【奥秩父】甲武信ヶ岳 5月 山小屋泊お手伝い登山 Day2~ヘリの荷解きお手伝いと千曲川・信濃川源流を辿る旅~

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Twitterでの募集を見て、ヘリの荷解きお手伝いをやりに甲武信ヶ岳に登りにきた私。

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この記事は2日目、今回の山行のメインである、ヘリの荷解き作業の様子を書いていきます!

目次

2022年5月18日(水)

おはようございます。時刻は5:00

目を開けると窓から光が差し込んでいた。完全に寝坊だ(日の出の時間に)。

外に出ると、見える景色全てが朝日に包まれていた。

ここ甲武信小屋は、ちょうど日の出が見られる場所に建っているらしく、わざわざ山頂に行かなくても最高の朝を迎えられる。

写真には収められなかったが、小屋を出た瞬間、キツネが森へ逃げていくのを見た。

小屋番さんに聞くと「出会った事がない、目撃情報もない」と言っていたので、キツネであったか確かではないが、ほぼ間違い無いだろう。

これだけ自然豊かであれば居ると思う。

まだ肌寒かったので、小屋の中へ戻る。

登山客のいない山小屋はなんとも静かだ。

街はひっきりなしに音が鳴っている。車・工事・人の声…。

しかし、ここにあるのは静寂。たまに鳥のさえずり。心が洗われる。

美味しい朝食をいただき、また外へ。

ヘリが来るのが9時ということで、2時間ほどのんびり過ごす。

何もしなくていいこの時間と、これからくる仕事のワクワクでとてつもない幸福感を感じていた。

ルリビタキ
キビタキだろうか?

鳴き声がする方にカメラを向けると小さく可愛い鳥たちがレンズ越しに見える。

鳥を撮るためにはやはりもう少し望遠のレンズが欲しい、と思いながらもシャッターをきる。

時間は刻々と近いてくる。

トイレのドアが飛ばないよう柵をしたり、小屋の扉という扉を全て閉めて準備をする。

隙間が空いていたりすると、小屋の中が砂埃で大変なんだって!

あと、風圧が凄いため、飛ばされそうなものは小屋の中に入れておきます。

事前準備はこんな感じ。

「なかなか来ないね~」と小屋番さんも待ちくたびれていました。奥さんは「いつ来るんだ、地獄~」と言っていました(笑)

予定より30分遅れ、ちゃんと飛ぶのかなぁ。

すると…

ドッドッドッドッ

秩父側からヘリコプターの飛行音が聞こえてきた。

動画で撮ったのでこの画像になっております。

キターーーーー!!!

何度か山行中にヘリコプターを見たことはあったけど、こんなに間近で見たのは初めて。興奮が止まらない。

これを撮っているときは下見飛行で、荷下ろしするのに危険がないかチェックします。

今回の操縦士は新人さんだそうで、みんなでドキドキしていましたが、お互い頑張りましょう!

私たちも保護メガネをヘルメットをして第1便に備えます。

さて、場所は小屋に移り、時刻は12時40分を指しています。

写真など撮る暇もなく、怒涛の荷下ろし・荷解き作業が終わった。

合計10便、20分に一回のペースでヘリコプターは荷物を運んできました。

10便は過去最高らしく、想像以上の重労働。途方もない疲労感と達成感でした。

運ばれてきたのはこんな感じ。

・食品(カレーの材料やゼリー、一番重かったのはお米20キロの箱!)
・酒やジュース缶(どんだけ飲むねん!ってくらいのビール)
・灯油、プロパンガス(1缶200キロ!!)
・登山バッジや手ぬぐいなど土産品(これも案外重かったな)
・日用品、小屋番の私物など

一つ一つが重たくて腰がやられたよ…(笑)

食材に関しては9月まで持つように手配しているんだって。そりゃ重たいわけだ。

そして、作業内容ははこんな感じ。

ヘリコプターで運ばれてきた荷物を接続部分(カラビナ)から外す。

空になった灯油缶などをカラビナに接続し、運んでもらう。(ヘリコプターで吊り下げられるよう缶などを予めザイルで包んでおく)

運ばれてきた荷物の荷解き。次の便の荷物が置けるように小屋の中へ入れたり、邪魔にならないように移動しておく。灯油缶やガス缶以外のものは風で飛ばされてしまうので確実に中に入れておかなければいけない。

これが一連の流れでひたすら繰り返す。休憩する間も無く、一回一回息が切れる。

何が大変って③番だよね。終わった頃にはみんなヘトヘトでした(笑)

これを最初、小屋番と私の3人でやっていたんだけど、途中で登山者が来て男性2人にも手伝ってもらいました。

救世主!!貴方達がいなかったらきっとぶっ倒れていたでしょう。ありがとう!

全て小屋に運び入れ、平和を取り戻した甲武信小屋

賄いでソフト麺のたらこスパゲッティを頂いた。沁みるね~。

想像以上に大変だったヘリの荷解き。事故もなく無事に終わった。

昼食を食べながら想う。

「自分たちの登山は山小屋があってこそ成り立っている」のだと。

登山の中ではなかなかスポットライトの当たらない山小屋の仕事。

だが今回、一部ではあるが山小屋の仕事を経験させていただいて、ますます登山の深みにハマってしまった。

13:40、もう一泊したいところだがお別れの時間。

お話したりヘリの荷解きをしたり…貴重なお時間をありがとうございました!また来ます!

木賊山(2469m)

山頂に着くと朝より雲は増えていたが、景色が良い。頑張ったご褒美だろうか。

金峰山方面
八ヶ岳…?

最高のご褒美だった。

名残惜しいが、時間も遅いので下山する。

当初、三宝山(2483m)を通るルートで帰ろうと考えていたが、6時間ほどかかるということで、昨日登った千曲川・信濃川源流地を通るルートで帰ることにした。

下山は早い。

登りに1時間かけたところ30分で降りてきた。(走った)

昨日見つけられなかった最初の一滴が出る場所を探すと、すぐにコップを見つけられた。

やっぱり水は出ていなかった。

帰りは余裕が違う。ゆったりと景色を見て降りる。

途中で鹿さんに遭遇。可愛いなぁ。

この後、もう一匹出会ったよ。

そして小屋番さんから登山道の見どころを聞いたので、その記憶を頼りに歩いてみる。

ここのカラ松林は秋になると金色に染まるらしい。

想像するだけで綺麗な景色が浮かんでくる。

そして石楠花

行きでは「葉っぱがあるけどまだ咲いていないな」と思いながら通り過ぎていたけど、小屋番さんが「あそこの石楠花は蕾が出来ているはずだよ」と言っていたので、その通り見てみるとあった。

この神社の周りが石楠花の群生地になっているようだ。

常に一つの山にいる人は、その山に対する知識量が一般登山者とは比べ物にならない。

話を聞いただけだが、この山の楽しみ方が180度変わった。

こごみ、かな

この山はさして花は多く無いが、苔や山菜、キノコが豊富なので、ただ歩くだけではなくこうやって下を見ると良いらしい。

花や山菜を探しながら歩いているとあっという間に駐車場の近くまで来ていた。

陽が傾き、シラカバ林に光が注ぎ込む。

そして16:45、毛木場駐車場に帰ってきた。

とても濃い1泊2日の山行だった。

村へと帰る道がまた綺麗で、最後の最後まで楽しませてもらった。

甲武信ヶ岳 山小屋泊お手伝い登山 ~ヘリの荷解きお手伝いと千曲川・信濃川源流を辿る旅~

これにて完結。

この経験は一生忘れることはないでしょう。

また登りに行きます。

おしまい

甲武信ヶ岳〜小屋のヘリ荷解きお手伝いに行ってきた!〜 / びっきーさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
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