【山小屋バイト体験談vol.1】散歩に昼寝に撮影会!?贅沢すぎる山小屋の休憩時間の過ごし方

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
  • URLをコピーしました!

住み込みの山小屋バイト。

「住み込み」と聞くと1日中職場にいるから「ずっと仕事をしているのでは?」「なんか気疲れしそう」と考える人もいるかと思います。

山小屋では確かに1日中作業はありますが、お盆や紅葉のピーク時を除いてはしっかりとリフレッシュ出来る休憩時間が保障されています。

山小屋の休憩時間の特徴
  • 時間は0~4.5hと幅が広く、その日の忙しさ(登山客の人数)によって左右される
  • 平均は1.5h
  • スタッフが少ないところでは休憩時間が被らない
  • やれることが限られるので1つ1つが超充実

※上記の特徴はあくまで私がいた山小屋の特徴です。

結論から言うと「山好きにとって山小屋の休憩時間は最高の時間」でした!

ここからは私が働いていた時の休憩時間の過ごし方を5選、ご紹介します!


目次

最高の休憩時間の過ごし方5選

○散歩

山小屋で働いている人の特権であり、休憩時間の醍醐味

登山をしている人なら分かると思いますが、「景色の良い場所」や「歩いてみたい稜線」まで行くには、登山口から相当な時間と体力を要します。

それが山小屋からならすぐに味わえるのです!

また散歩は綺麗な景色をみたり、自分が働いている環境を存分に満喫するという利点だけでなく、体力がついたり登山のレベルアップに繋がるなど良いことづくしなんです!

ちなみに私は“岩稜帯”という急峻な岩の稜線が近くに建つ山小屋だったので、日々の散歩のおかげで岩稜帯歩きがスムーズになりました!(上の写真のような場所)

そんな良いことづくしの散歩にも決まりはありました。

  1. 必ず行き先を伝える(もしも遭難した際に捜索範囲が絞れるから)
  2. 休憩時間内に帰ってくる
  3. 行きたい場所まで歩いて良いか許可を取る

③はいまいち分かりにくいと思うので説明します。

私のいた山小屋は日本国内でもトップクラスに危ない縦走路に建つ山小屋でした。

そのため、安全かつ時間内に戻って来れることを認めてもらわないと次のステップ(遠い場所)まではいけなかったのです。

認めてもらい方は単純で、同じ地点まで歩くことを数日繰り返して安全に歩けると信用してもらうだけ。

そして、信用してもらった(と思ったら)その地点まで行って良いかを確認する。

それを繰り返すことで、徐々に距離を延ばして行きたい場所まで行くことが出来ました。

最初は「自由じゃないのか~」とちょっと面倒に思ったけど、ゆくゆく考えるとプライベートの登山ではなく、仕事の合間なので安全管理は徹底しないといけない「当たり前の事」と落ち着きました(笑)

山小屋によっては、歩いてはいけないエリアが定められている所も多いようで、特に北アルプス南部の山小屋では危険とされている「大キレット」(北穂高岳~南岳)や「ジャンダルム」(西穂高岳~奥穂高岳)は休憩時でも休暇時でもダメな所がほとんどのようです!

「ここを歩きたかったのにダメなんて…」とならないように、働く前に確認しといた方が良いですね。

私のいた山小屋は1歩外に出たら崖…それこそ「大キレット」と呼ばれるルートの入口に建つ山小屋だったのですが、禁止されている場所は無く(休暇時はありました)、ありがたいことに比較的自由に散歩することが出来ました。

登山を始めてからというもの「大キレットをどうしても歩いてみたい!」と思っていたので、それが叶い、それもこんなに気軽に行けるなんて「山小屋バイト最高!!」と、休憩時間に散歩に行くたびに思っていました。

山小屋で働く際には是非、散歩を楽しんでください!

散歩に行く際にあると便利なもの

・アタックザック

“散歩”と言っても危険と隣り合わせの山の中。

いつ何が起きるか分かりません。

山小屋に程近い場所を散歩するだけなら何もいらないと思いますが、ちょっと遠出をする場合は水分や行動食くらいは持って行くでしょう。

そんな時に持ち物を入れるためのザックは普段使いの重いものではなく、非常に軽いアタックザックが良いです。

上の商品、OSPREY「ウルトラライトスタッフパック OS58002」は重量が約90gと超軽量でおすすめです!

・プラティパス

山ではペットボトルは余計なゴミになってしまいますし、水筒は重い…

そんな時に活躍するのがこのアイテム。

このアイテムはプラスチックで出来ているためとても軽いのと、長いチューブがあるのでいちいちザックから取り出して飲む必要がないのが特徴です。

そして、水筒のように使い回すことが出来るので環境にも優しいですね!

また、上記で紹介したアタックザックのような薄手のザックに水筒を入れると、背中に当たって痛かったりしますが、このアイテムであれば気になることがありません。

○昼寝

山小屋の休憩時間の過ごし方で、散歩に次いで王道にして至高の休憩の取り方。

写真はポカポカお日様を浴びながら絶景を横目にお昼寝をしているところ。

どう、最高でしょ?

山小屋での睡眠は基本的に21時就寝・4~5時起床(早い時は3時半)というリズムが多く、睡眠時間は7時間ほどと十分に取れているのですが、日中どうも眠くなることがあります。

また娯楽も少ないため、天気が悪い日は必然的に昼寝に誘われるのです。

大学生・社会人になると昼寝の時間は中々取れません。

幼稚園・保育園の時に「昼寝は卒業したわ!」と言う人も、きっと幸福感に包まれること間違いなしです。

ちなみに、私は昼寝が好きなことと昼寝をしないと夕方頃に眠くなってしまい、登山客の夕食準備に影響が出てしまいそうなのでかなりの割合で昼寝をしていたのですが、それを支配人に話すと「俺が若い時は(周りのスタッフ含め)昼寝なんかしないで、どっかしら散歩に行ったり筋トレしてたわ」と言っていました。

昔の人、恐るべし…(私がショボいだけか?)

○撮影会(散歩と似ていますが)

山でカメラは必需品です!!なんたって景色が良いんだから!

写真を撮るのが好きな人にとっては、山小屋はこれ以上無い撮影スポットです。

私は1歩外に出たら絶景が広がっている山小屋だったので、休憩時間では無くとも写真を撮っていたのですが、まとまった休憩時間には山頂へ行き360°の絶景を撮りまくったり、スタッフと休憩時間が被ればモデルになってもらったりすることが出来ます。

そして、モデルは人だけではありませんよ!

テラスに遊びに来たイワヒバリや、「ゲロッ」と鳴いた先にいた特別天然記念物で絶滅危惧種のライチョウなど、可愛い鳥たちもモデルになってくれるのです!

私は休暇で降りた際にカメラのアイテムを1つ増やして戻ってくるなど、休憩時間の撮影会を存分に楽しんでいました。

○読書

コーヒーを片手にテラスや山頂で本を読む。

登山客がいなければ聴こえるのは風と鳥の囀りのみ…贅沢すぎるひと時です。

山小屋には今まで自ら好んで手に取ったことのないような本や雑誌が置いてあることがあります(古めかしいものも)。

そういう本を休憩時間に読むのも世界が広がって良いかもしれませんね。

読書が好きな人は自前の本を持ってきたり(ヘリコプターで上げてくれます)、電子書籍を入れてきたりしていました。

紙媒体の本だと荷物がかさばるし、環境が環境なので紛失・破損の恐れがありますので、電子書籍がオススメですよ!

○電子書籍サービス○
Kindle Unlimited

Kindle UnlimitedとはAmazonが提供する「電子書籍読み放題サービス」です。

漫画やラノベを読みたい人は作品数が少ない為おすすめ出来ませんが、小説や実用書を読む場合は約200万冊以上の書籍が月額980円(税込)で利用出来ますので、月に1・2冊読むだけで元が取れてしまう大変コスパの良いサービスです。

最初の30日間は無料で体験でき、その期間中に解約しても費用はかからないので、ぜひ試してみてください。

コミックシーモア

漫画を読むなら国内最大級の電子コミックストア「コミックシーモア」がオススメ!

自分の読みたい作品だけを都度購入することが出来たり、月額1,480円(税込)で約5万5000冊の漫画やラノベが読み放題になるプランもあるので(冊数は少ないが月額780円(税込)の安いプランも)、自分に合った読み方が出来ます。

また無料で18,762冊も読めるコンテンツもありますので、まずは登録だけしてみてはいかがでしょうか。

Audible(オーディブル)

Audibleとは先ほど紹介した「Kindle Unlimited」と同じく、Amazonが提供しているオーディオブックサービス。

オーディオブックサービスとは名前の通り、本を読み上げてくれるサービスのことで、Audibleではプロのナレーターや著名な俳優らが朗読をしています。

月額1,500円(税込)で約12万以上の作品が聴き放題になります。

景色を見ながら本を“聴く”ことも出来ますし、昼寝との掛け合わせも出来ちゃうので非常にオススメです!

○動画配信サービス

山小屋のアルバイト期間は3ヶ月の所が多いです。

これはなんと、ドラマやアニメの1クールが終わってしまう期間なんです!

山小屋にいても最近のアニメやドラマは見逃せないという人や、まだ見てないあの映画を見尽くしたいという人には動画配信サービスはうってつけです。

ただし、ネット環境が良い山小屋は少なく、Wi-Fiも共用部分にしかなくて寝床には届いていない山小屋もありますので、あらかじめダウンロードしていくのがオススメです!

○動画配信サービス○
Amazonプライムビデオ

AmazonプライムビデオはAmazonプライム会員であれば誰しもが見られる動画配信サービス。

ドラマやアニメ、映画だけでなくAmazonプライムビデオだけのオリジナル作品などラインナップが充実しており、幅広いジャンルが楽しめるのが特徴です。

Amazonプライム会員は月額500円(税込)でプライムビデオ以外にも、Amazonで注文した商品を最短翌日に届けてくれる無料配送特典や、約200万曲が聴き放題になるプライムミュージックが利用出来る大変コスパの良いサービスになっています。

Amazonプライム会員は入っている方も多いかと思いますが、まだの方は是非お試しください。

U-NEXT

U-NEXTは月額2,189円(税込)で映画やドラマ、アニメなどを見放題出来る動画配信サービス。

他の動画配信サービスと比べると料金は高いですが、動画の配信数が圧倒的でその数なんと250,000本!

また動画だけでなく雑誌が読めたり、毎月ポイントがもらえるなどコンテンツや特典が充実しています。

Hulu

Huluは映画やドラマ、アニメやテレビ番組など、100,000本以上の動画が見放題になる動画配信サービスです。

月額1,026円(税込)とリーズナブルな金額で様々なジャンルの豊富なコンテンツを月額定額でいつでもどこでも楽しめるとあって、動画配信サービスの中でも非常に人気があります。

特に海外ドラマを豊富に取り揃えているので、主に「海外ドラマだけ見たいよ!」と言う方はHuluを選択するのが賢いかもしれませんね。

おわりに

以上が私が山小屋で働いていた時の休憩時間の過ごし方でした。

山小屋で働く際は仕事のことはもちろん、休憩時間をどう過ごすかを練って、準備してから働き始めると、より最高な山小屋ライフが送れますよ!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次