【防寒対策の+αに】寒い時期の登山にホッと温まる。登山で使えるカイロの選び方とおすすめアイテム

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手先が冷える時期に欲しくなる「カイロ」

寒さの厳しい秋冬の登山や夏の高山でカイロがあると、ちょっとした防寒対策になります。特に冷えやすい休憩時やご来光の時間にカイロで温まれると「ホッ」とします。

カイロにはいくつか種類があり、使用シーンや使える環境がそれぞれ異なります。

今回はそれぞれのカイロのメリット・デメリットを解説しつつ、登山で使えるおすすめのカイロをいくつかご紹介していきます。

目次

カイロはあくまで“お守り代わり”

前振りで「カイロは防寒対策になる」と言っておきながら難ですが、寒い時期のカイロの使用は「お守り代わり」だと思ってください。

防寒対策の基本はレイヤリングと防寒着です。

防寒装備がしっかり出来ていないと強風時や寒冷下では、局所的に温めるカイロでは熱が逃げてしまい、効果があまり期待できません。

ウェアで防寒対策を行なったうえでカイロを使えば、効率的に身体を温めることが出来るでしょう。

冷え性や寒さに自信の無い方は、「お守り」としてザックにカイロを忍ばせておくと良いかもしれません。

あくまでカイロは補助的なものだと考え、「カイロがあるから大丈夫だろう」と慢心したり、頼るのはやめましょう。

登山で使えるカイロの種類と特徴

登山で使えるカイロの種類は以下の3つです。

登山で使えるカイロの種類

カイロにはそれぞれの特徴があります。使用シーンに合わせて使い分けると良いでしょう。

① | 使い捨てカイロ

メリット・軽くてコンパクト
・コンビニやスーパーなどでも買える
・安価に手に入る
デメリット・環境によってうまく発熱しない可能性がある
・外装と本体のゴミが出る

使い捨てカイロは使い勝手がよく安価に手に入るので、日常生活でも使用している人も多いかと思います。しかし、寒い場所では発熱量に難があります。厳冬期での使用ではなく、春秋や夏の高山での使用がメインになるでしょう。

使い捨てカイロには貼るカイロと貼らないカイロの2種類がありますが、防寒対策として使用するなら貼るカイロがおすすめ

防寒対策としては防寒着や手袋などの衣類で防寒するのが基本ですが、それらは外気の侵入を防ぎ体温を逃さないようにするためのものです。それ自体が発熱する使い捨てカイロを貼れば、冷えてしまった身体を温めることが出来ます。

カイロを使用する際は直接肌に貼り付けたり、複数重ね着をしていて熱がこもる状態で長時間使用すると、低温やけどを引き起こす原因となりますので注意しましょう。

標高が高い山やあまりに寒いと効果は期待できない

使い捨てカイロは空気中の酸素に触れて発熱する仕組みになっています。

特に空気の通りにくいウインドブレーカーやレインウェア、冬山で使うハードシェルの内側で使うと、酸素との接触が少なく、十分に発熱しない場合があります。標高が高いところでは酸素量は少なくなりますので発熱量が落ちてしまうことがあります。

また、カイロが外気にさらされた状態や外気温が極端に低い場合(氷点下)などでは、カイロの熱が放出され、発熱していたとしても体感温度が低くなることがあります。

全身を温めることができるカイロの貼り方

局所的に身体を温められるイメージのあるカイロですが、背中やお腹に貼ることで効率的に全身を温めることが出来ます

登山ではよく手先が冷えるので、カイロを握り締めたくなりますが、手先が冷えているのは内臓が冷えている証拠です。(足先も同様)

内臓が集中しているお腹や背中を温めることで、しっかり温まった内臓から血液が送られ、その血液が身体全体に循環することで、指先や足先など全身くまなく温めることが出来るのです。

温めると効果的な場所1つは、へその高さで腰に手を置くと、自然に親指が届くところにある「腎兪(じんゆ)」という場所です。

腎兪は足腰をはじめ、内臓機能を高めるツボとされていて、ここを温めることで、下半身への血行が促進され、下半身の冷えに効果的とされています。

次におへそより指3、4本分下にあるツボ「丹田(たんでん)」です。

ここを温めることにより内臓の動きが活発になり、全身の冷えに効果が期待できます。

身体が冷えると怪我や低体温症に繋がる可能性があります。もし、手先だけでなく身体全体が冷えている場合は紹介した部位に貼ってみてはいかがでしょうか。

カイロを貼ってはいけない箇所として心臓周りが挙げられます。心臓は身体のなかでも体温が高い部位で、温めてしまうと負荷がかかってしまいます。
ついつい胸ポケットにカイロを入れてしまうことがありますが、こちらも十分に注意しましょう。

登山におすすめの使い捨てカイロ

カイロ ぽかぽか家族

アイリスオーヤマのカイロは、40℃以上を12時間持続してくれますので、日帰り登山であれば入山から下山まで使用することが可能です。

安くて大容量なのがお財布に優しくて嬉しいですね。

桐灰カイロ 貼るマグマ

高温(平均55℃)が6時間持続し、5℃の低温環境下でも8時間温かさが保たれる人気の高いカイロです。冬の寒い時期の登山でも効果が期待出来ます。

② | 充電式カイロ

出典:Amazon
メリット・温度調節が可能
・電源を入れて数秒で暖まる
・繰り返し使える
・モバイルバッテリーやライト付きなど多機能な製品もある
デメリット・寒さでバッテリーが落ちる可能性もある
・持続時間が短い
・充電の手間がかかる
・重量がある

充電式カイロは、充電することで繰り返し使用できるカイロです。持続時間は約2〜10時間ほど、温度は約40〜60℃くらいで、温度調節出来る商品が多数販売されています。

持続時間が最大(低温で使用し続けた場合)でも半日と短く、寒さでバッテリーが落ちる可能性もあるため、厳冬期や泊まりがけの登山ではお荷物になってしまう可能性があります。充電式カイロは日帰り登山の休憩時にちょこっと使うなどの使い方が適しているでしょう。

充電式カイロはモバイルバッテリーの機能がついているタイプを選ぶと、カイロとして使用しないときも役立つのでおすすめです。寒い時期以外も日常的にも充電器として使うことが出来ますよ。

選ぶ際の注意点として、持続時間が長いものはバッテリー容量が大きくなり本体の重さもアップしてまいます。登山で使用することがメインで購入する場合は、重量を気にして選ぶと良いでしょう。

登山におすすめの充電式カイロ

MATECH(マテック) PowerWarmer Split 充電式カイロ (10000mAh モバイルバッテリー)

一般的な充電式カイロ(約55℃)より+8℃高い、63℃まで加熱できる充電式カイロ。使い捨てカイロと同等の温かさがあり、寒さが厳しい一桁台や0℃以下の気温の中でも、しっかり手先を温めてくれます。

重量112.5g(1台)ながらも最大26時間の動作時間(1台あたり13時間)と、iPhone 14に約2回充電できるバッテリーを積んでおり、登山にも日常使いにもおすすめのアイテムです。

HAGOOGI(ハゴオギ) 充電式カイロ

3秒で発熱、10000mAh(5000mAh×2)の大容量モバイルバッテリーでスマートフォン2回分の充電が可能、マグネット式で2つに分離するので両手で使えると高機能な充電式カイロ。

重さも119g(単個)と登山に持って行っても差し支えありません。

③ | 燃料式カイロ

出典:Amazon
メリット・ゴミを出さないので環境に優しい
・厳冬期などの寒冷環境でも使用可能
・持続時間が長く、熱量も大きい
デメリット・燃料が必要
・ライターやマッチでの着火が必要
・カイロ、燃料ともに飛行機への持ち込み不可
・燃料の臭いが気になる場合がある
・使用法を間違えるとヤケドの危険性あり
・温度の調整は不可能。付けたら燃料が切れるまで発熱し続ける。

燃料式カイロはベンジンなどの液体燃料で発熱するカイロです。温度は約130〜350℃にもなり専用の袋に入れて使います。他のカイロに比べて発熱量が大きいため厳冬期の登山での使用も可能です。

ただし、燃料式カイロはライターやマッチなどで一度点火をしなければいけないため、強風時や寒冷下では、そもそも火が付かない可能性もあるので注意が必要です。

注油をすれば何度でも使える環境に優しいカイロです。厳冬期以外でも寒い日はぜひ使ってみてください。

登山におすすめの燃料式カイロ

ZIPPO ハンドウォーマー

オイルライターで有名なZIPPO(ジッポー)が手がける燃料式カイロ。給油カップ1杯で約12時間発熱し、最大で24時間発熱し続けます。

オシャレな本体が魅力的なこのハンドウォーマーは登山以外でも冬のキャンプなどにもおすすめ。プレゼントで喜ばれる一品です。

ハクキンウォーマー スタンダード

“燃料式カイロと言ったらこれ”と言われるほどのロングセラー商品。

温度は使い捨てカイロの約13倍にもなり、氷点下40℃でも使用可能な圧倒的な発熱量があり、身体の芯から温めてくれます。

カイロの身体を温める以外の活用法

山という過酷な環境では、日常生活では考えられないことが起こることもしばしば。そんな環境で行う登山では、カイロを防寒対策以外で使う人もいます。ここでは、思わず「へぇー!」と言いたくなるカイロの活用法をご紹介していきます。

おにぎりを温める

カイロの身体を温める以外の使い方1つめは「冷えたおにぎりを温める」です。

カイロで温めることで、冷えて固くなったおにぎりも美味しく食べることができます。

ただし、気温が氷点下を下回るような日にはおにぎりは凍ってしまうので、そもそも持っていかないのが良いでしょう。

氷点下にはいかないけど寒い、秋や初春の登山で試してみてはいかがでしょうか。

氷点下の時はおにぎりが凍る前にカイロを貼っておけば良いんじゃないの?

たしかにそれだと凍らないかもしれませんが、カイロの温度は雑菌が増殖するのに適した温度になっています。

食中毒を引き起こす可能性も考えられるので、カイロでの長時間の食品の保温は避けましょう。

スマートフォン、カメラのバッテリーを長持ちさせる

キャプションに「登山をしている人なら1度はやったことがある人も多いのでは?」と入れる

寒い時期の登山ではカメラやスマートフォンを外気にさらすと、瞬く間にバッテリーが無くなってしまいます。

そんな時に使える裏技としてカイロで電子機器を温めるというものがあります。

スマホやカメラのバッテリー(主にリチウムイオン電池)は寒さに弱い特徴があります。冷やしたくない電子機器をひとまとめにしてカイロで保温し、電源切断を防ぐなどの工夫をすると良いでしょう。

しかし、スマホやバッテリーに直接カイロを貼ることや高温になりすぎるような状況は避けましょう。

リチウムイオン電池などのバッテリーは周囲温度が5〜35℃での使用が推奨されています。バッテリーが高温状態になると、性能劣化や故障の原因になってしまいます。

寒さで充電が無くなってしまうのはバッテリーの性質上の問題で故障や性能劣化に繋がるものではなく、適正環境で充電すれば元通りになります。しかし、高温にさらすとことは故障や性能劣化につながります。スマホもカメラも価格が高く、買い替えや修理となるとかなり大変です。

電子機器を温める場合はカイロが直接触れないよう布で包んだりして、出来るだけ適切な温度の範囲で保温をしましょう。

おわりに

以上、登山で使えるカイロの選び方とおすすめアイテムの紹介でした。

登山でのカイロの使用はあくまでも「防寒のお守り代わり」で、防寒対策の基本はウェアでの調節、防寒着の着用です。カイロをなるべく使わないような装備で登山に臨むことが大切です。

しかし、初心者でウェアが揃っていないと、自分の出来る範囲で防寒をしたとしても寒い時はあります。そんな時にカイロがあると「ほっ」と安心することが出来るでしょう。

寒さが厳しく心配な時や、防寒をしても手先がよく冷たくなってしまう人なんかはカイロを活用してみてはいかがでしょうか。

それでは、おしまい!

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