山口にトイレはあるか、登山口までのアクセス途中に立ち寄れるコンビニや公衆トイレがあるかもチェックしておきましょう。

お腹を下しやすい人は整腸剤を飲んでおく

お腹を下しやすい人は整腸剤をあらかじめ服用して、腸の調子を整えておくことも有効です。

整腸剤は便秘や下痢、お腹の張り(膨満感)といった症状に効果がありますので、お腹が弱い方だけで無く「登山前日の昼や夜に食べ過ぎちゃった」なんて方も飲んでおくと良いかもしれません。

登山当日に出来るトイレ対策

登山当日に出来るトイレ対策① | 登山前に用を足しておく

登山前にトイレを済ませておくことで登山中のトイレの心配を無くせるだけでなく、管理している山小屋などの方達の労力と経費の削減、そして環境汚染を防ぐことにも繋がります。

必ず登山前にトイレへ行くことを心がけましょう。

⛰️山小屋バイト経験者のコラム⛰️
ヘリコプターでし尿の溜まったタンクを運んでもらう

稜線にある水の確保が難しい山小屋では、非水洗(ぼっとんトイレ)かつカートリッジ式タンクにし尿(大小便)を溜める方式が取られている場所もあります。

このトイレ(タンク)では、200〜400kgほどのし尿を溜めてからヘリコプターで降ろします。

ヘリコプターの運搬費用もそうですが、運ばれてくるタンクはそれだけで100kgほどあるので、設置が大変かつ危険を伴います。

トイレを維持するために莫大な費用がかかること、山小屋のスタッフが危険を伴うなかトイレを設置していることを知っていただき、協力金を払ったり、少しでも山中でトイレをする回数を減らして頂ければ嬉しいと思っています。(我慢しろとは言っていません)

健康な成人の場合、排尿間隔は約3〜5時間に1回とされています。

登山開始前にトイレを済ませておけば、5.6時間程度の登山であれば行かなくても大丈夫な人が大半だと思います。

ゴールデンウィークの立山(雷鳥沢)のトイレ

登山口にトイレがあると表記されている場所であればそこを利用するのが一番良いですが、冬季は閉鎖されていたり、故障して使えなかったりする場合もあります。

事前にネットの情報や山小屋に使えるか確認をしておくと安心です。

もし情報が無かったり登山口にトイレがない場合は、登山口までのアクセス途中に立ち寄れるコンビニや公衆トイレで済ませていきましょう。

登山当日に出来るトイレ対策② | 登山中のカフェイン・アルコールの摂取を控える

コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物は利尿作用が働きますので、登山中の飲み物としてはあまりおすすめできません。

「山の上で飲むコーヒーが好き!」という方も多いかと思いますが、飲み過ぎにはくれぐれも注意してください。

また、アルコールにも利尿作用があります。しかも、利尿作用が強い上にアルコールを分解する際に水分を消費してしまうので、脱水症状にもなりかねません。

1泊2日など泊まりの登山ならまだしも、日帰りの登山ではアルコールの摂取は出来るだけ控えましょう。

登山当日に出来るトイレ対策③ | 水分補給はこまめに行う

登山中はこまめに少しずつ水分補給をすることが重要です。

登山では「トイレが心配だからあまり水を飲まない」という方もチラホラ見られます。

しかし、汗をたくさんかく登山で水分補給をしないのは大変危険。

また、道中でしたくなったら困るからトイレのある場所で一気に大量に飲む、というのもおすすめしません。

一気に飲み過ぎると胃腸に負担がかかったり、体内で処理しきれず水分が余ってしまい尿として出すことに繋がります。

こまめに少しずつ水分を補給する飲み方は、無駄にトイレに行く回数も減らせますし脱水症状にもなりにくくなる飲み方なので、ぜひ実践してみてください。

登山当日に出来るトイレ対策④ | トイレがあったら入っておく

浅間山

先にお伝えしたとおり、管理している方達の労力と経費の削減、そして環境汚染を防ぐために山中ではトイレをしない事が理想ですが、生理現象のためどうしようもない事があります。

突然、トイレが近くにない場所で尿意に襲われたら野外排泄(立ちション)をするしか手はないのですが、自然へのインパクトが大きいため出来るだけ避けたいところ。

普段からトイレが近い方や心配症の方は環境破壊の面も考慮して、尿意が無くてもトイレがあるところで入っておくと安心して登山を続けることが出来ます。

登山当日に出来るトイレ対策⑤ | お腹を下しやすい人は下痢止めを持って行く

出典:Amazon

山は平地に比べて気温が低いため、お腹を冷やす可能性があります。

尿意は我慢出来ても、(ゆるい時は特に)便意は我慢出来ない場合も多いですよね。

お腹を下しやすい人は下痢止めを、お腹が冷えやすい人はカイロを入れておくと安心です。

トイレまで我慢出来なかったらどうする?

金時山山頂

登山ではトイレが近くにあることの方が稀です。

生理現象のため予期せずお腹の調子が悪くなったり、どうしてもトイレまで我慢出来ないほどの尿意がくることもあります。

そんないざという時のために携帯トイレを準備しておくと安心です。

雨飾山

携帯トイレは登山道外や携帯トイレブースで使用することになります。

しかし、携帯トイレブースが設置されている山はまだそんなに多くは無いので、基本的に登山道から外れて用を足すことになります。

その際に気をつけたいのが遭難や滑落

悪天候時や他者に見られないようにと不用意に登山道から外れてしまうと、戻れなくなったり滑落したりする危険性もあるので、比較的登山道から近く足場が安定し、身を隠せる場所を探すようにしましょう。

また水質汚染に繋がってしまうので、水場の近くでのトイレも避けてください。

携帯トイレには便器に被せるタイプや小便用など種類があります。

おすすめは大小便どちらにも対応したもので、地べたに敷いて使える口の広いものが良いでしょう。

しかし、あまり使う機会は訪れないので軽くてコンパクトなものもおすすめです。

登山や他の屋外でのアクティビティで、トイレがない場合に立ちションなどをした経験がある方もいると思いますが、山の環境を守るため野外排泄はしないほうが良いでしょう。
し尿による悪臭や水環境の汚染、登山道外への立ち入りによる植生破壊など、自然環境や生態系への悪影響が考えられます。
携帯トイレを使用した際も、適切な処理・持ち帰りを徹底しましょう。

▼携帯トイレの使い方を知りたい方はこちらもご覧ください▼

知っておきたい山のトイレのこと

山中でトイレは出来るだけしない方が良いとは言いましたが、なかなか難しいはず。

特に泊まり登山では必ずトイレを使うことになるでしょう。

普段使っている自宅や街中のトイレとは一風変わったトイレが山には多くあります。

もし使う時に困らないよう、山のトイレのことについてお話ししていきます。

山のトイレの種類

山のトイレに「昔ながらの和式のぼっとんで、臭くて汚い」というイメージは持っていませんか?

今では洋式で臭いも汚れも気にならないトイレの方が多いくらい。しかし種類はいろいろです。

街中で暮らしているだけでは中々目にしないタイプのトイレもあるので最初は戸惑うことも。

使い方や注意点があるので、頭の片隅に入れておきましょう。

ぼっとんトイレ

水源が近くにない水の確保が難しい山小屋のトイレなどでは、まだまだ多くのぼっとんトイレがあります。

もう街中では(田舎でも!)ほとんど出会うことが出来ないトイレなので、最初は慣れないかと思いますが貴重な経験だと思って楽しんでトイレをしてください。

気になる臭いですが、山小屋内や併設されているトイレであれば掃除が行き届いていて汚れも臭いもほとんど気にならないことが多いです。

避難小屋や人があまり入らない山のトイレだと、虫が湧くほどの汚れと臭いの所もありますが、やむなしと思って使ってください。

便器内に物を落とすと取ることはほぼ不可能なので、携帯や財布などポケットに入れがちなものは特に注意しましょう。

簡易水洗トイレ

便が通る道に蓋があって、一定の便や水が溜まるとその蓋が開いて下に落ちていく仕組みのトイレ。

蓋がついている・水で流せることで臭いや汚れが比較的少ないことが特徴です。

水を流す方式に押しボタン式や足踏み式、水鉄砲式などがあります。

次の人が気持ちよく使えるように忘れずに流しましょう。(だからと言って水の使い過ぎには注意が必要です)

バイオ(コンポスト)トイレ

出典:大築

バイオ(コンポスト)トイレとは、微生物の力でし尿を分解・処理するトイレのことです。

このトイレは便器内に「おがくず」や「木チップ」などを敷き詰めて、トイレをした後にそれを撹拌することでし尿を処理・微生物が分解してくれるシステムです。

水を使わないため水質・土壌汚染への影響を抑えられること・嫌な臭いがほとんどしないことがメリット

水を使わないで済むので「水の少ない山小屋で使えるじゃん!」と思うかもしれませんが、代わりに電源が必要になります。電気(燃料)も山では貴重です。

また、このトイレは1日に処理できる量に限界があるため、多くの人が集まる山小屋などでは使いものにならない可能性があります。

そのためこのトイレがある場所もありますが、登山中にはまだお目にかかることが少ないトイレです。

携帯トイレブース

出典:環境省

山小屋に管理人が常駐していない山や山小屋がない山によく見られるトイレ。

建物は写真のような仮設トイレタイプやテント式のところもあります。

中にはおまるのような穴の空いた椅子が1つ置いてあるだけ。

必ず携帯トイレを設置して使うようにしてください!(設置しないとただ垂れ流すことに…。)

また、トイレットペーパーも無いことがほとんどなので、携帯トイレブースしかない山では忘れずに持っていきましょう。

※使用済みの携帯トイレは責任を持って持ち帰るようにしてください。

もし山のトイレを使うことになったら

ここまででだいぶ山のトイレについて詳しくなったかと思います。

最後に山のトイレを使う際に気をつけたいことが2つあるのでご紹介します。

ほとんどのトイレで当てはまることだと思うので、ぜひ覚えておきましょう。

利用料・協力金を払う

出典:財団法人 尾瀬保護財団

山のトイレは莫大な処理費用と労力がかかるため、100円の利用料を支払う場合がほとんどです(中にはもう少し高いところも)。

あらかじめ小銭を用意しておきましょう。

何度か利用するケースも考えられますし、山小屋で飲み物・食べ物を買う際も使えますので100円は多めに持って行くことをおすすめします

この記事を見てトイレの管理が大変なことが分かってくれた方は、ぜひ「ありがとう」という気持ちをもって利用料を払って使ってください。

※山小屋やテントに宿泊する際は、宿泊代にトイレ利用料が含まれている場合がありますので都度確認しましょう。

トイレットペーパーを便器内に捨てない

バイオ(コンポスト)トイレやぼっとんトイレなどでは、トイレットペーパーを流すことが出来ない場合があります。

特にぼっとんトイレは詰まりの原因になって処理が非常に大変ですので、必ず備え付けのゴミ箱に捨ててください。

流せない場合は張り紙がある場合が多いので必ず確認しましょう。

山の上ではトイレットペーパーも貴重な資源で、ヘリコプターが飛ばなかったりするとない場合もあります。
携帯トイレと一緒にトイレットペーパーも忘れずに持っていきましょう。

まとめ

以上、山のトイレのこと・登山で出来るトイレ対策についてでした!

危険がつきまとう登山では心配事は減りませんが、トイレの悩みだけでも解決出来るとだいぶ安心して登ることが出来ます。

ぜひこの記事を参考に、これからの登山に役立ててください。

それでは、おしまい!

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