富士登山の持ち物チェックリスト|必須なのは◯点のみ!?【五合目で確認されることも…

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
  • URLをコピーしました!

「富士登山 持ち物」で検索するたびに、サイトごとにリストの中身が違う気がする……そう感じたことはありませんか。

20項目のところもあれば、40項目を超えるところもあって、結局どれが本当に必要なのか分からなくなりますよね。

実は、富士山だからといって特別な道具ばかり必要なわけではありません。ここで紹介する装備は、日帰り登山や他の山でも共通して使える基本的なものが中心で、富士山でしか使わない特殊な道具を大量にそろえる必要はありません。

この記事では、身につける装備から、水・行動食、日焼けや虫の対策品、電子機器や小物まで、富士登山に必要な持ち物を順番に整理していきます。

「登山はほとんど初めてなんだけど、道具は何をそろえればいいの?」

「レインウェアや防寒着は、家にあるものでも大丈夫?」

「結局、全部で何を持っていけばいいの?」

今回はそんな疑問についてお答えしていきます。

この記事で分かること
  • 身につける装備6点の選び方と目安価格
  • 水・行動食・日焼け・虫対策など、装備以外に持っていくもの全部
  • 吉田ルートでは装備をチェックされることがあること
  • そのまま使えるチェックリスト
バックパック・トレッキングポール・登山靴をまとめて置いたイメージ
登山靴・雨具・防寒着・ザックなど、身につける装備はとくにしっかり選んでおきたいところです。写真:SGrabarczuk (WMF), Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0(トリミング)
目次

【結論】富士登山の持ち物は、これで全部そろいます

先に全体像を見てしまいましょう。持っていくものは、大きく6つのカテゴリーに分かれます。

持ち物チェックリスト

①身につける装備

  • 登山靴(ハイカット・防水)
  • 雨具(レインウェア上下セパレート)
  • 防寒着(フリース・ダウン・手袋・ネックウォーマーなど)
  • ザック(30L前後)
  • ヘッドランプ+予備電池
  • ストック(1〜2本)

②水・行動食

  • 飲料水
  • 行動食
  • 非常食

③日焼け・虫・熱中症対策

  • 帽子・サングラス・日焼け止め
  • アームカバーまたは長袖
  • 虫よけ

④電子機器

  • スマートフォン・モバイルバッテリー
  • スマートウォッチ・GPS端末(あると便利)

⑤書類・お金

  • 現金(小銭を多めに)
  • 保険証(コピーでも可)
  • 登山計画書

⑥小物

  • 登山用靴下・タオル・ゴミ袋
  • 常備薬・ファーストエイドキット(絆創膏・痛み止めなど)
  • 着替え(防寒インナー・予備靴下)・ウェットティッシュ・携帯トイレ(あると便利)

登山計画書は、家族や職場に登山ルートと下山予定を伝えておくための書類です。ファーストエイドキットは絆創膏や痛み止めなど、最低限のもので構いません。どちらも富士登山オフィシャルサイトが必須アイテムに挙げています。

基本の持ち物は、これで一通りそろいます。このあと、とくに登山靴・雨具・防寒着などの「装備」は、選び方を詳しく説明していきます。

装備(登山靴・雨具・防寒着・ザック・ヘッドランプ・ストック)は妥協しない

富士山は標高3,776m。真夏でも山頂は氷点下近くまで下がることがあり、天候の変化も速い山です。

軽装備のまま登ると、体調を崩す原因になります。持ち物の中でも、身につける装備だけは、思っている以上にしっかり選んでおきたいところです。

富士山の登山道。岩やザレ場が続く区間を多くの登山者が歩いている
富士山の登山道は岩場やザレ場が多く、足元をしっかり守れる装備が必要になります。写真:Fabio Achilli, Wikimedia Commons / CC BY 2.0

①登山靴(ハイカット・防水)

富士山の登山道は岩やザレ場(細かい砂利の道)が多く、足首をひねりやすい地形です。くるぶしまで覆うハイカットタイプで、足首を保護しましょう。

防水透湿性のある素材なら、雨の日でも靴の中が蒸れにくくなります。

新品のまま本番で使うと靴擦れの原因になります。事前に何度か履いて、足に馴染ませておくと安心です。

目安価格は19,000〜35,000円ほどです。

②雨具(レインウェア上下セパレート)

富士山の雨具は、雨から守るだけの道具ではありません。風を防ぐ防風着として、そして防寒着としても働きます。

上下がつながったポンチョ型ではなく、上下セパレートタイプを選んでください。動きやすさと防風性がまったく違います。

防水透湿性のグレードによって、価格には大きな幅があります。目安は20,000〜43,500円ほどです。

③防寒着(フリース・ダウン・インナーダウン)

「防寒着って、本当にそんなに要る?」と思うかもしれません。

一般的に山では、標高が100m上がるにつれて気温は約0.6℃下がるとされています。

かりにふもとの気温が30℃だったとしても、標高3,776mの富士山頂では単純計算で23℃ほど下がり、7℃前後になる計算です(3,776÷100×0.6=約23℃)。

真夏の富士山頂は、東京の真冬とほぼ同じ寒さということです。半袖はもちろん、薄手の上着1枚で外にいられるかを考えると、防寒着が「あったら安心」ではなく「必須」だと実感しやすいと思います。

富士登山オフィシャルサイトによると、山頂は夏でも日の出前の時間帯には気温0度近くまで下がるとされています。防寒着は「あると安心」ではなく、必須の装備です。

富士山の高所、雲海の上を歩く登山者。早朝の登山道の様子
ご来光を待つ時間帯は、その日いちばん気温が下がるタイミングでもあります。写真:Fabio Achilli, Wikimedia Commons / CC BY 2.0

フリースは乾きが早く、行動中も蒸れにくいのが特徴です。ダウンは軽くて保温力が高い分、濡れると保温力が落ちやすいという違いがあります。

防寒着だけでなく、手袋とネックウォーマーも合わせて用意しておくと、体温を逃しにくくなります。

目安価格は、フリースで6,000〜13,500円ほどです。

④ザック(30L前後)

日帰りなら20〜30L、山小屋に1泊するなら30L前後が目安になります。

雨の日にザックの中身が濡れないよう、レインカバーが付属しているか確認しておきましょう。防水性が心配なら、防水のスタッフバッグを併用する人もいます。

目安価格は12,000〜28,000円ほどです。

⑤ヘッドランプと予備電池

御来光を山頂で見る計画なら、夜中から早朝にかけて真っ暗な登山道を歩きます。両手を空けて歩けるヘッドランプは必須で、電池切れに備えて予備電池も忘れずに。

目安価格は本体1,600〜7,200円ほどです。

⑥ストック(トレッキングポール)

下りは、思っている以上に膝への負担が大きくなります。ストックを使うと、その負担の一部を腕に逃がすことができます。統一された基準はありませんが、荷物を減らしたいなら1本、下山の負担を分散させたいなら2本。初めてで迷うなら2本(ダブル)にしておくと安心です。

目安価格は1本8,800〜12,700円ほどです。2本そろえる場合は、単純計算でこの倍近くになります。

6点それぞれの選び方と価格をまとめました。

装備選ぶときのポイント自分で用意する目安価格レンタルなら
登山靴サイズ・防水透湿性・履き慣らし19,000〜35,000円6点セットに含まれる
雨具(上下)防水透湿性のグレード20,000〜43,500円6点セットに含まれる
防寒着軽さと保温力のバランス6,000〜13,500円
フリースの場合
6点セットには含まれない
7点セットで追加
ザック容量・レインカバー有無12,000〜28,000円6点セットに含まれる
ヘッドランプ明るさ・予備電池の有無1,600〜7,200円6点セットに含まれる
新品の予備電池付き
ストック本数・グリップの握りやすさ8,800〜12,700円
1本の場合
6点セットに含まれる
2本セット
自分で用意する場合の価格は、キャラバンとモンベルの公式通販に掲載されている実勢価格をもとに集計(2026年8月時点)。レンタルの内容は、やまどうぐレンタル屋の「まるごと6点セット」「まるごと7点セット」の商品ページの記載によります(2026年8月時点)。

なお、吉田ルートの五合目では、登山靴・雨具・防寒着を持っているかどうかを確認されることがあります山梨県の案内より)。静岡県側の3ルートにはこの確認はありませんが、山頂の環境自体はどのルートでも同じなので、装備の必要性は変わりません。

初めての1回なら、買うよりレンタルのほうがいいです。この6点を自分で買いそろえると、安いモデルで統一しても6.7万円ほど、ある程度いいものを選べば14万円を超えます。対して、防寒着まで含めた7点セットのレンタルなら16,000円ほど。総額の差は歴然です。何度も登る予定があるなら、いずれ買ったほうが得になるタイミングもあります。

水分と行動食は、思っている以上に必要になります

富士登山は行動時間が長く、日帰りの近郊の山と同じ感覚で水や行動食を用意すると、途中で足りなくなることがあります。

富士登山オフィシャルサイトが案内する目安は、飲料水1〜2Lと高カロリーの行動食です。

ただし、水を担ぎすぎるとザックがそれだけ重くなります。行動時間や気温によって必要な量は変わるので、登山に必要な水の量を計算する方法を先に確認しておくと、担ぐ量を決めやすくなります。

行動食は、エネルギー切れによる「シャリバテ」を防ぐために、少量をこまめに口にするのがコツです。ザックの中で押しつぶされやすいので、割れやすい菓子パンなどは、詰め方にもひと工夫すると行動中にがっかりせずに済みます。具体的に何を持っていくか迷ったら、行動食のおすすめ15選が参考になります。

非常食として、行動食とは別に1〜2食分を余分に持っておくと、行動が長引いたときの安心材料になります。賞味期限が長く、荷物になりにくいものを選んでおくと、次の登山にも使い回せます。

日焼け・虫・熱中症への対策グッズ

標高が上がるほど、紫外線は強くなります。標高が1,000m上がるごとに、紫外線量はおよそ10〜12%強くなると、環境省の紫外線環境保健マニュアルは説明しています。標高3,776mの富士山頂は、平地よりかなり強い紫外線にさらされる環境です。

帽子・サングラス・日焼け止めは、紫外線対策の基本の組み合わせです。帽子は日差しを遮るだけでなく、蒸れやすい頭まわりの熱を逃がす役割もあるので、通気性の高い帽子を選ぶのもポイントです。

日焼け止めは汗で流れやすく、行動中に塗り直すのは意外と手間です。腕や首まわりは、アームカバーで覆ってしまえば塗り直しの心配がありません。涼しさより紫外線対策を優先したいなら、UVカット機能のある長袖をミドルレイヤーにする方法もあります。

樹林帯を通るルート(須走ルートなど)では、虫が気になる場面もあります。長袖・長ズボンで肌を隠し、黒っぽい色の服を避けるだけでも、寄ってくる虫の数はかなり減らせます。虫よけを併用すると、さらに安心です。

日焼け止めは、登り始める前に塗っておくのが基本です。首の後ろや耳、唇まわりなど、塗り忘れやすい部分も忘れずに。

真夏の登山口周辺は、標高が低い分、気温も湿度も高くなりがちです。歩き始めてすぐの区間で立ちくらみなどの初期症状が出たら、無理をせず日陰で休むのが基本です。

電子機器・書類・お金まわりの持ち物

道に迷ったときの命綱になるのがスマートフォンです。地図アプリだけでなく、緊急時の連絡手段にもなります。御来光を待つ夜通しの行動では画面を見る時間も長くなるので、10,000mAh前後のモバイルバッテリーがあると安心です。登山向けモバイルバッテリーの選び方とおすすめランキングで、容量別のおすすめを紹介しています。

現在地や高度をもっと詳しく知りたい人は、スマートウォッチやGPS端末もあると便利です。必須ではありませんが、電波の届きにくい山中でも自分の位置を確認できます。使っている登山アプリ(YAMAPやヤマレコなど)に対応しているかは、選ぶ前に確認しておきたいポイントです。

「電子マネーがあれば大丈夫だろう」と思っていると、山小屋で困ることになります。トイレや飲み物の支払いは現金のみという場面が多いので、小銭を含めて多めに用意しておきましょう。

保険証も忘れずに。コピーでもかまわないので携帯しておくと、万一の受診時にスムーズです。

地味に効くコツですが、電波の届きにくい区間ではスマートフォンが電波を探して電池を消耗しやすくなります。使わない時間は機内モードにしておくと、バッテリーの持ちがぐっと変わってきます。

意外と忘れがちな小物

登山用の靴下は、普段のスニーカー用の靴下より厚みがあり、足のマメや疲れ方が変わってきます。厚手ほどクッション性は上がりますが、その分蒸れやすくなるので、行動時間の長さと相談しながら厚さを選ぶのがコツです。

タオルやお手ぬぐいは、汗を拭くだけでなく、日よけとしても使えます。

富士山の登山道にも山小屋にも、ゴミ箱は設置されていません。出たゴミは自分で持ち帰る前提で、ゴミ袋を用意しておきましょう。

サングラスは強い日差し対策に、ウェットティッシュは手や顔を拭くのに役立ちます。山小屋のトイレが混雑することもあるので、携帯トイレを1つ持っておくと、いざというときに安心です。

富士登山の持ち物 全部まとめたチェックリスト

ここまでの内容を、必須と「あると便利」の2段階でまとめました。印刷やスクリーンショットにどうぞ。

富士登山の持ち物 6カテゴリ 1 身につける装備(6点) 登山靴・雨具・防寒着・ザック等 2 水・行動食 飲料水1〜2L+行動食+非常食 3 日焼け・虫・熱中症対策 帽子・日焼け止め・虫よけ 4 電子機器 スマホ・モバイルバッテリー 5 書類・お金 現金・保険証・登山計画書 6 小物 靴下・タオル・ゴミ袋・常備薬
本文の6カテゴリを一覧にした図解(自作)。
カテゴリ品目区分備考
装備登山靴・雨具(上下)・防寒着(手袋・ネックウォーマー含む)必須吉田ルートは五合目で確認あり
装備ザック・ヘッドランプ+予備電池・ストック必須全ルート共通
水分・行動食飲料水(1〜2L)・行動食・非常食必須担ぎすぎず途中で買い足す考え方も
対策品日焼け止め・帽子・アームカバーまたは長袖・虫よけ必須標高が上がるほど紫外線は強い
対策品サングラスあると便利
電子機器スマートフォン・モバイルバッテリー必須
電子機器スマートウォッチ・GPS端末あると便利
書類・お金現金(小銭含む)・保険証(コピー可)・登山計画書必須山小屋は現金のみの場面が多い
小物靴下(登山用)・タオル・ゴミ袋必須ゴミ箱は設置されていない
小物常備薬・ファーストエイドキット必須絆創膏・痛み止めなど
小物着替え(防寒インナー・予備靴下)・ウェットティッシュ・携帯トイレあると便利
本記事の内容をもとに筆者が2段階(必須/あると便利)に再構成(2026年8月時点)。

よくある質問

装備は全部レンタルできますか?

登山靴・雨具・防寒着・ザック・ヘッドランプ・ストックの6点は、レンタルのセットに含まれることが多いです。ただし防寒着まで含めるかどうかでセットが分かれ、料金も変わります。レンタルの料金とセットの中身をまとめた記事で、セットごとの違いを見比べられます。

静岡県側から登るなら装備は簡単でいいですか?

装備の確認はありませんが、必要な装備そのものは吉田ルートと同じです。チェックされないから省略していい、という意味ではありません。

普段着ている服や靴で代用できるものはありますか?

小物の一部なら代用できます。ただし登山靴・雨具・防寒着の3点は、富士山の環境に対応できる専用のものを用意してください。この3点は、吉田ルートの五合目で持っているかどうかを確認されることもあります。

持ち物が多くて不安です。優先順位はありますか?

まずは装備6点(登山靴・雨具・防寒着・ザック・ヘッドランプ・ストック)をそろえましょう。それ以外の携行品や小物は、出発の1週間前からでも十分に間に合います。

まとめ

  • 装備は登山靴・雨具・防寒着・ザック・ヘッドランプ・ストックの6点
  • 装備以外は、水・行動食・対策品・電子機器・書類・小物の5カテゴリー
  • 吉田ルートの五合目では、登山靴・雨具・防寒着を確認されることがある
  • 真夏でも富士山頂は氷点下近くまで下がることがあるので、防寒着は妥協しない

持ち物がそろえば、あとは登るだけです。リストと照らし合わせながら、前日までに一つずつ確認しておきましょう。

装備一式を自分でそろえると、安く見積もっても6.7万円ほど、こだわれば14万円を超えます。富士登山が初めての1回なら、無理に買いそろえず、レンタルで済ませてしまうのが一番シンプルです。やまどうぐ・そらのした・La Mont、3社の料金とキャンセル規定を比較した記事で、レンタルの中身と料金を確認してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次