皆さんは登山をする際、時計を身につけていますか?現代ではスマートフォンの普及により、単に時間を確認するためだけの時計は必要なくなったように思います。
その代わり、様々な機能を備えた「スマートウォッチ」が登山者の間では人気アイテムの1つとなっています。
今回は、登山者におすすめのスマートウォッチを9アイテムに厳選して紹介します。特にYAMAP、ヤマレコといった登山アプリと連携できるモデルを多くピックアップしていきます。
「どれを選べばいいのか分からない」という方のために、登山で役立つ機能や選び方についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
※「早くおすすめ商品を知りたい!」という方は、目次をタップして商品紹介をご覧ください。
登山に時計はいらない?
冒頭でも述べたように、現代の登山では「単に時間を確認するための時計は不要」だと思います。
その理由はスマートフォンがあるから。
スマートフォンがあれば時間の確認はもちろん、カメラ機能やYAMAP、ヤマレコなどの登山アプリも充実しており、これ1台でなんでも解決出来ますよね。
「では、スマホだけ持っていけばスマートウォッチも不要では?」と考える方もいるかもしれませんが、登山でスマートフォンを使っていると不便さやデメリットを感じることもあります。
- ポケットからの出し入れが面倒
- バッテリーの消費が早い
登山中はスマートフォンを上着やズボンのポケット、またはザックの雨蓋などに入れて持ち運ぶことが多いでしょう。
しかし、スマートフォンで写真を撮ったり地図を頻繁に確認する人だと何回も取り出す羽目になり、やや面倒を感じます。取り出す時に落としてしまう危険性も考えられますね。
また、山ではバッテリーの減りが早いのも注意すべき点です。
スマートフォンのバッテリーは寒さに弱く、平地に比べて気温が低い山ではバッテリーの消耗が早まる傾向にあります。くわえて、登山アプリでGPSを利用しているとさらにバッテリーを消費してしまいます。
スマートフォンのバッテリーが切れると、写真が撮れなかったり時計の確認ができないだけでなく、地図を見れずに遭難リスクが高まったり、緊急時の連絡が取れなくなる恐れがあります。
そこで活躍するのがスマートウォッチです。
スマートウォッチは時計機能だけではなく、スマートフォンと同様の機能を備えながら常に腕に身につけていられるアイテムです。
スマートフォンの取り出す手間やバッテリーの減りに気を使わず、登山を便利で快適なものにしてくれます。さらに、スマートフォンにはない登山で役立つ便利な機能も大きな魅力です。
次に、登山で役立つスマートウォッチの機能や選び方を詳しく解説していきます。
登山に役立つスマートウォッチの機能と選び方
登山で使うスマートウォッチを選ぶ際は、以下の2点を必ず押さえておきましょう。
- スマートフォンとの互換性
- 登山・自分に必要な機能が備わっているか
スマートウォッチはスマートフォンと同期・連携することを前提に設計されています。
そのため、ご自身のスマートフォンのOSがAndroidかiOSかを確認し、選ぶスマートウォッチがそのOSに対応しているか必ず確かめましょう。
スマートフォンとの互換性を確認した上で、登山に必要な機能や自分が使いたい機能が搭載されているかも確認して選びましょう。
登山に必須のスマートウォッチの機能
登山に必須なスマートウォッチの機能は以下の6つです。
まずは、これらが備わったスマートウォッチから選ぶと良いでしょう。
①:登山アプリとの連携
おそらく、スマートウォッチ購入を検討している人の大半は、登山アプリとの連携をしたいと考えているのではないでしょうか。
登山においてYAMAPやヤマレコといった登山アプリは、もはや必須アイテム(アプリ)となっています。登山アプリを利用すれば登山地図や現在地の確認、同行者の位置情報を知ることも可能です。
登山アプリをスマートウォッチで活用したい方は、そのモデルがアプリに対応しているかを必ず確認しておきましょう。
▼YAMAP対応機種▼
YAMAPの動作確認が取れている現行モデルはApple Watchのみです。
▼ヤマレコ対応機種▼
ヤマレコに対応しているモデルはApple WatchとWear OSを搭載している商品です。
アプリを入れることの出来ないスマートウォッチの中には、独自のGPSログや地図アプリを搭載したものもあります。
登山アプリは必要ないけど他の用途でスマートウォッチを利用したい方は、そういったモデルを選択肢に入れるのも良いでしょう。
②:GPS機能
ほとんどのスマートウォッチにはGPS機能が搭載されています。
このGPS機能を利用することで、登山アプリを使用したルート確認やログの記録が可能になります。
登山アプリが使えないモデルでもGPS機能があれば、コンパスを使用して自分の進行方向を把握することができるので、登山に無くてはならない機能です。
多くのモデルに高精度なGPSが搭載されいていますが、古いモデルや搭載しているGPSの性能によっては使い物にならない場合もあります。
スマートウォッチで登山アプリやコンパス機能を高精度で使いたい方は、最新モデルや複数の衛星から信号を受信している高性能GPSモデルを選ぶと良いでしょう。
③:気圧高度計
気圧高度計は使用していない方もいる機能かもしれませんが、使用すると登山をより快適にしてくれるのでスマートウォッチには必要な機能としました。
気圧計を利用することで、気圧の変化を測定し天候の変化をいち早く察知することが出来ます。気圧が急激に下がると雨の降る可能性があることが分かり、装備の見直しや下山をするタイミング、ルート再設定などの適切な対策を取ることが出来ます。
高度計は現在地の標高や高度を測定できる機能です。山行の進行状況や高山病のリスク判断に役立ちます。
また、どれくらいのペースで標高差を歩けるかの実力判断にも活用できます。
さらにルートデータを登録しておけば、ルート全体の標高差と現在地を同時にグラフ表示する機能を持つスマートウォッチもあります。そのようなモデルだと「これから辛い登りが来るな」という判断をすることも可能になります。
④:心拍数計測機能
心拍数を把握することで歩行ペースが適切であるかを判断できます。
自分にとって疲れにくい心拍数の範囲を知っておくことで、登山時の疲労感を減らし、快適性を大幅に向上させることが可能です。
心拍数はスマートフォンでも測定可能ですが、スマートウォッチを使用するとより正確で継続的な計測が可能になります。そのため、スマートウォッチの心拍数計測機能は積極的に活用したい機能の一つです。
⑤:防水、防塵、耐衝撃性
登山では天候が変わりやすく、突然の雨や雪が降ることがあります。また、渡渉や滝裏を通るルートを歩くこともあるでしょう。
このような環境で行う登山では、高い防水性を持つスマートウォッチを選ぶことが大切です。
気圧とATMは同じ意味で、「5気圧(ATM)防水」なら静止状態で水深約50mまでの水圧に耐えることができる防水機能を表しています。
5気圧の防水機能を持つ腕時計なら食器洗いやお風呂掃除などの日常使いから、農業や漁業などの水仕事にも耐えうる防水性能を持ち合わせます。
また、水深10mが1気圧にあたるので、「50m防水」と表記されているものは5気圧防水と同じ意味だと考えてもらえばOKです。
通常の登山で使用する場合は「5気圧(ATM)・50m」から「10気圧(ATM)・100m」の防水性を備えたスマートウォッチを推奨します。
防水性は、防塵性と共にIPコードで表記されていることもあります。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
また、登山中は転倒や岩肌への接触なども考えられるため、様々な衝撃に耐えうる耐久性も重要です。
耐久性(耐衝撃性)に関しては、アメリカ国防総省が定める「MIL規格( MIL-STD-810G / MIL-STD-810H )」に準拠したテストをクリアした製品なら安心して使用できます。
登山での故障が心配な方は、上記の基準を満たす製品を選びましょう。
⑥:ロングバッテリー
スマートウォッチはスマートフォンと同じ電子機器の1つです。登山中にバッテリーが切れてしまっては、その便利な機能を使うことが出来なくなってしまいます。
最近は長時間使用できるロングバッテリー搭載のスマートウォッチが数多く販売されていますが、登山では長時間のGPS使用や気温が低い環境での使用が想定されますので、連続使用時間(特にGPS使用時)は必ずチェックしておきましょう。
また、スマートウォッチの充電方法には電源からの充電式とソーラー式があります。
大半は電源からの充電式ですが充電ケーブルが特殊なものも多く、稼働時間が短いモデルだと余分にケーブルを持って行く必要があります。
できるだけバッテリーの稼働時間が長いモデルを選び登山前には十分に充電して、登山中に追加の充電が不要なモデルを選ぶと良いでしょう。
また、ソーラー充電を備えたアウトドア向けスマートウォッチも販売されています。そちらの場合は、十分な太陽光があればバッテリー切れの心配がなくなります。
登山にあると便利なスマートウォッチの機能
登山に必須ではないものの、あると便利な機能は他にもあります。
最近のスマートウォッチでは以下のほとんどの機能を使えますが、一部のモデルでは対応していないものもあります。
購入の際には、自分が使いたい機能が搭載されているかチェックしておくと良いでしょう。
- 温度表示
- 血中酸素濃度測定
- 日の出、日の入り
- ストップウォッチ/アラーム
- 電子マネー機能
スマートウォッチの多くは正確なヘルスチェックをできることが魅力です。
先の心拍数の他にも、血中酸素濃度を計測できるモデルもあります。血中酸素濃度は高山病を判断する一つの目安になる値です。
従来はパルスオキシメーターという小型の機器で測定していましたが、スマートウォッチで測定できれば別途機器を持ち歩く必要がなくなります。
日の出や日の入りの時間を確認する機能やアラーム機能は宿泊時に便利です。これらの機能があれば、泊りの楽しみの1つである日の出や日の入りを見逃すことがなくなるでしょう。
また、公共交通機関を利用して山にアクセスしている人なら、電子マネー機能もあると便利ですね。
登山向けスマートウォッチおすすめ9選【対応登山アプリ別】
ここからは、登山向けのスマートウォッチを厳選して9アイテム紹介していきます。
商品画像 | 商品名 | 重量 | バッテリー駆動時間 | 対応OS | YAMAP対応 | ヤマレコ対応 | 価格 (税込) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Apple(アップル) Apple Watch Series 9 | 31.9g | 通常使用時:最大18時間低電力モード:最大36時間 | iOS | 59,800円〜 | |||
Apple(アップル) Apple Watch Ultra 2 | 61.4g | 通常使用時:最大36時間 低電力モード:最大72時間 | iOS | 128,800円 | |||
Apple(アップル) Apple Watch SE(第2世代) | 26.4g | 最大18時間 | iOS | 34,800円〜 | |||
Mobvoi(モブボイ) TicWatch Pro5 | 44.3g | スマートモード:80時間 エッセンシャルモード:45日間 | Wear OS | 49,999円 | |||
Samsung(サムスン) Galaxy Watch6 | 33.3g | 画面オフ:最大40時間 画面オン:最大30時間 | Wear OS iOS | 50,160円 | |||
Google(グーグル) Google Pixel Watch 2 | 31g(バンドを除く) | 常に表示状態のディスプレイで 24 時間 | Wear OS | 51,800円〜 | |||
GARMIN(ガーミン) Instinct 2 Dual Power | 52g | スマートウォッチモード:約28日間+無制限 バッテリー節約ウォッチモード:約65日間+無制限 | iPhone Android | 62,700円 | |||
SUUNTO(スント) SUUNTO 9 BARO | 66.9g | タイムモード:14日間 GPSモード:25時間〜最大170時間 | 不明 | 45,980円 | |||
HUAWEI(ファーウェイ) HUAWEI WATCH GT 4 | 約48 g(ストラップ含まず) | 通常使用:約14日間 常時点灯機能:約4日間 | Android iOS | 33,880円 |
この記事では「YAMAP対応」「ヤマレコ対応」「独自のGPS機能」の3種類のスマートウォッチに分類して、詳しくご紹介していきます。
YAMAP対応のおすすめスマートウォッチ3選
Apple(アップル)
Apple Watch Series 9
言わずと知れたスマートウォッチの代表格であるAppleのApple Watch Series 9。
GPS機能や高度計はもちろんのこと、血中酸素濃度を測定できるため高山病の判断に役立ち、登山で大活躍すること間違いなしのスマートウォッチです。
なにより、YAMAPとヤマレコの両方に対応している点が大きな魅力。登山でスマートウォッチを使う理由を完全に網羅したアイテムと言えるでしょう。ディスプレイも見やすく、地図を確認するのにいちいちスマートフォンを取り出す必要が無くなります。
電子機器ということで耐久性に不安を感じるかもしれませんが、防水や防塵性は万全なうえ、強化ガラスを使用しているので落下や軽い衝突なら割れる心配もない設計になっています。
価格が高めなのがネックですが、iPhoneユーザーならこれを買っておけば間違いなく登山を快適にしてくれるアイテムでしょう。
Apple Watch Series 9(アルミニウム、41mm、GPSモデル) | |||
---|---|---|---|
レンズ素材 | Ion-X前面ガラス | GPS機能 | ⚪︎ |
ストラップ素材 | ナイロン、チタニウム、ステンレススチールなど | 気圧高度計 | ⚪︎ |
重量 | 31.9g | 心拍数計測 | ⚪︎ |
カラー | ミッドナイト、スターライト、シルバー、ピンク、レッド | 防水、防塵、耐衝撃性 | 50m防水、IP6X等級の防塵性能 |
バッテリー駆動時間 | 通常使用時:最大18時間 低電力モード:最大36時間 | 温度表示 | ⚪︎ |
充電タイプ | USB-C磁気高速充電ケーブル | 日の出、日の入り | ⚪︎ |
対応OS | iOS | ストップウォッチ/アラーム | ⚪︎ |
YAMAP対応 | ⚪︎ | その他機能 | 血中酸素濃度、緊急SOS、Siri、Apple Pay、皮膚温センサーなど |
ヤマレコ対応 | ⚪︎ | 価格 | 59,800円(税込)〜 |
Apple(アップル)
Apple Watch Ultra 2
Apple Watch Ultra 2(GPS+Cellularモデル)は、現在出ているApple Watchの中で最上位モデルになります。
先ほど紹介したSeries9との、登山で役立つ機能での大きな違いはGPSの精度にあります。
通常のGPSでは樹林帯など木々が生い茂る場所では精度が落ちですが、本製品に搭載されいる高精度2周波GPSはそのような環境でも衛星からの信号をしっかりと受信し、自分の位置を正確に知らせてくれます。
迷いやすい樹林帯や山間部でも力を発揮してくれるのは安心です。
バッテリーの持ちも最大36時間と向上し、1泊ほどの登山であれば充電の心配も無く使い続けることが出来ます。
ディスプレイはかなり大きめで、ファストハイクや走る人にとっては少し邪魔に感じるかもしれません。また、価格も13万円弱と高くなっています。
高性能なGPSや通信機能※1を搭載し、大容量バッテリーを備えた本製品は、ロングトレイルやバリエーションルートを行く登山者や宿泊登山をする機会が多い人におすすめです。
※1:携帯電話通信プランに加入すると、iPhoneがない状態でも通信機能を利用することが出来ます。
Apple Watch Ultra 2 | |||
---|---|---|---|
レンズ素材 | チタニウム | GPS機能 | ⚪︎ |
ストラップ素材 | ポリエステル、ナイロン、フルオロエラストマーおよびチタニウム | 気圧高度計 | ⚪︎ |
重量 | 61.4g | 心拍数計測 | ⚪︎ |
カラー | ナチュラル | 防水、防塵、耐衝撃性 | 100m防水、IP6X等級の防塵性能、MIL-STD 810H準拠 |
バッテリー駆動時間 | 通常使用時:最大36時間 低電力モード:最大72時間 | 温度表示 | ⚪︎ |
充電タイプ | USB-C磁気高速充電ケーブル | 日の出、日の入り | ⚪︎ |
対応OS | iOS | ストップウォッチ/アラーム | ⚪︎ |
YAMAP対応 | ⚪︎ | その他機能 | (Series 9の機能に+)高精度2周波GPS、携帯電話機能、サイレン |
ヤマレコ対応 | ⚪︎ | 価格 | 128,800円(税込) |
上記2機種はiOS 17以降を搭載したiPhone XS以降が必要です。Apple Watch Series 8/Apple Watch UltraならiPhone8まで利用可能です。古い機種をお使いの方はこちらも参考にしてみてください。
Apple(アップル)
Apple Watch SE(第2世代)
血中酸素濃度は測定出来ないものの、登山で役立つ機能はそのままに、よりシンプルになった高コスパモデルであるApple Watch SE。
YAMAP・ヤマレコといった登山アプリとの連携は可能で、登山時の使い勝手は抜群です。
先の同ブランド商品に比べて、防塵性の低下や充電時間の長さなど気にする点はありますが、価格は34,800円(税込)からとスマートウォッチの中では低価格でありながらハイスペックのモデルとなっています。
とりあえずスマートウォッチを登山に取り入れてみたい人や高性能なウェルネス機能はいらないという方は、これを選ぶと良いでしょう。
コンパクトなため、女性の登山者でも付けやすいモデルとなっています。
Apple Watch SE(第2世代)(40mm、GPSモデル) | |||
---|---|---|---|
レンズ素材 | Ion-X前面ガラス | GPS機能 | ⚪︎ |
ストラップ素材 | フルオロエラストマーおよびステンレススチール、セラミック、または 18K ゴールド、ウーブンナイロン、シリコーン | 気圧高度計 | ⚪︎ |
重量 | 26.4g | 心拍数計測 | ⚪︎ |
カラー | ミッドナイト、スターライト、シルバー | 防水、防塵、耐衝撃性 | 50m防水 |
バッテリー駆動時間 | 最大18時間 | 温度表示 | ⚪︎ |
充電タイプ | USB-C磁気充電ケーブル | 日の出、日の入り | ⚪︎ |
対応OS | iOS | ストップウォッチ/アラーム | ⚪︎ |
YAMAP対応 | ⚪︎ | その他機能 | 緊急SOS、Siri、Apple Pay |
ヤマレコ対応 | ⚪︎ | 価格 | 34,800円(税込)〜 |
※Apple WatchはAndroidでは基本的に利用できないのでご注意ください。
ヤマレコ対応のおすすめスマートウォッチ3選
Mobvoi(モブボイ)
TicWatch Pro5
中国のメーカーMobvoiが販売するTicwatch Pro 5は、厳しい環境下でも耐えうる耐久性と5気圧の防水機能を備えたアウトドア・登山向けのスマートウォッチです。
Wear OS by Googleを搭載しているので、ヤマレコとの連携が可能。
さらに、気圧や高度の変動をグラフで表示する機能や、5つの衛星システムを利用して樹林帯や谷間でも正確な位置情報を提供してくれる機能など、登山をより安全で快適にしてくれるシステムも満載です。
また、登山ルートから外れた際に通知してくれる機能もあり、遭難のリスクを減らすことが出来ます。
有機EL搭載のディスプレイも鮮明で、直射日光の下や夜間においても地図の視認性が高く、Androidユーザーの全登山者におすすめできるスマートウォッチとなっています。
TicWatch Pro5 | |||
---|---|---|---|
レンズ素材 | コーニングゴリラ指紋防止カバーグラス | GPS機能 | ⚪︎ |
ストラップ素材 | 固形シリカゲル | 気圧高度計 | ⚪︎ |
重量 | 44.3g | 心拍数計測 | ⚪︎ |
カラー | オブシディアン / サンドストーン | 防水、防塵、耐衝撃性 | 5ATM/US-MIL-STD 810H準拠 |
バッテリー駆動時間 | 80時間(スマートモード) 45日間(エッセンシャルモード) | 温度表示 | ⚪︎ |
充電タイプ | 専用充電ケーブル | 日の出、日の入り | ⚪︎ |
対応OS | Wear OS by Google | ストップウォッチ/アラーム | ⚪︎ |
YAMAP対応 | × | その他機能 | 皮膚温度センサー、睡眠トラッキング、ストレスレベルチェック、Google Payなど |
ヤマレコ対応 | ⚪︎ | 価格 | 49,999円(税込) |
※Androidスマートフォンのみ対応
Samsung(サムスン)
Galaxy Watch6
Samsung(サムスン) が発売するGalaxy Watch6は、Wear OS by Googleに対応し、ヤマレコとの連携が可能なスマートウォッチです。
ディスプレイに耐久性に優れたサファイアクリスタルガラスを使用しています。また、高い防水性能とホコリや砂の侵入を防ぐ防塵性能も備えているため、登山でも安心して使えるアイテムです。
登山に役立つ機能に加え、睡眠トラッキングや体組成測定などの日常生活での健康管理に活躍する機能も数多く搭載しています。
Galaxy Watch6 LTE 44mm | |||
---|---|---|---|
レンズ素材 | サファイアクリスタル | GPS機能 | ⚪︎ |
ストラップ素材 | フッ素エラストマー | 気圧高度計 | ⚪︎ |
重量 | 33.3g | 心拍数計測 | ⚪︎ |
カラー | シルバー、グラファイト | 防水、防塵、耐衝撃性 | 5ATM+IP68/MIL-STD-810H準拠 |
バッテリー駆動時間 | 最大40時間 (画面オフ) 最大30時間 (画面オン) | 温度表示 | ⚪︎ |
充電タイプ | ワイヤレス充電ドック | 日の出、日の入り | ⚪︎ |
対応OS | Wear OS by Google、iOS | ストップウォッチ/アラーム | ⚪︎ |
YAMAP対応 | × | その他機能 | GooglePay、Suica、睡眠トラッキング、体組成測定など |
ヤマレコ対応 | ⚪︎ | 価格 | 50,160円(税込) |
Google(グーグル)
Google Pixel Watch 2
Google Pixel Watch 2は心拍数や血中酸素濃度の測定ができ、登山での快適性を向上してくれます。それらのウェルネスツールに加え、歩数計や消費カロリーの測定など登山時にちょっと気になる数値も測定してくれます。
バッテリーの持ちが他のスマートウォッチに比べて短いことや耐久性能を考えると、ハードな登山には不向きです。
ストレスマネジメント機能などの日常生活を豊かにしてくれる機能も豊富なので日常での使用を中心にし、比較的緩やかな日帰り登山をする人や登山頻度があまり多くないという人に適したスマートウォッチとなっています。
Google Pixel Watch 2 | |||
---|---|---|---|
レンズ素材 | Corning® Gorilla® Glass 5 | GPS機能 | ⚪︎ |
ストラップ素材 | ソフトタッチ コーティング加工フルオロエラストマー | 気圧高度計 | ⚪︎ |
重量 | 31 g(バンドを除く) | 心拍数計測 | ⚪︎ |
カラー | ポリッシュドシルバー、マットブラック、シャンパンゴールド | 防水、防塵、耐衝撃性 | 50m防水 |
バッテリー駆動時間 | 常に表示状態のディスプレイで 24 時間使用可能 | 温度表示 | ⚪︎ |
充電タイプ | USB-C® 急速充電ケーブル | 日の出、日の入り | ⚪︎ |
対応OS | Wear OS by Google | ストップウォッチ/アラーム | ⚪︎ |
YAMAP対応 | × | その他機能 | 血中酸素ウェルネス、心電図、皮膚温センサー、歩数計、消費カロリーの測定など |
ヤマレコ対応 | ⚪︎ | 価格 | 51,800円(税込)〜 |
※Androidスマートフォンのみ対応
独自のGPS機能を持ったおすすめスマートウォッチ3選
GARMIN(ガーミン)
Instinct 2 Dual Power
GARMIN(ガーミン) が販売するアウトドア用GPS搭載のInstinct 2 Dual Powerは多くの登山者に愛されているスマートウォッチです。
この製品最大の特徴は、ソーラー充電が可能なところ。スマートウォッチモードなら約28日間も稼働可能で、ソーラー充電ができれば外部電源からの充電を不要になります。
各登山アプリからGPXファイルをダウンロードしGarmin Connectアプリで開くと、線画のような簡易地図を表示できます。くわえて、トラックバック機能も搭載しており、来た道を戻る際にナビゲートしてくれます。これらの機能により遭難の心配はなくなります。
光学式心拍計を用いて正確な心拍数を測定し、適切な歩行ペースを見極めるのに役立ちます。また、心拍データやストレスレベル、アクティビティデータから疲労度を示すボディバッテリー機能もあるので、休憩の最適なタイミングを計画するのにも活用できます。
Instinct 2 Dual Power(ソーラー充電対応) | |||
---|---|---|---|
レンズ素材 | Corning® Gorilla® Glass DX | GPS機能 | ⚪︎ |
ストラップ素材 | シリコン | 気圧高度計 | ⚪︎ |
重量 | 52g | 心拍数計測 | ⚪︎ |
カラー | ミストグレー、グラファイト、タイダルブルー | 防水、防塵、耐衝撃性 | 10ATM/US-MIL-STD 810H準拠 |
バッテリー駆動時間 | スマートウォッチモード: 約28日間+無制限 バッテリー節約ウォッチモード: 約65日間+無制限 | 温度表示 | ⚪︎ |
充電タイプ | 専用充電ケーブル、ソーラー | 日の出、日の入り | ⚪︎ |
対応OS | iPhone, Android | ストップウォッチ/アラーム | ⚪︎ |
YAMAP対応 | △ | その他機能 | Garmin Pay、Suica、ソーラー充電、血中酸素トラッキング、Body Batteryエネルギーモニター、睡眠モニタリング、音楽再生など |
ヤマレコ対応 | △ | 価格 | 62,700円(税込) |
SUUNTO(スント)
SUUNTO 9 BARO
SUUNTO 9 BAROは長時間の登山にも適したロングバッテリーに10気圧防水とMIL規格に準拠した設計の、ラフでタフなアウトドア仕様スマートウォッチです。
地図は簡易的な線画で表されるものですが、高精度GPSログ取得機能を備えているため、登山道から外れる心配はありません。
また、先のガーミン製品と同じナビゲーション機能(トラックバック機能)に加え、GPXデータをダウンロードしておくことで、ルート上の正確な標高差グラフを表示できる機能が特徴です。これにより「これからキツイ登りがくる」といった情報を直感的に得ることが出来ます。
登山に役立つ機能が充実している上、他の商品と比べて少しお手頃な点も嬉しいポイントです。
SUUNTO 9 BARO | |||
---|---|---|---|
レンズ素材 | サファイアクリスタル | GPS機能 | ⚪︎ |
ストラップ素材 | ナイロン製テキスタイル | 気圧高度計 | ⚪︎ |
重量 | 66.9 g | 心拍数計測 | ⚪︎ |
カラー | ブラック、カッパー、グラナイトブルーチタニウム、グラファイト、チタニウム、チャコールブラックチタン、ホワイト | 防水、防塵、耐衝撃性 | 10ATM/US-MIL-STD 810H準拠 |
バッテリー駆動時間 | 14日間(タイムモード) 25時間〜最大170時間(GPSモード) | 温度表示 | ⚪︎ |
充電タイプ | 専用充電ケーブル | 日の出、日の入り | ⚪︎ |
対応OS | 不明(Androidのみ?) | ストップウォッチ/アラーム | ⚪︎ |
YAMAP対応 | △ | その他機能 | ストレスと回復、天候(低気圧)観測、タッチスクリーン、スポーツモード |
ヤマレコ対応 | △ | 価格 | 45,980円(税込) |
HUAWEI(ファーウェイ)
HUAWEI WATCH GT 4 46mm
ヘルスケア機能が充実しており日常の健康管理に役立つHUAWEI WATCH GT 4は、登山やスキーなどのワークアウトモードを100種類以上搭載している、アウトドアでも活躍するスマートウォッチです。
登山アプリには対応していませんが、GPSの軌跡の保存や道迷いを減らすルートバックナビゲーション・アラート機能と、登山で役立つ機能も十分です。また、バッテリー持ちも非常に良いため、日帰りや1泊程度の登山であれば充電に困ることはないでしょう。
HUAWEIのヘルスケア機能では心拍数や血中酸素濃度レベル、消費カロリーといった様々なデータをひと目で確認できるので非常に使いやすいです。
本製品最大の魅力は機能が充実しているにも関わらず、スマートウォッチの中ではかなりお手頃な3万円台前半の価格です。
安くて使えるもの、地図機能よりもヘルスケア機能を優先したい人にはおすすめのスマートウォッチです。
※iPhoneでは対応していない機能もあるので注意が必要です。
HUAWEI WATCH GT 4 46mm | |||
---|---|---|---|
レンズ素材 | アルミノケイ酸ガラス、サファイアガラス | GPS機能 | ⚪︎ |
ストラップ素材 | フルオロエラストマー、ステンレススチール、レザー | 気圧高度計 | ⚪︎ |
重量 | 約48 g(ストラップ含まず) | 心拍数計測 | ⚪︎ |
カラー | ブラック、グレー、ブラウン、ホワイト、シルバー | 防水、防塵、耐衝撃性 | 5ATM |
バッテリー駆動時間 | 約14日間(通常使用) 約4日間(常時点灯機能) | 温度表示 | ⚪︎ |
充電タイプ | ワイヤレス充電 | 日の出、日の入り | ⚪︎ |
対応OS | Android 8.0以降 iOS 13.0以降 | ストップウォッチ/アラーム | ⚪︎ |
YAMAP対応 | × | その他機能 | カロリー管理、睡眠モニタリング、血中酸素モニタリングなど |
ヤマレコ対応 | × | 価格 | 33,880円(税込)〜 |
登山向けスマートウォッチを購入する前に確認すべきこと
自分のスマートフォンに対応している機種かチェックしよう!
再度の忠告になりますが、スマートウォッチを選ぶ際には使用しているスマートフォンとの互換性があるか必ずチェックしましょう。
Apple Watchのセルラーモデルなどはスマートフォンが無くても使用可能ですが、基本的には同期や連携を前提に作られています。
この互換性がないとスマートウォッチの多くの機能をフル活用することが出来ず、登山時の快適性や安全性の向上に貢献してくれません。
そのため、購入前には「対応OS」や「対応機種」といった項目を確認し、自分のスマートフォンとの互換性があるかを必ずチェックしましょう。これにより、登山の際にスマートウォッチを最大限に活用できるようになります。
アフターサービスと保証の確認
登山向けスマートウォッチを選ぶ際には、アフターサービスと保証の確認も重要です。アクティブな活動の登山では、落下や衝撃による破損、雨による水没などのトラブルが考えられます。
今回紹介した商品はどれも高い耐久性を持ったスマートウォッチでしたが、どんなに優れた製品でも使用中に故障や不具合が生じる可能性はゼロではありません。
万が一の故障や不具合が起きたとき、充実したアフターサービスや保証があれば迅速に修理や交換を行ってもらえるため、安心して使い続けることができます。
スマートウォッチには値段が高いものも多いので、故障が心配な方は保証に加入しておくと良いでしょう。
よくある質問:モンベルでスマートウォッチは販売している?
現在、mont-bell(モンベル)からスマートウォッチは販売されていません。
シチズンとコラボレーションをしたスポーツウォッチが販売されていますが、アナログ式の時計になっています。
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