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“稜線(りょうせん)”の意味
稜線とはピーク(頂上)からピークを結ぶ道すじ(尾根)のこと。
登山では「尾根」と「稜線」を混同して使ってしまうことが多いので、違いはないのか気になる方もいると思うので、一度整理しましょう。
「尾根」とは谷と谷に挟まれた山の1番高い部分の連なりのことで、一般的に麓からピークに向かって伸びるラインのこと。
「稜線」は先ほど説明した通り、ピーク(頂上)からピークを結ぶラインのこと。
しかし、尾根は稜線と同じ意味も持っているので、稜線は尾根と置き換えられるみたいです。
北アルプスの奥穂高岳と前穂高岳間にある「吊尾根」は、地形的には「稜線」になるはずですが“尾根”が使われています。「吊稜線」って呼びにくいし置き換えられるからでしょうかね?
登山界隈ではよく「稜線歩き」という言葉が使われますが、ここでの「稜線」は標高が高くまわりに遮るものがない、雄大な景色を見ながら歩ける稜線のことを指します。
晴れた日の稜線歩きは「登山をしていて良かった!」と思えるような絶景の中を歩くことができ、登山がさらに好きになること間違いなしです。
私の好きな稜線を少しご紹介します。ぜひ、皆さんも実際に行ってこの絶景を味わってください!
“稜線”の豆知識
“尾根”という単語は谷川岳の「西黒尾根」や甲斐駒ヶ岳の「黒戸尾根」など、地形図に名前が付いているところが多くあります。
しかし、「稜線」という単語は地形図のどこを探しても見当たりません。
登山では「谷川主稜線(主脈)縦走」や「白馬岳主稜線」、剱岳の「北方稜線」と”稜線“をルート名に使うことがありますが、やはり地形図には書かれていません。
稜線と名前が付いているところはあるのでしょうか…(見つけた方はぜひ教えてください。)
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